日経スペシャル「ガイアの夜明け」 2月28日放送 第201回

激動!株式市場
~大投資時代をどう生きるか~
1月18日、東京証券取引所は激震に見舞われた。ライブドアの強制捜査をきっかけに、投資家の売り注文が殺到。システムの限界を超える恐れから、その日の終了時間を待たずに全面停止に追い込まれたのだ。前代未聞の失態…。日本経済のもろさを世界中に晒す結果となった。
なぜこのような事態を招いたのか。株式市場は信頼できるのか。東証とネット投資家、それに外国人投資家などマーケットの主役たちを取材。すさまじい勢いで変貌を遂げる投資現場の実態を解明する。そして大投資時代を生き抜くヒントを探る。
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インターネットを通じて取り引きする個人投資家たちの勢いが止まらない。中でも、ジェイコム株誤発注事件で巨額の利益を上げた27歳の男性は際立つ存在だ。彼はたった6分間の取引で20億円を儲けたという。しかしそんな彼も、ライブドアショックでは損を出した。その額、3億円。彼はこの損を取り戻せるのか。毎日パソコンモニターに向かい続ける男性を取材、現実離れしたその投資生活に迫る。
一方、ネット投資時代への対応が遅れて想定外の失態を演じたのが東証、東京証券取引所だ。投資家はこれから信頼して投資していけるのか。東証の汚名返上はなるのか。東証とネット投資家の攻防に密着した。 |
銀行や郵便局で「投資信託」の売り上げが好調だ。特に株で運用する投信は、株式市場の活況を背景に資金が流入し、積み上がった残高はあのバブル期に匹敵する規模になってきた。株式に比べてリスクが低く、預貯金よりも高い利回りが望める…一般の人々が超低金利に見切りをつけ、投信を選ぶ理由だ。政府の後押しもあって、個人の資産が「貯蓄から投資へ」じわりと動き出している。
こうした投資運用へのシフトを「成熟段階を迎えた国家の必然」と語るのは、独立系投信会社を運営する澤上篤人さん。ライブドアショックで相場が急落した際に「絶好の買い機会がやってきた」と買いまくった澤上さんの投信運用方針は、世の中を下支えしようという志を持った投資だという。
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【流入する外国マネー】 |
いまや日本の上場株式の4分の1を持つのが外国人投資家だ。彼らの動向が、日本の株価を左右するといっても過言ではない。
2月、ライブドアショック覚めやらぬ六本木ヒルズに外国人投資家が大挙してやってきた。日本株投資のフォーラムが開かれたのだ。日本市場はこれからどうなるか、と興味津々の彼らの前に現れたのは、伝説の大物投資家、ジム・ロジャーズ氏。日本株をどん底だった4年前から買い続けてきたという眼力を持つ男だ。彼の眼に映った今の日本の姿とは…。日本株はまだまだ「買い」なのか、それとも… |
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