これってウソ? ホント? お酒にまつわるウワサを大検証!

2016年12月2日

これってウソ? ホント? お酒にまつわるウワサを大検証!
忘年会をはじめ、お酒を飲む機会がグッと増える年末。職場の仲間や学生時代の友人たちとの楽しい時間は、どうしてもハメをはずしてしまいがちです。気づいたら飲みすぎ&二日酔いでノックダウン……なんてことも。だからこそ、いろいろな対策を実践しているという人も多いと思いますが、中には真偽の疑わしいウワサもありますよね。そこで今回は、巷でささやかれている“説”が正しいのかどうか、管理栄養士の望月理恵子さんに教えてもらいました!

その1「お酒をちゃんぽんしたら悪酔いする」説

これってウソ? ホント? お酒にまつわるウワサを大検証!
ビール、カクテル、日本酒、ワイン……お酒の種類はたくさんありますが、1種類のお酒を飲み続けるのではなく、いろいろなお酒を飲むと酔いやすくなるという話、よく聞きますよね。でもこれって、本当なのでしょうか? 「ズバリ、“ウソ”です。ちゃんぽんしたからといって悪酔いするわけではなく、アルコールの摂取量が同じであれば、飲み方によって酔いの程度が変わることはありません。とはいえ、ちゃんぽんすると味が変わるため、つい飲み過ぎて悪酔いしやすくなってしまうんです」(望月さん) 確かに、味が変わると気分も一新されてついついお酒を飲み過ぎてしまいますよね。それでは、酔いやすい人とそうでない人の差は、どこにあるのでしょうか? 「お酒が飲める・飲めないの違いは、遺伝的因子が強いです。特に日本人は諸外国に比べて飲めない遺伝子を持っている人が多く、日本人の約40%はお酒に弱い体質で、その内の約8%はお酒をまったく飲めない体質といわれています。また、体格とも関係があり、体の大きい人は体あたりのアルコール濃度が少ないので、体の小さい人よりも酔いにくいことが多いです」(望月さん) 体内水分が少ない人も、お酒の濃度が高くなるため酔いやすいのだとか。肝臓が小さく水分量の少ない女性は、男性より酔いやすいようです。

その2「安いお酒は酔いやすい」説

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安酒を飲んでいた若いころと比べて、社会人になってからは酔いにくくなった、という経験はありませんか? もしや、年齢とともにお酒に強くなっているのでしょうか?? 「安いお酒には、エタノールだけでなく、メタノールのような不純物が含まれていることも。それが悪酔いにつながることもあるんです。質のいいお酒は不純物もなく、作り方も丁寧なので、価格も高め。だから、価格の安いお酒より高いお酒の方が酔いにくいと言えるでしょう」(望月さん) 質の悪いお酒が悪酔いしやすいというのは“ホント”。では、お酒の種類によって酔いやすいもの・酔いにくいものはあるのでしょうか。 「アセトン、タンニンといった不純物が含まれる醸造酒(日本酒、ワイン、ビールなど)は二日酔いになりやすいといわれています。逆に、蒸留酒(ウォッカ、ジン、ラム、焼酎、泡盛など)は製造過程で不純物が取り除かれるので、二日酔いしにくくなります。しかし、蒸留酒の中でもウイスキー、ブランデー、テキーラ、バーボンは、メタノールが多いため、二日酔いになりやすいので要注意ですね」(望月さん) お酒を飲む機会の多い年末は、酔いにくいとされる蒸留酒を選ぶのが得策かも。醸造酒と蒸留酒の違いを知って、上手にお酒と付き合いましょう!

その3「牛乳、しじみの味噌汁、カレーで二日酔い回避」説

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飲酒前にお腹に入れておけば二日酔い対策になるといわれる「牛乳」「しじみの味噌汁」「カレー」。実際、効果はあるのでしょうか? ■牛乳…効果△ 「アルコールは、20%が胃で、残りは小腸上部で吸収されます。胃に粘膜を作ってくれる牛乳は、胃でのアルコールの吸収を穏やかにしますが、小腸からの吸収は速いので、期待できる効果は薄いです」(望月さん) ■しじみのお味噌汁…効果◎ 「しじみに多く含まれるアミノ酸やミネラル、ビタミンには、肝機能をサポートし、アルコールの代謝を促す働きがあります。味噌に含まれるコリンもまた、アルコール代謝を促してくれます。味噌汁にすることで、水溶性成分であるアミノ酸やビタミンも無駄なく摂ることができるので、二日酔い予防になるでしょう」(望月さん) ■カレー…効果○ 「胃に十分な食事が入っていると、お酒が進みづらくなってアルコールの摂取量が少なくなるうえ、お酒の吸収が穏やかになるため酔いにくくなります。また、カレー粉のスパイスに混合してあるターメリック (ウコン) に含まれるクルクミンという成分が、肝臓の働きを高め、消化を助ける効果もあるので、二日酔いにも良いとされます」(望月さん) 悪酔いしないためにも、空腹での飲酒はできるだけ避けましょう。

番外編「二日酔いしない正しい飲み方」

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最後に、二日酔いにならないための、正しい飲み方を教えてもらいました。 「前に述べた通り、胃が空っぽの状態での飲酒を避けるほか、体内のアルコールの血中濃度を高めないことを意識することが大切です。そのためには、お酒1杯につきお水を1杯飲むのがおすすめ。二日酔いの回避には、肝臓の働きを助ける食材を食べるのもよいでしょう。アルコールの分解をサポートする豆腐(冷奴)や枝豆、卵焼きなどのたんぱく源を胃に入れてから飲み始めるのが◎。また、肝機能を助けるタウリンが豊富なイカやタコ、貝類は、おつまみとして最適なので、ぜひお酒と一緒に食べてください」(望月さん) それでも万が一、二日酔いになった場合は、体内のアルコール濃度を下げるのが重要なのだそう。 「体内のアルコールを外に出すため、“水分をたくさん摂って、トイレに頻繁に行くこと”、これにつきますね。体内から水分を奪い脱水を促す塩分の高いものは、アルコールが排出されにくくなるので、食べるなら薄味で胃に負担のかからない“おかゆ”や“うどん”がベストです」(望月さん) 酔い覚ましに「サウナやお風呂で汗をかく」という人も多いようですが、汗をかくことで体内のアルコール濃度が高まるため、これはNG! また、お酒好きがやってしまいがちな「迎え酒」も、気持ち悪さをお酒で紛らわしているだけで、肝臓にも負担がかかるのでやってはいけません。 お酒の席でハメを外して二日酔いで翌日をムダにするなんてもったいないですよね。お酒を飲むなら「おいしく楽しく」が一番。上手な飲み方を心得て、忘年会シーズンをスマートに乗り切りましょう!