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2015年10月3日放送分

 

■特集

「世界に激震!どこまで広がるVWショック」

ゲスト:ナカニシ産業リサーチ 中西孝樹氏

今年1-6月の新車販売台数でトヨタを抜き、世界一にのし上がったドイツのフォルクスワーゲン。
しかし9月18日、ディーゼルエンジンの排ガス不正問題が表面化し株価は急落。
CEOのヴィンターコルン氏が辞任するなど、経営の危機に直面している。
その影響はVW1社にとどまらず、ドイツ経済や自動車業界全体にも広がる可能性もある。
なぜVWはこのような不正に手を染めたのか?
ゲストの中西氏は「成長のワナ」があったとする。
VWはトヨタを追い抜いて世界一になることを目指して急成長してきたが、規模の拡大と組織のアンバランスが発生し、コンプライアンスなどの管理ができていなかったとみる。
ピエヒ元会長がトヨタを抜いて世界一になるという目標を掲げたのが2008年。
それから急成長を実現した。
トヨタのハイブリッドに対抗できる環境対応車としてクリーンディーゼルを売り込んだが、そこに無理が生じた。
2008年当時にはなかった車載の排ガス検査装置をその後、日本の堀場製作所が開発し、NPOや大学が検査しやすくなったことも不正発覚の背景にはある。
制裁金、賠償金、裁判費用を含めると最大10兆―20兆円にもなりかねないという見方もある。
中西氏は「倒産させてしまうと元も子もないのでもう少し現実的な金額になるだろう」としながら、いざとなるとドイツ政府が公的な支援に乗り出すだろうとみる。
「もともと公益企業として設立されドイツの国際戦略とも一元化されている」(中西氏)からだ。
排ガス規制は今後、一段と厳しくなる見通しだ。
これまでやってなかった走行時の規制を2017年ごろから実施するという動きがあったが、今回の問題でこれが一段と加速されそう。
これはディーゼルエンジン車だけでなくガソリン車全体にも広がるので自動車業界全体にも影響は広がる。




■ブルベア羅針盤

「上昇相場の復活は?」

ゲスト:SMBC日興証券  阪上亮太氏

8月下旬からの相場下落からなかなか立ち直れない株価。
これからどうなるのだろう?
ゲストの阪上氏は企業の業績と株価を比較すると現在は調整局面とみる。
12カ月先の予想EPS(1株当たりの利益)とTOPIXをグラフにすると、基本的には業績予想の上昇に連動して上昇軌道を描いてきた。
しかし最近は株価下落で両者がかい離している。
業績予想が崩れなければ、今の株価は割安になっている。
企業業績はアメリカの景気が後退に転じたり、大幅な円高になれば別だが、これらがない限り崩れそうもない。
上昇相場での調整場面は珍しいことではない。
これまでにも87年のブラック・マンデー、最近ではバーナンキショックなど、5つの例があり、これらの例をみると相場急落後、再び回復軌道に乗るまで2~3か月かかっている。
今回もこれに準じるとすれば11月あたりから上昇することになる。
それではこれ以上の下値はないのだろうか?
やはり過去の例と対比すると下値は高値から10%程度下落したあたりで現在はその水準に達してきている。
ただ上昇局面に入ってもV字回復にはならず、調整前の水準に戻るまで時間はかかる見通しで、戻っても最近の高値の2万800円あたりがメドとする。
阪上氏は再び上昇局面に戻った時には、その前とは上昇業種が変わることに注意したいとする。
過去の例を見ると急落前1年間に上昇した上位5業種と急落後に上昇した5業種は変わっている。
急落を見て政策対応などが出てくることなども影響するようだ。
今回もこれから反転上昇した場合の上位業種は、急落前にはあまり強くなかった業種から出てくる可能性もありそう。


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