2011/04/24放送

チリでスタッフが聞き込み調査を行って発見した「スゴイ人々」を紹介する。昨年10月に落盤事故が起きたコピアポ鉱山を訪ね、現在の姿をリポートするほか、崩壊していたイースター島のモアイ像の復興作業に力を注ぎ、モアイ像の世界遺産認定に貢献した日本のクレーン車メーカー、チリでは数少ない作業療法士として活躍する日本人女性などを紹介する。

スゴイ日本人を探せ!in チリ

作業療法士

瓜生絵理子(30)

JICA青年海外協力隊の作業療法士として、チリのチロエ島で働いている。
勤務しているのは、診療所のリハビリテーションの施設。
患者さんの多くは脳卒中やパーキンソン病、関節炎、脳性マヒなどの疾患で、外来診療と訪問リハビリを中心に行っている。
現在は、チロエ島で一人暮らし。最初の担当患者さんでもある近所のチリ人夫妻(患者)の家に毎日のように遊びに行く。今年6月に派遣期間を終え帰国予定。それまでに現地の作業療法士を施設に入れることが現在の目標。


イースター島のモアイ像を立て直した!日本の会社・タダノ

香川県高松市で建設用クレーンや高所作業車などを製造・販売する会社、(株)タダノ。
実は、イースター島で倒れていたモアイ像を立て直すために先頭に立って動いた会社だった。
きっかけは22年前、あるテレビ番組で、倒れたままのモアイ像の現状を嘆くイースター島の島民の姿を見た1人の社員。
イースター島には1000体以上のモアイ像があるが、特にアフ・トンガリキという地域にあったモアイ像15体は、古くより人々の祈りの対象だったとされる。だが、部族間抗争の時代に倒され、に1960年のチリ沖大地震の津波の被害で破損、修復されることなく風化が進んでいた。その倒れていた15体を、タダノが自社クレーン車を持ち込み立て直した。
風化が進んだモアイ像を吊りあげるために石の専門家や、大型クレーン搬入のためにチリ海軍までもが協力しての一大プロジェクトとなり、1体目が立ち上がってから4年の歳月をかけて1995年にようやく15体のモアイ像の立て直しが完了した。そしてその年、イースター島は世界遺産として認められた。
モアイ像の傍らには、タダノの功績を称えるプレートが残され、今も島民たちはタダノの頑張りを覚えてくれているのだ。

筒井康隆(76)

SF、恋愛、ミステリー、純文学、パロディーとあらゆるジャンルの作品に取り組んできた怪物作家。これまでに生み出した作品は500作を超える。
作家活動だけに留まらず、舞台や音楽、メディアとあらゆるエンターテイメントに挑戦し続けている。彼が新しいことに挑みけるのは、常に自分を壊し続け、常識から抜け出して新しいものを作りたいという想いがあるから。そして、生涯を通して挑戦しているのが「実験小説」だ。
使用する文字がどんどん減っていく『残像に口紅を』や実際の1分間を原稿用紙1枚に換算して表現し泉鏡花文学賞を受賞した『虚人たち』など多数。その独自の世界観はしばしば映像化され、また作品は海外でも翻訳され、世界中で広く知られている。
現在は、消えゆく日本の古い言葉を後世に残すべく、最後となる挑戦的な大作を執筆中。