『 徳川風雲録 』:初回放送日:2008年1月2日(水)
12月27日(土) 第1部 夕方5時30分〜 夜8時55分
12月28日(日) 第2部 午後1時00分〜午後4時30分
第3部 夕方5時30分〜 夜8時48分
登場人物
- 徳川吉宗…中村雅俊
- 八代将軍。
徳川家康の孫である紀州藩主・徳川光貞の第四子として生まれるが、光貞が厄年の時の子だったため、元服するまではその正体を隠し、家老の息子・加納新之助として育てられる。
元服の前夜、幼馴染の多藻と想いを遂げる。
自らの正体に気づく前より、「真っ直ぐな人間」になることを夢見ていた。
豪快且つ繊細。奔放且つ機敏。
まさに天下人たる大きな器を持っている。
初恋の人・多藻、そしてそのお腹の子(天一坊)と、心ならずも別れねばならなかったことを、自分の罪として一生涯背負いつづける。
また元服前、自分が実は将軍家の血を引く者であることを知り、激しく苦悩した経験から、その子天一坊が同様の苦しみにもがいていることに心をくだく。
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- 天一坊/加納新之助 (二役)…内田朝陽
-
新之助(吉宗)が元服前日、養父である加納平治右衛門の姪である多藻と契りを交わした際にできた息子。
吉宗譲りの豪快さ、繊細さに富むが、自らの出生に悩み、苦しむがあまり、時に荒れ、時に自暴自棄になることも。
善と悪、義と欲の狭間にもがき苦しむ。
母・多藻が持っていた吉宗と自分との血筋を証明する書付と短剣を胸に、将軍となった父と再会をするべく江戸へと向かうことになる。
山内伊賀之介、雲霧仁左衛門らに利用され、悪に染まり、数々の大罪を犯すものの、次第に、持って生まれた「血」に従い、父・吉宗との対面に、人生の全てを賭けることを決意する。
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- 大岡越前守忠相…石黒 賢
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旗本の四男から異例の出世を果たし、1万石の大名になる。
伊勢山田奉行の時、紀州藩主だった吉宗と知り合い、吉宗は忠相の才能を見抜いたといわれる。その後、江戸町奉行となり、享保の改革の第一人者となり、吉宗から多大な信頼を受ける。「大岡政談」で知られる逸話が残る。
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- 於由利…かたせ梨乃
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吉宗の母。
百姓の娘であったが出仕し、和歌山城大奥の湯殿番を勤めていた。その湯殿で光貞が於由利を見初め、吉宗が生まれた。
生まれた吉宗は捨て子の形で家老の加納平治右衛門に預けられ、身分違いの於由利は里に戻った。子供と会えない寂しさに気丈に耐えてはいたが、その心にはいつも幼子の姿があった。
吉宗が元服し、城に上がり、遂に再会の時が来る。しかし、自分の身分と吉宗の立場を慮り、なかなか優しい言葉をかけてやれない自分に懊悩する。
吉宗はそんな母の気持ちを察し、孝行を誓うのだった。
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- 月光院(お喜世)…桜井幸子
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六代将軍徳川家宣の側室で七代将軍徳川家継の生母。
浅草唯念寺住職の娘で、甲府宰相の徳川綱豊(のちの家宣)に出仕し、やがて綱豊から寵愛を受ける。
五代将軍徳川綱吉の養嗣に綱豊が迎えられ、共に江戸城西の丸に入ることになり、綱豊が家宣として六代将軍に就任後、鍋松を出産する。
自分に子供が無い家宣の正室・煕子(天英院)に目の敵にされ、様々な苛めにさらされる。
家宣の死後、鍋松は七代将軍となり、落飾して月光院と名乗るようになる。
その地位は安泰かと思われたが、天英院の陰謀で絵島生島事件が勃発。
月光院派の奥女中は一掃されるが、町娘の時に知り合い、良き相談相手として頼りにしていた吉宗の支えによって乗り越えていく。
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- 竹姫…田中美里
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五代将軍・綱吉の養女。
吉宗と恋愛関係にあったとされ、側室に迎えられることになるが、吉宗にとって綱吉の養女である竹姫は仮にも大叔母にあたるため、幕府重臣から反対を受け、話は流れてしまう。その後、薩摩藩島津継豊に嫁ぐ。
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- 天英院…南野陽子
- 家宣(綱豊)の正室。
綱豊との仲は良かったのだが、子供が夭折し、嘆き悲しみ苦しんだ。
