| 日経スペシャル「ガイアの夜明け」 11月28日放送 第240回

「オトナ心をつかめ
~少子化時代の子供ビジネス~
」
出生率1.25の少子化ニッポン。子供が減っていくことで、当然、子供向けのビジネス市場は縮小を余儀なくされている。
最も大きな影響を受けている業界の一つがおもちゃビジネスだ。国内の玩具市場は2001年度から低落傾向が続き、5年間で市場規模は1割減った。玩具メーカーは生き残りをかけて、企業同士の合従連衡や新市場開拓など様々な戦略をとり始めている。
一方で、あくまで子供にターゲットを絞ることで成長している企業もある。子供向け写真館を展開するある企業は親たちの心をつかむ戦略で成功を収め、さらなる展開を図ろうとしている。
番組では、少子化で縮小する市場の未来を切り開くべく、苦悩しながらも奮闘する企業の取り組みに密着する。その最前線から見えてくるものとは・・・ |

| 【“将来のお客様”をつかめ・新型テーマパーク キッザニア東京】 |
今年10月、東京・豊洲にオープンした子供向けの職業体験型テーマパーク「キッザニア東京」が好調だ。子供たちがパイロット、金融マン、お菓子工場や警察官など様々な仕事を疑似体験できる施設。実際に働いて、お金を儲け、新しい事業を起こすことまで体験できるという。ここには大手企業40社以上が参加し、自社の特徴を生かした職業パビリオンを競い合っている。企業側にとっては、“将来の客”である子供たちに会社の存在を身近に感じてもらうのが狙いだ。
しかし、参加企業の中には少子化に危機感を覚えている企業もある。「リカちゃん」ブランドを生かしたファッションパビリオンを出展しているタカラトミーも、そのひとつだ。 |

| 【大人を狙え! “ろくろ”で大勝負に出たタカラトミー】 |
縮小する玩具業界で今年3月、業界大手の「タカラ」と「トミー」が合併してできた「タカラトミー」。堅実・安定力のトミーと開発・発想力が持ち味のタカラだが、両社の合併はまだ完全に相乗効果を生むまでに至っていない。文化の違う会社同士、模索は続く。
そのキーマンとなるのが佐藤慶太副社長だ。かつてタカラの社長として「ベイブレード」や「バウリンガル」を大ヒットさせた人物。しかしその後、少子化をにらんでチョロQの実車版である電気自動車「Qカー」など大人向け商品を投入したもののうまくいかず、社長を退いた経緯がある。
その佐藤氏が改めて大人市場を開拓しようと、ある商品を送り出す。それは「誰でも手軽に陶芸体験ができる」という触れ込みの「ろくろ倶楽部」。大量定年退職を控えた団塊の世代など、余暇を楽しむ大人をターゲットに開発した陶芸キットだ。本業の子供向けから、未知なる大人市場へとターゲットを移して、大ヒットを狙う。
佐藤氏はこの「ろくろ倶楽部」で大きな決断をした。当初6000個の生産予定だったのを一気に25万個に増やしたのだ。合併でまだぎくしゃくしているタカラトミーにとって、何より必要なのがヒット商品。合併企業の最初の成功体験に結び付けたいと考えているのだ。
しかし、玩具店など従来の販売ルートでは思うように売れない。開発担当者、そして佐藤副社長自らトップセールスに動き、新たな販売ルート開拓を図る。果たして、玩具メーカーの大人向け商品はヒットするのか。
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| 【新たな需要を掘り起こせ! “新記念日”のお写真 スタジオアリス】 |
子供にターゲットを絞った写真館のチェーン展開をしている「スタジオアリス」。従来の写真館になかった商品ラインアップを提供して、親たちの心をつかみ成長してきた。
稼ぎ時は11月の「七五三」で、この時期に年間の半分の売り上げを稼ぎ出す。しかし「七五三」に頼った経営では競合店との差別化が出来ないなど、先行きに危機感を募らせる。そこで、“新たな記念日”を作って、写真を撮ってもらう機会を増やそうという作戦に出た。
このプロジェクトを推進するのは牧野俊介常務。牧野さんは日本以上に少子化が深刻な韓国(出生率1.08%)からヒントを得た。実は韓国では、妊娠、誕生、更に子供の1年間の成長を随時撮影したフォトアルバムが爆発的な人気を博している。この手法を日本に持ち込もうというのだ。
そして、売り上げトップクラスの神奈川・海老名店を完全リニューアル。韓国のノウハウも導入して、ハード、ソフト両面で全く新しい写真館作りを目指す。スタジオアリスの新戦略に密着する。
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