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第116回 7月27日(金)放送 洪水を生き抜く知恵 |
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今週も引き続きベトナムから。中部に位置するフエは、ベトナム最後の王朝の都がおかれ、世界中から観光客が訪れています。古き良きベトナムの面影を今に残している地域ですが、ラオスの山岳地帯と海に挟まれていることで、雨期になると、平野部に雨水が一気に流れ込み川が氾濫し、毎年、洪水の被害が発生。ベトナムでも有数の自然災害エリアとなっています。 この町で、地元のフエ農林大学と連携して対策に取り組んでいるのが、京都大学大学院の高木佳子さんです。当初プロジェクトでは、被害状況を予測したハザードマップなどを作成しましたが、住民たちにはあまり関心を持って受け入れられませんでした。調査をしたところ、多くの人は洪水が起きても、元の生活を続けていたのです。 そこで、従来の防災活動に加え、被害を受けても、元の暮らしが続けられる支援をすることが大事だとわかりました。 その中で、問題を抱えていたのが、貧困層が住む農村地区です。 「たくさんの農家が小さい規模で、養豚をやっているのですが、洪水になってしまうと、豚を飼えない可能性があるんです。災害にあっても、継続できるような対策をしたんです」と、高木さん。 洪水で問題となっていたのが豚のえさの確保でした。 洪水になると餌は汚染され、食べさせるものが無くなっていたそうです。 |
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そこで、まず行ったのがキャッサバという芋を、各家庭の庭に埋めるという対策です。 「発酵していますねー。すごいにおいがしますよ」と、紀香さん。 実は、地中に埋め発酵させたキャッサバは、栄養価も上がり豚の大好物。 早速、紀香さんもそのエサをあげてみると、確かにとても良く食べていました。 さらに、豚を守るため、こんな工夫も! 2階部分に豚専用の避難スペースを設置したのです。 「水が来ても、豚はみずから2階に上がるんですよ。おかげで、飼育を続けることが出来るようになりました」とベトナムの女性。 「私たち日本とベトナムの大学の先生たちの知恵も加えることによって、災害から立ち直れる力に繋がるような、生計向上の活動を続けていきたいですね」と、高木さん。 日本人が示した知恵とノウハウが、村人たちの貧困解消と災害対策につながっています。 『私たちは、世界と共にある』 |
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