Phantom~Requiem for the Phantom~
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#1 「覚醒」

2009年4月2日放送

『・・・・・・逃げないと・・・殺される・・・・・・あの黒い瞳からは、逃げきれない・・・・・・』
少年が目を覚ますと、そこはどことも知れぬ廃屋だった。脳裏にはノイズの様な靄がかかり自分が誰なのかさえ思い出せない。所持品からどうにか自分が旅行者であるらしい事のみが知れただけである。まだ悪夢の続きを見ているのだろうか・・・。
いや、あれは悪夢ではない・・・現に彼は、あの黒い・・・無感情な瞳を憶えている。
襲撃者の手から逃れるため、少年は廃屋から脱出を試みる。
だが、彼の背後に銃を携えた仮面の少女が忍び寄る・・・。
「・・・・・・死にたくなかったら・・・・・・かかってきなさい・・・・・・」
恐怖で固まる少年に少女は冷たく言う。
言葉と共に発せられた銃声が少年の平凡な日常に永遠の終わりを告げる・・・。


 
#2 「訓練」

2009年4月9日放送

『殺さなきゃ、殺される・・・・・・!死にたくない・・・・・・!生き延びたい・・・・・・!』
ただ生き延びたいという本能だけでナイフを振るう少年。少女の仮面が割れ床に落ちる・・・。
だが、そこで彼の意識は途切れた・・・。
再び廃屋で目を覚ました少年の傍らには、あの少女が佇んでいた。少女は【アイン】と名乗る。そして彼の事を【ツヴァイ】と呼び、暗殺者になれと無感情に告げるのだった。
彼は、アインの所属する犯罪組織インフェルノの行った暗殺の目撃者として、殺されるはずだった。しかし、彼女の主である【サイス=マスター】がその才能に目を付け、暗殺者に仕立てるため過去を奪われ生かされたのだという・・・。
「生きたければ生まれ変わるの。あなたはもう、人を殺すことでしか存在を許されない」彼に選択の余地は無かった。拒めば当初の通り「死」が待っているのだから・・・。


 
#3 「実践」

2009年4月16日放送

「決められたコースでも、君が望み、努力する限りどこまでだって加速して行ける」
クロウディアの言葉は、ただ組織の人形の様に生きていくしかないと思っていたツヴァイの心に一筋の光明を与える。訓練を重ね、ツヴァイはアインによって暗殺者として着々と仕上げられて行った。サイス=マスターの思惑通りに・・・。しかし、まだ心までは、暗殺者に成り切れないツヴァイ。実際に彼に人が撃てるのか・・・。
だが、そんな彼の心にかまわず任務は下される。内容は実戦での試験。相手はアメリカ海軍のウォレス大尉。助命をエサに戦わされる組織にとって用済みの協力者だった。
突然の事に動揺し喚き立てるツヴァイにアインは、冷たく銃口を向ける。
「もう一度だけ、選ばせてあげるわ。すべて受け入れて生き残るか、それとも拒んで死ぬか・・・・・・」


 
#4 「暗殺」

2009年4月23日放送

ショッピングモールで少女が、疲れ顔の少年を連れまわす。
どこでも日常的に見られる光景だった。ありふれた若いカップル・・・まさかこの二人が暗殺者だと思う者はいないだろう。そう、インフェルノのファントムだとは・・・。
ウォレス大尉を始末した事により、正式にインフェルノの一員となったツヴァイはアインと共に任務を受けていた。今回のターゲットはダラス・マフィアのボス、ドン=ルシオ。
暗殺の現場はショッピングモール、厳重に警備された屋敷から孫娘のプレゼントを買いに出た所を襲撃する手筈だった。ターゲットの到着は翌日の午後3時。ツヴァイとアインはカップルに偽装し絶好の襲撃ポイントを探っていたのだった。
アインとツヴァイ・・・彼らにも本来ならありふれたはずの日常。
だが、それさえも、もう遠すぎて、偽装の中だけにしか存在しない・・・。