お喜世が鍋松を産むと、自分が子を無くした苦しみをお喜世に対する憎しみに転嫁し、執拗な苛めを繰り返すことになる。
鍋松が七代将軍・家継になると、月光院の権勢が益々増大するのを阻止するため、絵島生島事件を策謀、月光院派の一掃に成功する。
吉宗が八代将軍に就任すると、その側室に自分の腹心を送り込もうとするが、逆に吉宗の機略によって五十人の腹心を失うことになる。
その後は、吉宗の計らいで安寧な生涯を送り、吉宗に感謝しつつ世を去る。
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- 多藻…酒井美紀
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吉宗の初恋の相手。天一坊の実母。
吉宗の養父である加納平治右衛門の家によく遊びに来ていた姪。
その美しさと聡明さは、誰もの心をとらえた。しかし、多藻の心は幼なじみの吉宗ひとりと決まっていた。
元服前に契りを結ぶが、家康のひ孫という吉宗の素性を知ると、身分の違いを悟り、吉宗に迷惑をかけられぬと姿を消す。
吉宗と同じ江戸の空の下にいるのだと自分を納得させ、裏長屋にて人知れず、天一坊を出産。
女手一つで天一坊を育てていたが、天一坊とお墨付きを狙う山内伊賀之介の手にかかり、その薄幸な人生を終える。
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- 絵島…黒谷友香
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江戸城大奥総取締。
綱豊(家宣)側室・お喜世の方(月光院)に仕え、大奥に入る。月光院の名代として、増上寺参詣の帰り、山村座へ芝居見物に立ち寄る。そこで生島新五郎と出会い、二人は恋に落ちたとされる。このことが、問題視され、大奥の風紀を正そうとする老中・秋元喬知の告発を受け、評定の結果、死罪となるが、月光院の嘆願により、減刑され、信州高遠に流罪となる。生島新五郎は三宅島に遠島。絵島の側近女中から、大奥出入り商人など1500名余が処分され、大疑獄事件に発展した。
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- 鶴姫…高橋由美子
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徳川綱吉の長女。
紀州綱教の正室となる。綱吉世嗣・徳松の死去により、娘婿の綱教が次期将軍候補となり、御三家・紀州から初の将軍が出ると期待されるが、1704年、28歳で亡くなり、綱教も後を追うように翌年、亡くなる。
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- 春菜…星野真里
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蒔屋参之丞の姉。
天一坊の卑劣な行為で競い馬に敗れた参之丞は切腹。弟の仇を討とうと天一坊を付け狙うが、天一と触れ合ううちに、天一の本性は悪ではなく、優しさを持った全うな人間であると気づき、いつしか復讐心が薄れ、恋心が芽生えていく。吉宗の御落胤である天一に、父子対面よりも、一緒に生きようと逃げることを主張するが・・・。
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- 徳川光貞…松方弘樹
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第ニ代紀州藩主。吉宗の父。
紀州藩祖・徳川頼宣の嫡男、家康は祖父に当たる。他の子に綱教、頼職、吉宗、上杉家に嫁いだ娘などがいる。
善政により、領民から慕われた。嫡男である綱教を五代将軍綱吉の娘である鶴姫を娶わせる。綱吉を屋敷へ招くなど将軍家と縁を深めるが、鶴姫の死で六代将軍は家宣となる。その後、綱教、頼職が相次いで死去し、その心痛により、光貞も死去、享年80。
父・南龍公に似て豪放磊落な性格で、自分に似た吉宗に、将軍の夢を託す。土屋主水之助とは道場仲間で肝胆相照らす仲である。
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- 水戸光圀…藤田まこと
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ご存知、水戸黄門で知られる水戸藩主。
将軍・綱吉に対しても物申す、ご意見番。吉宗の天下の才を早くから見出し、若き日の新之助の出世を手助けしたと言われる。
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- 大石内蔵助…西郷輝彦
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浅野家筆頭家老。
昼行灯とあだ名されるが、沈着、周到で強靭な精神力と統率力を併せ持つ。主君・浅野内匠頭の刃傷事件後は、紛糾する家臣たちをまとめ、主君の仇である吉良上野介を討ち果たす。
