すなっぷ

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2013

3月20日 #461 「冬の森探検」


2013年2月。東京都練馬区から車で40分。埼玉県さいたま市・秋ヶ瀬公園に複数組の親子が訪れた。落ち葉で埋め尽くされた冬の公園で始まったのは「冬の生きもの探し」。『自然体感塾ワンダースクール』の活動だ。

ワンダースクール代表の太田隆司さんは「普通、冬の森に行っても何もすることはないと思っているからあまり来ない。だけどよく見ると、あっちこっちにいっぱい生き物はいる。夏みたいに、しょっちゅう蝶々が飛んでいたり、虫がいっぱい見られる状況じゃないから、出てきたときに余計にインパクトが強いと思う」と言う。そして持ち上げた木片の裏には、何と冬眠中のコガタスズメバチの姿が。驚く子どもたちに大田さんは「みんなこうやって寝ているわけ。近くで見ても大丈夫」と、観察を促す。

冬の生きものは朽ちた木の中に多いという。公園の許可を得て朽木の中を探す。すると、「出てきたよ!」と興奮気味の声が上がる。朽木から顔を出したのは『コクワガタ』。更に日本の固有種『マイマイカブリ』も見つけた。そして冬ならではの幼虫も発見。幼虫は大事に育てて観察する。
「(子どもの)キラキラ度がまったく違いますよね」「ほっとくとゲームばっかりになっちゃうんで、連れ出した方がね」と語る母親も、生きもの探しに夢中の様子。

太田さんが自然体感塾ワンダースクールを始めたきっかけは、二人の息子の自然の中での子育ての体験だという。自然の中で自由に遊び、自然の神秘や不思議を感じてほしい。自ら発見し考えてほしいと始めた。

ワンダースクールでは、年間を通して様々な講座を開いている。定期的に参加しているという高師結輝さん(小学校2年)は、外で遊ぶ機会が増えたそうだ。母・尚子さんは「最初はやっぱり都会っ子で嫌々でした。寒いところはいや、手が汚れるのはいやと。今は冒険心も出てきましたよね」と言う。

今日は埼玉県・寄居町で「冬の田んぼでの焼き芋体験」。練馬区教育委員会から委託された講座だ。濡れた新聞紙で芋を包み、更にアルミホイルで包んで焚き火の中へ。するといい感じの蒸し焼きになり、ホクホクで甘い。食べ終えたら、個々に遊びを探す。井戸で遊ぶ子どもに、クワガタを探す子ども。
自然の中で、遊んで、感じて。