 
#5 「刹那」

2009年4月30日放送

ファントムという牙を用い、敵対組織を呑みこみ、日々勢力を拡大していくインフェルノ。そして、次なる獲物はストーンファミリーが仕切る縄張り=メラニースクウェアだった。ボスのトニー・ストーンは【石頭トニー】とあだ名される昔気質のマフィア。新興の組織であり手段を選ばないインフェルノとは水と油。当然、素直に傘下に入るはずもなかった。このままでは大規模な抗争にも発展しかねない。
そんな折、ツヴァイはクロウディアからトニーの妻エバと幼い息子デュークの監視を命じられる。交渉の切り札として使うつもりなのか・・・。とすれば、状況によっては彼らも・・・?
アインと共に監視をしていたツヴァイ、その視線が偶然デュークと交錯する。
感情など既に失くしたはず・・・。だが無垢な瞳に見据えられ、ツヴァイの表情は歪む・・・。


 
#6 「大火」

2009年5月7日放送

最愛の家族を奪われたトニーは復讐のため、インフェルノという組織の特殊性を突いた策に出る。インフェルノは数々の犯罪組織の幹部による組織であり、各組織のボスの意向に逆らった越権的な同盟関係によっている。つまり、それぞれの組織のボスにインフェルノと通じている裏切り者を証拠とともに差し出せば、トニーは自らの手を汚さずに復讐を遂げられるのだ。
石頭トニーらしからぬ搦め手・・・事態を重く見たインフェルノは幹部会を招集する。その席上でサイス・マスターは、トニーの奇策を逆に利用した、一夜にして西海岸の勢力図を塗り替える常軌を逸したプランを提案する。あまりにも大胆で無謀...色めき立つ幹部達。だがサイスはファントムなら可能と事も無げに言ってのけるのだった・・・。
ターゲットは一晩で12人・・・今夜、アインとツヴァイが暗黒街に大火を放つ・・・。


 
#7 「過去」

2009年5月14日放送

路地裏に響く銃声。倒れる記者。仮面の少女と対峙する少年。恐怖や飢えを押し殺し、身を隠した廃墟のビル。目の前に現れる銃口。そして叩きつけられる銃把。
アインに起こされ目覚めるツヴァイ。夢・・・? しかし夢にしてはリアル過ぎる・・・。見た事も無い景色、会った事も無い人、これは彼の封印された記憶なのだろうか・・・。
クロウディアは日本のヤクザ・梧桐組に貸しを作るため、梧桐組若頭・梧桐大輔と2億ドル相当のコカインの奪取計画を進めていた。奪取したコカインはそのまま譲渡する条件で共犯関係は成った。アインとツヴァイは、サイス・マスターから襲撃の援護を命じられる。だが二人には、襲撃班が梧桐組だとは知らされていない・・・。サイス独自の目論みがあるのか・・・。それともクロウディアの指示なのか・・・。


 
#8 「急変」

2009年5月21日放送

梧桐組の援護任務、その直前にツヴァイはクロウディアの護衛を命じられてしまう。アインだけでは荷が重過ぎるのではないか・・・。任務解除を掛け合うツヴァイ。だが、クロウディアは、それ以上に大事な用があると、彼に赤いパスポートを手渡す・・・。
「これは君のパスポート。本当の君が・・・過去が・・・ここにある」
記憶を取り戻し人形ではなく自らの意志を持った同志として改めて、ついて来て欲しいと言うクロウディア。しかし、ツヴァイはパスポートを開くのをためらう・・・。過去も記憶も無い、それ故に機械的に殺す事が出来た。本当の自分を取り戻したら・・・暗殺者でいられる自信は無い・・・。
すると、クロウディアは記憶を取り戻した後、彼が望むなら故郷に帰してくれると約束をする・・・。嘘だとは知りつつも、ツヴァイは魅入られた様にパスポートを開く・・・。


 
#9 「名前」

2009年5月28日放送

記憶が戻った玲二(ツヴァイ)。望めば日本に帰る事も出来た・・・。しかし彼は、負傷したアインを置いて行く事は出来なかった。彼女に生きていて欲しかった・・・。裏切り者のサイスに加担した事により、アインは、今や追われる身。眠ったままの彼女を連れ、組織の追っ手から逃れるため、玲二はあてもなく車を走らせる。
だが、目を覚ましたアインはサイスの元へ戻ると言い出す。玲二と違い彼女には自分を証明するパスポートも記憶も無い。ただアインという名前とサイスだけが彼女のより所だった・・・。と、突然、玲二はパスポートを破り捨てる。驚くアインに玲二は言う。
「君を死なせたくない。見殺しにしたくない。・・・誰のためでもない、これは僕自身の意志だ。それを貫く。それが僕の、自分であることの証だ。ハンコと紙切れで裏付けてもらう必要なんて、ない・・・」