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- 紀伊国屋文左衛門…西田敏行
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一代で巨万の富を築いた紀州出身の豪商。「紀文大尽」とも呼ばれた。
嵐の中、みかん船を出し、江戸で大もうけしたと言われる。その後、材木商としてさらに財を成し、幕府御用達商人となる。若き吉宗が、文左衛門から金五万両の融資を受け、貧窮した紀州藩の財政を立て直したといわれる逸話で登場。新之助は、吉原で文左衛門と張り合い、文左衛門が贔屓にしている千町太夫を知恵比べで奪い取り、最終的に文左衛門から五万両もの大金を引き出すことに成功する。
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- お須磨…井上和香
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吉宗側室。
九代将軍・家重生母。吉宗の実母・於由利に仕えていたが、於由利が亡くなった後、紀州に戻り、藩の財政を立て直そうとする吉宗を助ける。正室の死後、側室となり、男子を産む。この子は、後の九代将軍・徳川家重となる。
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- 千賀…国分佐智子
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根来忍びの頭目・疾風の陣内の娘。
吉宗を若い頃から見守る、良き理解者の一人。吉宗に密かに恋心を抱くが、叶わぬ恋と諦め、吉宗の正室・理子、側室・お須磨、側室候補の竹姫の世話に専念する。ご落胤の天一坊が、父子対面を果たしに江戸へ向かっていると知った吉宗の苦悩を、誰よりも感じ、天一を生きて逃がすよう死を賭して試みるが・・・。
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- 理子…木内晶子
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吉宗正室。伏見親王貞致の三女。
公家出身の理子は、初めは吉宗の生き方や価値観が違い、戸惑うが、その豪放で繊細でまっすぐな人柄に惹かれていく。吉宗待望の子を宿すが、流産してしまい、若くして亡くなる。
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- 宮地…田丸麻紀
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天英院付きの中臈。
月光院派の絵島に対抗心を燃やし、絵島追い落とし作戦として、生島新五郎を引き合わす手筈を極秘裏に仕組む。
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- 千町太夫…青山倫子
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紀伊国屋文左衛門が寵愛した吉原随一の太夫。
若き吉宗(新之助)が紀州藩の財政を立て直さんと、紀伊国屋文左衛門に勝負を挑んだ時に立会う。吉宗の人間としての大きさを感じ取り、機転を利かせ、文左衛門から金五万両を吉宗に貸し出させる手助けをする。
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- 松平親顕…西岡徳馬
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徳川の宗家と名乗る豪族。松平館13代目宗家。
松平館の始祖は、三代信光の長子・親正で、徳川家康は三男・親忠の末裔。したがって、長子の子孫、松平館の方が、正統なる宗家であると主張し、幕府側から煙たがられる。仁左衛門は、天一を親顕からその品格と品位を学び取らせ、将軍跡目を継ぐべき気質を育もうと目論む。だが、真の狙いは、松平館に眠る金30万両であった。幕府軍の猛攻を受け、最期の時を迎えた親顕は、将軍ご落胤の天一に思いを賭け、潔く自刃する。
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- 加納平治右衛門…平泉 成
- 新之助養父。
新之助が父・光貞厄年の子であったため、捨て子に出された。新之助を育てたのが、紀州家の家臣で、根来衆の頭目であった平治右衛門だった。新之助が元服するまで育て上げ、後の吉宗の庶民感覚を育んだ。
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- 徳川宗春…山田純大
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御三家筆頭・尾張藩第七代藩主。
