日経スペシャル ガイアの夜明け・毎週火曜夜10時放送・闘い続ける人たちの物語
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日経スペシャル「ガイアの夜明け」 5月22日放送 第264回

「起業家はいま・・・ ~ライブドアショック後のベンチャー像~ 」

「目標は時価総額世界一」「金さえあれば何でも買える」――― 若手ベンチャーの旗手として持てはやされた、ライブドア堀江貴文前社長に今年3月、粉飾決算などの罪で有罪判決が下った。判決を下した東京地裁は「成長企業を装って投資家の判断を誤らせた。一般投資家の犠牲の上に立って企業利益のみを追求した」と非難した。 堀江被告などにあこがれ、起業家を志す若者が増えた一方、「ベンチャー=拝金主義」などというマイナスイメージがついてしまったことは否めない。 しかし今、真のベンチャーとは何かを見つめ直す動きが出始めた。お金儲けだけではない、真のベンチャーのあり方を求めて、苦闘する起業家たちの今を追う。


社会のためになってこそベンチャー “社会起業家”という生き方

環境や福祉など社会のためになる活動を、ボランティアではなく、ビジネスとして取り組むのが「社会起業家」と呼ばれる人たちだ。活動を維持していくお金を稼ぐことは必要だが、何よりも優先するのが“社会的意義”だ。
すでに欧米などでは当たり前の考え方として定着。名門大学オックスフォードやスタンフォードなどでも専門の講座が開かれ、社会起業家の道を目指す若者たちも増えているという。
日本でも、ここ最近、社会起業家に対する認知度が高まってきた。社会起業家を支援する団体、ETIC.(エティック)では、「ITバブルの崩壊やライブドアショックを経て、お金だけではなく、社会的な使命の達成を目標に据える人が増えてきた」と話す。
東京都内で病児保育に取り組むNPO法人「フローレンス」。これまで行政が前向きに取り組んでこなかった病気の子供を預かるサービスを展開する。その代表を務めるのが駒崎弘樹さん、27歳。大学時代にITベンチャーの社長として活躍していたが、売り上げや利益、時価総額というお金だけが評価基準という世界に疑問を感じ、社会的意義のある病児保育に取り組むことにした。
しかし、社会的意義だけでは食べてはいけない。ビジネスとしてどう成立させるのか、課題は山積みだ。それでも駒崎さんは「ITベンチャーの時よりやりがいは大きい」と、社会起業家としての道を歩み続けている。
その生き方は、さらに若い人々にも影響を与え、社会起業家を目指す人たちも増えてきた。
お金だけではない生き方を目指して苦闘する若者の姿を追う。


長年の夢を追いかけて起業 団塊世代の第二の人生

団塊世代の大量定年退職時代がいよいよ始まった。大企業に勤めていたときには出来なかった自分の夢の実現のため起業しようとする人も増えている。トヨタ自動車を早期退職し、自転車製造のベンチャーを興した白井健次さん(59歳)もその1人だ。トヨタ時代、技術者としてブレーキの開発などに携わった白井さんはたった一人で自転車の開発に日々取り組んでいる。「トヨタ時代も、もちろんやりがいはあったが、自分でひらめいたアイデアをすぐに商品開発できる今の方がもっとやりがいがある」。起業から2年、ようやく出来た主力商品は、世界最軽量のアルミ製折りたたみ自転車。その名は「YS―11」。白井さんはトヨタに転職する前、唯一の国産旅客機「YS―11」の製造会社にもいたことがある。「YS―11」の名を消したくないという思いと、「YS―11」の構造を使って、重い折りたたみ自転車ではなく、もっと軽くて便利な折りたたみ自転車を世に送り出したいという二つの夢を実現させた。しかし現実はきびしい。初年度の決算は400万円の赤字。夢を追うばかりでは生きていけない。白井さんの夢、「YS―11」は果たして売れるのか・・・。



     
 




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