 
#10 「終幕」

2009年6月4日放送

「殺し屋でも人形でもなく、君が君として生きていくための名前」
そう言って玲二はアインに【エレン】と名付けた。このまま二人でどこまでも遠くへ行く、はずだった・・・。しかし、玲二はインフェルノの手に、エレンはサイスの手にそれぞれ落ちてしまった・・・。
クロウディアの説得もあり、玲二はサイスを殺す事を決意する。組織に対し身の証を立てるため、いや、何よりもエレンを解き放つために・・・。
サイスはロシュネンコという武器商人の手引きで国外に脱出を図っている様子。
先行したリズィと合流した玲二。が、裏切り者は信用出来ないと、リズィは玲二に銃を突きつける。すると玲二はリズィの目の前で、薬室の1発だけを残し弾倉を捨てる・・・。
「1発じゃ、あんた達とケンカすることは出来ない。だがサイス一人を殺すには事足りる」
携えるのは、込められた銃弾ただ1発と初めて望んで抱いた殺意・・・。


 
#11 「襲名」

2009年6月11日放送

偶然にもインフェルノのファントムが手を下した暗殺現場を目撃してしまった玲二。その代償は余りにも大きかった。過去は奪われ、暗殺者として訓練された玲二は、彼の才能に目を付けたサイス・マスターの思惑通り、アインと共に驚くべきスピードで暗殺者としての道を駆け抜ける・・・。そう、クロウディアに渡されたパスポートをきっかけに彼の記憶が甦るまでは・・・。
クロウディアは彼の自己を呼び覚まし、例え組織の中にいても自由があると彼の意思を突き動かす。彼女は玲二を寵愛し、インフェルノとは関係のない独自の任務に彼を起用する。また、秘密裏にヤクザと接触を図るなど、次第に彼女の不穏な部分が見え隠れすることに・・・。それらの不可解な行動は、すべて彼女のある復讐心に起因するのだった。今ここに閉ざされたクロウディアの過去と思惑が明かされる。


 
#12 「亡霊」

2009年6月18日放送

多発する不可解な暗殺事件。昨年だけで、20人を超える大物が犠牲となり全米の暗黒街に戦慄を与えていた・・・。
一連の暗殺はインフェルノのファントム・ツヴァイ・・・そう、玲二の手によるものだった。
サイス・マスターとの死闘から生還した後、玲二はファントムを襲名したのだった・・・。幹部も舌を巻く程の技量と自らの意志による組織への献身。最早、玲二は完全にインフェルノが操る恐怖の化身・ファントムになったかに見えた・・・。
だが、彼に意志などありはしなかった・・・。ただ肉体のみが生きているだけの亡霊。心はあの日から死んだまま・・・。そう、エレンを自らの手で撃ってしまったその日から・・・。
『意志なんかない―今の俺には・・・何も・・・何も感じなくなる・・・過ぎたことも先のことも、何もない』エレンの言葉の意味が今ならわかる・・・。


 
#13 「偽装」

2009年6月25日放送

インフェルノ加盟を控えた梧桐組との取引が目前に迫る。役者は揃い全てはクロウディアの目論見通り進む、かに見えた・・・。だが、舞台は壊される・・・。玲二を伴い現場に向かった彼女が目にしたのは・・・梧桐組の構成員と事件に巻き込まれた通行人ジュディの死体、そして消えた500万ドルだった・・・。事態を受けマグワイアは、組織の沽券に賭け即座に取引現場を縄張りとするワイズメルに犯人捜しを命じる。
一方、独自に調査を開始した玲二は、ジュディの死体発見現場で「キャル」という少女と出会う。犯人を目撃したと玲二に告げるキャル。さらには行くアテが無いと、キャルは玲二の部屋に転がり込むことに・・・。束の間の奇妙なパートナー関係。その筈だった・・・。ワイズメルに彼女の事が知れるまでは・・・。