2017.10.30

4位に終わった平野美宇「もっと上に行かないと」【卓球・女子W杯】

平野美宇 写真:Scott Grant/アフロ

 カナダ・マーカムで29日に幕を閉じた「ITTF女子ワールドカップ」は準決勝に進んだ平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)に決勝進出の期待がかかったが、世界ランク4位でワールドカップ4勝を挙げている中国の劉詩ブンにストレート負け。この結果を受けて3位決定戦に回った平野は、過去の対戦で負けたことのない台湾の鄭怡静にまさかの逆転負け(ゲームカウント2-4)を許し4位に終わった。


中国の徹底的な平野封じ

 平野が子どもの頃から手本にしてきた劉詩ブンとの準決勝は、今大会の平野の対戦の中で最大の山場だったと言えるだろう。強敵を相手に果たしてどこまでやれるのか? 今年4月のアジア選手権で中国のトップ3を立て続けに倒した平野も彼女だけにはまだ勝ったことがない。これが初金星となるかに期待が高まった。

劉詩ブン 写真:Scott Grant/アフロ


 しかし、劉詩ブンはいつも以上に鉄壁だった。前陣で速いピッチの両ハンドドライブを連打するプレースタイルは二人ともよく似ており、高速での打ち合いでは平野も負けていないが、ラリーが長くなると先に平野の方にミスが出てしまう。速い球を打てば打つほど倍返しで質のいい球が返ってくるのだ。その上、コースも読まれているようで、例えば平野が得意とする数種類のロングサーブも待たれて狙い打ちされ、ほとんど効き目がなかった。

 一方、劉詩ブンは、平野が「回転が少し読めなかった」と話すサーブで、平野の武器の一つであるチキータレシーブを封じるなどして相手をレシーブから崩し、付け入る隙を与えなかった。

「勝ちが見えないような試合をしてしまった。相手も対策してきたし、自分もあまり良くなかった」と平野は言うが、劉詩ブンの戦術の豊富さや対応力が平野のそれを遥かに上回った結果だろう。ちなみに劉詩ブンも「美宇も進化しているのでしっかり対応してくるが、こちらも対策している」と一言。中国選手との力差を改めて見せつけられる一戦となった。

(文=高樹ミナ)

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