行き過ぎた倹約は、かえって庶民を苦しめると主張し、吉宗の質素倹約を掲げる「享保の改革」に反発する。また名古屋城下に芝居小屋や遊郭を誘致するなどし、名古屋は活況を呈するようになる。しかし、次第に藩財政は赤字に転じ、また度々の将軍家との対立により、元文4年、吉宗から隠居謹慎を命じられ、その座を宗勝に譲ることになる。
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- 生島新五郎…中村俊介
- 歌舞伎役者。
江戸城大奥・絵島と共に、絵島生島事件の中心人物。1714年、絵島は月光院の名代として増上寺参詣の帰途、山村座にて新五郎の舞台を観覧し、その後、宴を開き、大奥の門限に遅れ事件になった。このことから絵島との密会が疑われ、評定の結果、新五郎は三宅島に流罪。山村座は廃座となる。天英院派による月光院派の追い落としの策に利用されたとも言われている。
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- 安藤帯刀…綿引勝彦
- 紀州藩付家老。
幕府が御三家を政治上監督し補佐するために、特別に設置した家老職。
紀州藩祖頼宣の紀州入りに従い、安藤家も紀州へ。田辺城を賜り紀州の繁栄の一役を担った。
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- 間部詮房…榎木孝明
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家宣・家継の側用人。
元は猿楽師から家宣に見出され大名にまで出世。新井白石と共に幼い家継を支え、七代将軍に擁立。権勢を振るったが、家継が没すると次期将軍争いに敗れ、吉宗から側用人を罷免される。
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- お高の方…多岐川裕美
- 紀州藩主光貞の正室。前関白太政大臣九条実房の娘。吉宗の異母兄である三代藩主綱教、四代藩主頼職の母親。
綱教が将軍・綱吉の娘・鶴姫を娶ったことで、いよいよ紀州藩から将軍が生まれると喜ぶが・・・。
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- 雲霧仁左衛門…大地康雄
- 江戸はもとより東海道、中山道、上方まで、数十人の配下を自在に動かして縦横無尽に大仕事をしてのける一味の首魁。
雲霧の名は、雲か霧の様に消え去ってしまう、その神出鬼没さからきている。
そんな男が、ある仕込みのヤマで山内伊賀之介と知り合う。非凡な才を持ちながら、自分とは違う暗い虚無を背負う男に付き合ってみたくなり、後に行動を共にすることになる。だが仁左衛門の目的は吉宗暗殺ではなく、天一坊を使って天下を盗ることであった。
伊賀之介とは主従の関係ではなく、あくまでも対等、互いに隙を見せられない緊迫した関係である。
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- 山内伊賀之介…内藤剛志
- 紀州の生まれ。幼い頃、父が目の前で刑死した過去を持つ。
父は腹を減らした息子に食べさせたいという一心で魚を捕った。その場所が藩主専用の漁場だからというだけで死罪とされた理不尽――これは伊賀之介をして紀州藩を激しく憎ませるのに十分であった。
そしてそんな不条理な侍の世、幕藩体制を壊すため、テロリストとして生きていくことを誓う伊賀之介だったが、一度あいまみえた吉宗が紀州藩主から将軍に。吉宗は伊賀之介の復讐のシンボル、生涯の仇となる。
そんな時、吉宗の初恋の相手・多藻に邂逅。殺したいほど憎い男の子どもを、成長のあかつき利用しようと、抵抗する多藻を殺害し、そのお墨付きごと奪取する。
その後、「天一坊」となった子の参謀役として、雲霧仁左衛門と吉宗失脚を策謀する。だがいつしか、善と悪との狭間に苦しむ天一坊の傍にいるうち、伊賀之介自身も己の生き方を問うことになる。しかし、もう引き返せない所まで来ていた。伊賀之介の生きる道は、吉宗を斬ることでしか開けはしない。
土屋主水之助には幾度となく煮え湯を飲まされるが、伊賀之介の捨て身の戦略はついには吉宗と主水之助を窮地に追い込んでいく。
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- 土屋主水之助…松平 健
- 直参旗本の若隠居。剣豪。
放浪癖があり、若い頃より武者修行と称して全国各地を旅して回っている。
土屋主水之助が、私腹を肥やしていた勘定奉行を殴り飛ばして、その譴責を受け、全国を放浪していた頃、立ち寄った紀州にて、吉宗が山内伊賀之介に命を狙われている現場に遭遇、吉宗を助けた。
以後、吉宗の資質を見抜き、そのよき理解者として、陰ながら吉宗を護り、天下盗りをサポートしていくことになる。
大石内蔵助と友情を結び、討ち入りを見守る。
吉宗と天一坊の再会には大きな役割を果たしていく。
型に嵌らない、自由奔放、スケールの大きな人物である。
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