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11月8日 第23回
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「“Do-nou”で道作り」

ケニアなど開発途上国で道の整備を行っているNPO「道普請人」。その代表を務めている木村亮さんが、ゲストで登場。このNPOは、「土のう」を使ったユニークな道作りを教えています。現地で入手できる物を使い、誰でも簡単にできるこの道作りの方法を紹介します。

佐藤「今年は“おもてなし”という日本語が話題になりましたが、日本が世界に誇れることって、まだまだありますね。」
木村「おじゃまします。」
京都大学大学院の教授、木村亮(まこと)先生。何か変わったものを持ってこられたようですよ
佐藤「それは一体、何でしょうか?」
木村「これは小さなものですが、『土のう』なんです。佐藤さん、土のうってご存知ですか?」
佐藤「ええ、水をせき止めたりする際に使うものですよね?」
木村「そうです。この水をせき止める土のうを使って、道を直すということを世界中に広めている団体なんです。」

ケニアなど開発途上国の道の整備を行っているNPO「道普請人(みちぶしんびと)」。木村先生が代表を務めています。伝えているのは「土のう」を使った道作り。方法は簡単です。袋に土を詰めて、口をしっかりとしばって、土のうを作ります。それを車の轍ができる部分を少し掘って、敷き詰めていきます。ここで重要となるポイントが、土のうを突き固めること。これで強度が増します。あとは上から土をかぶせれば完成です。土木工学からみても、土のうを使えば十分な強度を持つ道ができることが証明されています。さらに、この方法の良いところは、現地で手に入る物だけを使い、誰でも簡単に覚えられて広めることができること。今や世界15カ国でこの道作りを行なっています。

佐藤「土のうを使って道作りをされているわけですね。」
木村「そうですね。今やってみましょうか?ここに約2分の1の土のうを持ってきましたが。これを突き固める。本当は20回くらい固めて。(実際にやって見せる)実はこれだけでこの土のうは非常に硬くなるんです。触ってみてください。」
佐藤(「土のう」を触って)「うわっカチカチです!」
木村「これコンクリートと同じくらいになると言われています。一回やってもらったらいいかと」
佐藤(「土のう」をたたきながら)「このぐらいの力でいいんでしょうか?」
(つき固めた土のうを手に取って)「これすごいですね。本当に全然力が要らない。これだったら現地のお子さんとか。お手伝いとかでね」
木村「子どもの人でも、女の人でも簡単な技術で展開しているというのが、私どものNPOの非常に重要なところだと思います。」
佐藤「木村先生の夢は何ですか?」
木村「雨が降っても学校に行きやすいようにする、病院にも行きやすいようにする、農作物を市場にちゃんと届けられるようにする。「Do-nou」という言葉を世界中に広めながら、この技術を展開していきたいと思います。」

木村先生たちの伝えた技術は、これからも現地で受け継がれていきます。
(現地の人インタビュー)「ほとんど完成しました。よくできたと思います」「この活動を継続していきたいです。あっちの道も直さないとね」「木村教授にお礼が言いたいです。とても優しい人ですよ」

佐藤「日本の人によって伝えられた技術が、地元の人々にこんなに感謝されるなんて、とってもうれしいことですよね。さあて僕もこの技術、身につけたいとおもいます。」