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8月30日 第13回
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「走りに込めた思い」インドネシア篇vol.4

インドネシアの有力スポーツ選手が集まるラグナン体育学校。ここで、高校生に短距離走の指導を行っているのが青年海外協力隊員の勝木(かつき)さや子さん。言葉の問題を乗り越えるために勝木さんが考えた練習法は共に走ること。勝木さんはインドネシアの人々の生活や文化を共に経験しながら、指導をしていました。

インドネシアの有力スポーツ選手が集まるラグナン体育学校。ここで陸上競技を教えている新任の青年海外協力隊員を訪ねました。この学校で高校生に短距離走の指導を行う勝木(かつき)さや子さん。
佐藤 「こちらで学生に陸上競技を教えていらっしゃる?」
勝木 「そうです。」
佐藤 「こちらに来てからどのぐらいですか?」
勝木 「ここに来てからまだ1カ月です。」
佐藤 「まだ1カ月なんですね。」

始まったばかりの勝木さんの指導。海外での活動には苦労も多いようです。
勝木 「まだ言いたいことがインドネシア語で素直に出てこない。体で表現するんですけど、選手には伝わらないのでもどかしさを感じています。」
勝木さんの指導する生徒の一人、高校生のウェルさん。言葉の問題を乗り越えるために勝木さんが考えた練習法…。それは共に走ること。陸上競技は個人での練習が多いことから共に走ることで競争心も生まれるといいます。この練習法をウェルさんはどう感じているのでしょうか?
ウェル 「インドネシアのコーチと違って一緒に走ってくれる。練習をやらせるだけじゃない」

午前3時。選手たちが続々と起き出します。撮影していた時期はちょうどラマダン期間中。国民の約9割がイスラム教徒のインドネシア。学校でもこの時期イスラム教の断食が行われているため、夜明け前に朝食を摂っているのです。選手に混じって勝木さんの姿もありました。
佐藤 「我々日本人は別に断食をやらなければいけないわけではないですよね? なぜ、やろうと思われたんですか?」
勝木 「選手もそうなんですけど、ほとんどの人がイスラム教徒で、ほとんどの人が断食をしているんですね。その中で自分だけ、朝も昼も晩も食べてというのよりは、自分も断食を経験したほうが良いと思ったんです。」
佐藤 「ご自身もそういうリズムで一緒にやっていると、体力の消耗とかも分かりますもんね。」
今年の9月には、初めて国内大会への参加が決まっているウェルさん。少しずつ成績にも変化が見られてきました。
勝木 「今の走り良かったよ」
ウェル 「本当?これが今のタイム?」
勝木 「陸上競技は、1日たくさんの量をすればするほど、伸びる競技ではなくて、長い期間かけて早くなる競技だと
思っているので、1日1日、1本1本を一番良い状態で練習できるように指導していきたい。」
まだ始まったばかりの勝木さんの活動。近い将来、インドネシアの陸上界を支える選手が誕生することを楽しみにしています。