痛風で魚卵NGだった人に朗報! 実は「イクラ」のプリン体含有量は極めて少ない

2015年9月28日

痛風で魚卵NGだった人に朗報! 実は「イクラ」のプリン体含有量は極めて少ない
プチプチした食感と、口の中に広がる濃厚なうまみを持つイクラ。大人から子どもまでイクラ好きな人は多いですよね。しかし「魚卵はコレステロールやプリン体が多い」というウワサのもと、健康に気遣ってなるべく食べないようにしている人もいるのではないでしょうか。特に痛風を患っている人にとってプリン体を多く含む食品は天敵なので、イクラを食べたくても食べられないと悩んでいるかもしれません。 でもちょっと待ってください。イクラって、実はプリン体含有量が少ない食品だということを知っていましたか?

そもそもイクラって何?

日本で「イクラ」といえばサケ科の魚の卵のこと。卵が卵巣膜に入ったままのものは「筋子」、卵を一粒ずつばらしたものが「イクラ」と呼ばれます。塩漬け・醤油漬けなどがありますが、現在主流なのは醤油漬けの方となっているようです。 ■痛風もこわくない! イクラのプリン体含有量は? 痛風の発作が起こると足の親指の付け根や関節が腫れ、歩けなくなるほど激しく痛むといいます。中でも一番症状が出やすいのは親指の第一関節で、その痛みは突然やってくるのです。……できれば経験したくありませんよね。 プリン体の何がいけないのでしょうか? プリン体は、体内で分解されると尿酸になります。尿酸は常に体内に存在していて、作られる量と排出される量のバランスが一定に保たれているのが普通です。ですが、排出されにくい性質のため、尿酸が増え過ぎてしまうと体内で結晶化し、それが痛風の発作を引き起こすとされています。 「日本痛風・核酸代謝学会」が編集した「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版(2012年追補ダイジェスト版)」によると、痛風の食事療法として1日400ミリグラムを目安にしたプリン体の摂取制限が推奨されています。また、食品100グラム中のプリン体含有量が300ミリグラム以上を「極めて多い」、200~300ミリグラムを「多い」と分類しており、具体的な食品としてレバー類(210~320ミリグラム/100グラム)、白子(300ミリグラム/100グラム)、一部の魚介類 エビ、イワシ、カツオ(210~270ミリグラム/100グラム)が挙げられています。 これらと比べるとイクラのプリン体含有量は極めて低く、100グラム中に含まれるのはわずか3.7ミリグラム。前述の「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」では、プリン体の含有量に応じて食品を4つのランクに分類しており、イクラはもっともプリン体の少ない「50ミリグラム以下・極めて少ない」に該当するのです。 コレステロールが高いというイメージから、イクラはプリン体も多いと思われがちなようです。また、プリン体は細胞核1つに対して1単位含まれていることから「卵の数が多いイクラにはプリン体が多い」というイメージが広まったのではないでしょうか。何事も正しい知識を持たないままでは損をする、ということですね! だからといって、痛風の人がイクラを食べ過ぎていいわけではありません。プリン体は旨味成分でもあるため、あらゆる食品に含まれています。総合的な食事バランスを心がけることが大切です。

美容にいい! イクラの栄養価とは?

プリン体の誤解が解けたところで、イクラに含まれている栄養素もチェックしてみましょう。 イクラ100グラムあたりのカロリーは272カロリー。小鉢1杯食べても60gで163kcal、イクラ丼にしても50gほどなので、136kcalとヘルシーです。 さらに、糖質は100gあたり0.2gと低め。加えて、肌のアンチエイジングに効果的とされているアスタキサンチン、血液をサラサラにするDHA、中性脂肪を低下させる働きのあるEPAなどなど……さらにはたんぱく質も豊富で、これらを同時に摂ることでダイエット効果まで期待できるのです。一粒一粒に豊富な栄養が効果的な組み合わせで含まれているイクラが、まるで天然のサプリメントのように思えてきます。
痛風で魚卵NGだった人に朗報! 実は「イクラ」のプリン体含有量は極めて少ない