2025.9.15(月・祝)放送
荒れ果てた「暗い」森林
海藻が消えた「痩せた」海
命の源…自然環境が危機に瀕する
ニッポンの現状を知っていますか?


山之内すず
千葉県館山市の海をめぐり、地元のレストランやダイバーから、海の異変を教えてもらいました。海の森や山の森、地球の仕組みを一緒に考えましょう。


楢崎 裕太さん
福岡県糸島の海で、美しい海を守るために立ち上がった漁師。磯焼け対策やブルーカーボンへの取り組みを行っている。

阿部 学さん
楢崎さんと一緒にブルーカーボンの取り組みを始めた漁師仲間。糸島ワカメの養殖をブルーカーボンの取り組みに繋げている。

中村 優希さん
ブルーカーボンのクレジット化に取り組む企業『ヴェントゥーノ』の社員。経済と環境の2軸に貢献する活動を担っている。

山田 健さん
サントリーHD サステナビリティ経営推進本部シニアアドバイザー。「サントリー 天然水の森」の産みの親。ベテランの森の守り人。

爲ヶ谷 優さん
山田さんの弟子の1人。サントリー入社13年目。3年前に希望して営業職から森の守り人になり、業界も驚く取り組みを始めた。

大神弘太朗さん
次世代に海の環境を伝えているダイバー。福岡県糸島でシュノーケリング体験や海岸の清掃活動を行っている。


日本の海や森は、一見豊かに見えます。
しかし、磯焼けによる海の砂漠化や、森の荒廃といった深刻な課題が…。

ナビゲーターの山之内すずが、最初に訪れたのは千葉県館山市のフレンチレストラン。
地産の魚料理を美味しく味わっていると「南国の魚が館山でも獲れるようになってきた。」と、気候変動による魚の変化の話をシェフの島田さんから聞き…

海の異変をもっと知るべく、海の環境に詳しい宇部高専の杉本教授の元へ。
そこで「日本全国で磯焼けが広がり藻場が失われている。」という事実を教えてもらいます。

さらに海の現状を聞くため、大ベテランダイバーに会いにいく二人。
「昔は宝石のように美しかった海も、今は泥とウニで荒れている。」と、ダイバーの荒川さん。
海の変化を切実に教えてくれました。

そんな状況に立ち向かい、磯焼けを食い止めるため奮闘する海の守り人。

一人目の守り人は、福岡県・糸島で漁師を営む楢崎さん。
ウニが海藻を食い尽くし、魚が減少しているため、素潜りでウニを駆除していましたが、ウニは増え続け、潜る人は減っているのだそう。
それでも「自分たちが続けていかなくては…。」と、奮闘していました。

一方で、漁業と環境保全を両立させる新たな取り組みにもチャレンジ。
二人目の守り人、阿部さんと一緒に養殖ワカメを二酸化炭素を吸収する「ブルーカーボン」として、売買可能なクレジット化する試みを始めたのです。
そしてそのクレジット化の担い手が…

3人目の守り人、中村さんです。
糸島漁協とブルーカーボン推進協定を締結した、健康食品の会社「ヴェントゥーノ」のブルーカーボン担当者。
行政に働きかけをしたり、経済と環境の2軸に貢献できる、ブルーカーボン活動を始めていました。

海の話の後には森の話を聞こう、と向かった先はサントリー。
ここには森の守り人達がいました。

しかし、飲料メーカーが海や森とどう関係しているのでしょう?関係が分かる水の実験を見せてくれました。
森が健全でなければ、きれいな水は生まれず、やがて海も豊かさを失ってしまうのです。

やってきたのは、鳥取県奥大山。ここに、サントリーが水を育む森づくりを行う、広大な「サントリー 天然水の森」があります。
4人目の守り人は、「天然水の森」の産みの親、山田さん。
良質な地下水を育むために、森林と生物多様性を保全・再生する活動を行っています。

そして5人目の守り人は、山田さんの弟子の爲ヶ谷さん。
フカフカな土に必要な「植物」を守るため“鹿対策”を行ったり、企業の垣根を超え、普段はライバルの飲料会社と一緒に保全活動をしたりと、業界も驚く新たなチャレンジをしていました。

守り人の活動は、大人だけでなく子どもたちへも広がっています。

再び福岡県糸島へ。漁師たちの努力の甲斐があり、海藻が復活している場所もありました!
6人目の守り人は大神さん。「なぜ魚や海藻が減っているのか、考えるきっかけは実際に見るのが一番!」と、子どもたちにシュノーケリング体験を行っています。

潜ったあとには海岸を清掃しました。
「子どもも大人も、みんなで一生懸命考え、みんながちょっとずつやれば海や山、いろいろな場所がつながって豊かになって行くと思う。」と、大神さん。

「きれいな海が続いて欲しい。」
「海は人間の生活にもつながる。」
参加した子どもたちに、守り人の想いが伝わっていました。
日本の海、森、水。この自然を次の世代に受け継いでくために。今、たくさんの守り人たちが動き出しています。