主水之助七番勝負
土屋主水之助 (松平 健)
直参旗本の若隠居。剣豪・伊藤一刀斎の愛弟子で、一刀流の免許皆伝者であり、真の伝承者。 一刀流の相伝を巡り、兄弟子・善鬼と立ち合うが、卑劣な手段により敗れる。許婚であるお勢伊を残し、後武者修行と称して全国各地を旅して回っている。 その旅の最中、立ち寄った紀州で命を救った徳川吉宗とは昵懇の間柄になる。宿敵・善鬼が再び暗殺家業に出たことを吉宗から知らされ、善鬼を倒すため、修羅の旅に出た。
主水之助の宿命の好敵手。かつて主水之助とともに師・伊藤一刀斎の下で、剣術を学んだ。一子相伝の一刀流の後継者を決める決闘で、主水之助を倒す。 一刀流の他、自分で編み出した二刀流の遣い手。金さえ積まれれば、主義主張など関係なく、情け容赦なく、標的を平気で斬り殺す“暗殺請負人”。
10年前に殺された父・村井伝次郎の仇を討つため、相手の手がかりを探す旅に出た。楚々として容姿だが、芯の強い女性。 当初、「仇討ちはくだらぬ」と主張する主水之助を嫌っていたが、旅をともにして次第に主水之助への想いを深めていく。
秋津の弟。「父の仇討ちができなければ、切腹するのは当然」と言い切る、若き熱き青年。「武士道とは死ぬことと見つけたり」と真顔で言い切るほどの、武士の古い考えにとらわれている。剣術の腕には秀でているが、実戦の経験はない。 なにかと主水之助に食って掛かるが、どこか憎めない若者である。
幻の剣術と称された一刀流開祖・伊藤一刀斎景久の愛娘。 主水之助と将来を約束しあった仲だったが、一刀斎の死を機に別れてしまう。 善鬼から、師を斬ったのは、主水之助と聞かされ、衝撃を受けるが、主水之助を信じ、秘かに彼を探す旅に出る。
人面狼之助 (西村 和彦)
藩内随一の剣の使い手で、元は松葉左近という同心だった。与力で義兄の倉田孝右衛門が刺客に殺された夜、人面狼之助と名を変えた。 その後、河原で、妻・千早を縛り上げ、満月の夜に首を刎ねる、助けたければ真剣にて立ち合えと、剣豪に闘いを挑む。 何故その様な暴挙に出ているのか謎だが、陰気で野獣の様にギラギラした狼之助の双眸の奥には、孤独で深い哀しみを湛えていた。
人斬り斑平 (水橋 研二)
花を愛する哀しい剣豪。花作りの天才で、高遠藩主・内藤高次郎の側室・三奈のために里で作った花々をお屋敷に届けて世話をしている。三奈とは幼馴染で、幼い頃、三奈を守ると誓うが、武術の腕は長けていなかった。6年前、主席家老が惨殺された際、偶々居合わせた斑平は、その刺客から剣の極意を会得する。その刺客こそ、大峰ノ善鬼。その後、斑平は藩の用人から藩を守るため、三奈を守るためと唆され、暗殺を繰り返していく。
林亀之助 (山口 馬木也)
将軍家剣術指南役に登りつめる野望を抱く剣豪。元は大和郡山半剣術指南だったが、他藩に剣術修業に出ている間に、藩主が身罷り、お家断絶に。それを知らず、城受け渡しに間に合わなかったため、放逐された。武士の面目を果たせず、旗奉行の江馬治部右衛門を斬る。その後、叔父の飯田藩国家老・秦野内記を頼り、まずは藩剣術指南の座を狙う。
平田壱岐(美木 良介)
心形当流の剣豪。深川芸者の蔦吉と共に旅し、剣芸で糊口をしのいでいる。代々首斬り役人の家に生まれたため、そのことを呪っている。病に冒され、死期が近づく毎に、剣の腕も冴えてきて、人を殺す様に・・・。
真鍋久蔵(永澤 俊矢)
変幻自在の野獣の剣を使う剣士。幼い頃、飢饉で村が全滅する中、生きるために人を斬って生きてきた。7年前、神島鉄斎を斬った際、出くわした主水之助と立ち合い、負けた。その後、山にこもり独学で腕を磨き、主水之助が再び現れるのを待っていた・・・。
井川北斗(堤 大二郎)
直心影流の免許皆伝。剣の腕は藩随一だが、書き物をやらせれば誤字だらけ、捕り物をさせてもヘマばかりの同心。魔剣・薬研籐四郎を手にしたことで、心の底に溜まっていたものが解き放たれ、悪鬼へと変わっていく。
大峰ノ善鬼(三田村 邦彦)
主水之助と共に、師・伊藤一刀斎の下で研鑽を積んだ剣豪。幼き頃、一刀斎に拾われ、お勢伊と共に諸国を旅していた。剣術の才能は有るが、その内に鬼を宿していたため、師匠からも恐れられていた。15年前、一刀流相伝をかけて兄弟弟子の主水之助と決闘し、勝利を収めるが・・・。

