日経スペシャル ガイアの夜明け・毎週火曜夜10時放送・闘い続ける人たちの物語
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日経スペシャル「ガイアの夜明け」 8月14日放送 第276回

都市を冷やせ
「~ストップ! “ヒートアイランド”~」

この100年で東京の平均気温は3.0℃上昇した。特に夏は、熱帯夜が40日を超えるなど、東京では異常な高温化が進んでいる。ビルや道路のコンクリートは太陽熱を蓄熱し、エアコンの室外機からは凄まじい人工排熱。これらによってもたらされる“ヒートアイランド現象”が異常高温の原因だ。そのヒートアイランド現象を抑制しようというビジネスに今、追い風が吹いている。ヒートアイランド対策のため、ビルの新築および増築に対しての屋上緑化を義務化。今年は最大2000万円の助成金も出る。これによって“緑化ビジネス”に拍車がかかってきた。また、「高反射塗料」や「霧ビジネス」など新たな動きも出てきている。一方、緑化ビジネスは、屋上菜園や水の流れる庭園など、プラスアルファの付加価値を競う時代になってきた。そして、これらのヒートアイランド対策技術を併せ持つ、巨大複合商業施設が誕生。街そのものをクール・タウン化する試みも始まる。ヒートアイランド対策をめぐるビジネスの最前線を追う。


急成長する緑化ビジネス・・・
(1)屋上に緑を売り込め!

大手造園資材メーカーの東邦レオは、世間の環境意識への高まりに注目し、土売りから緑のトータルプロデュース会社への変貌を目指していた。
そのベンチャー的な取り組みの先陣を切る営業マンが木本孝広さん(34)。新築ビルを建設するゼネコンへの営業から、直接中古ビルを所有する企業にターゲット変更することを思いつき、デザインから施工まで自社の資材をフル活用した屋上緑化のすべてを売り込む作戦に打って出た。しかし現実は苦戦続き・・・。
「緑は儲かります!そう宣言できるくらいに屋上緑化をアピールできないと、企業はお金を出してくれません」キーワードはCO2削減値や省エネなど、屋上緑化がもたらす明確な利益の提示。環境問題を味方につけ屋上緑化の魅力を企業にアピールしていく木本さんの奮闘振りを追う。


(2)緑化に付加価値を~大江戸野菜プロジェクト

屋上緑化ビジネスは、緑化だけでなく、プラスの付加価値が必要な時代になった。長崎市を拠点とする環境ベンチャー企業、マサキ・エンベックは、新宿、目黒、横浜などの駅ビルに屋上緑化を推進している。さらに久保工など8社と共同で「大江戸野菜研究会」を発足させ、北千住の駅ビル屋上で無農薬野菜の栽培やコメ作りを始めた。将来的には、駅ビル内での販売やレストランに卸すことも視野に入れる。
マサキ・エンベックの強みは、独自に開発した屋上緑化用の土にある。中国四川省の高原に堆積した泥炭を、長崎の工場で改良し、ルーフ・ソイルとして商品化した。わずか10センチの厚さで野菜栽培が可能になったのだ。軽量で建物にも負荷をかけないこの土はNYの国連本部でも採用された。
これらの現場を飛び回る眞崎建次社長に密着し、屋上農園ビジネスのさらなる展開を追う。

(3)脱エアコン 売れてる“森をまとう”マンション

自然共生マンションが今、大人気だ。屋上緑化に壁面緑化。さらにマンションに隣接する森から発生する「冷気」を室内に取り入れる。そして緑のカーテンによる外熱遮断。これらの相乗効果でベランダの外気温と比べ室内温度を10度近く下げるデータもあるという、エアコンいらず生活を提案する建設ディベロッパー、リブランを密着取材。夏場で1万円の光熱費が3000円になったと語る住民もいる、このマンションを追う。

(4)手間いらずのヒートアイランド対策~高反射塗料

屋上緑化とともに注目を集めているのが、高反射塗料によるビル屋上や外壁の塗装だ。日本ペイントなどが開発する高反射塗料は、赤外線を遮断するため、室内温度を低く抑えることができる。そのため、エアコンによる排熱を抑制できる。番組の実験でも塗料使用と不使用で20℃の差が出た。屋上緑化より廉価で、メンテナンスも不要。急速に需要が伸び始めている。

都市を冷やす“風の道”~海風導く川を利用せよ!

ヒートアイランド対策の重点地区、品川・大崎地区。東京湾から吹き込む海風を、目黒川を通して街中に誘導する“風の道”を利用した街づくりが始まっている。街そのものをクール・タウン化する試みだ。 JR大崎駅西口、この夏の完成を目指して、明電舎ビル跡地で建設が進んでいるのが大型複合商業施設「シンクパーク」。ここはヒートアイランド対策のあらゆる技術を導入しようとしている。高さ140mのオフィス棟を中心に、商業施設が建てられ、その周りを緑の森が取り囲むという構想だ。コンセプトは「森の中のオフィス」。 この緑化巨大プロジェクトの設計に当たっているのが、社会環境デザインの専門家集団、日建設計の設計士、平賀達也さん(38)だ。完成すれば、東京湾からの吹き込んでくる“風の道”になる予定だ。二階部分に森を造るには、ビルの構造に耐えられる工夫も重要で、特殊な軽い土だけではなく土壌の中も特別なスチロールを入れて軽量化を図っている。また、樹木を植え込む深さも1.3mと浅いため、それに耐えられる木々を調達しなければならない。平賀さんは木の栽培地に自ら足を運び選定する。そして植樹する際には微妙な角度一つにも細心の注意を払いながら森を作り上げていく。“森の誕生で出来る風の道”のヒートアイランド対策効果をシミュレーションすると着工前と竣工後の温度変化は、夏の午後1時で、2度低くなる計算だ。果たして、目論見通りの効果は得られるだろうか?

     
 




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