| 日経スペシャル「ガイアの夜明け」 9月25日放送 第282回

3週連続企画 “激動 流通サバイバル”
第3回 拡大するアウトレット
最近、アウトレットモールの新規出店・増床が相次いでいる。7月に神戸・三田に新規オープン。今秋には千葉に、来春には埼玉、仙台に巨大アウトレットモールが誕生する予定である。それ以外にも既存モールの増床計画も進んでいる。いずれも店舗面積2万㎡以上、店舗数100以上という「巨大化」が主流であり、日本初出店のブランドもズラリと並ぶ。また、リゾートと一体化することで地域活性策としてアウトレットモールを活用しようという動きもある。さらには、家電量販店チェーンの中にも、アウトレットを生き残り戦略の軸に据えるところまで現れた。
「出口・捌け口」という意味をさすアウトレットは、もともとブランドの売れ残り品、傷物などを安く販売する在庫処分が目的だった。どちらかと言えば日陰者扱いであり、「諸刃の剣」とも言われてきた。一歩間違うと、ブランドの価値を落とす危険性もあるからだ。ところが今、アウトレット店舗を出店したいというブランドが増えており、その結果がモールの新設や増床につながっている。アウトレットブームの背景にあるのはいったい何か?仕掛け人(ディベロッパー)、ブランド(メーカー)のアウトレット新戦略に迫る。
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アメリカのカジュアルウェアブランド、エディー・バウアーの新宿店。8月も終わりに近づいた日曜日の夜、閉店後に店の棚から夏物の商品が外された。その中に、5月下旬から販売を続けてきた定価約1万円のジャケットもあった。棚から外されたジャケットはダンボールに梱包され、2日後の火曜日の朝、トラックに積み込まれた。トラックが向かったのは軽井沢のアウトレットモール。ここにエディー・バウアーのアウトレット店があるのだ。商品が到着すると、すぐに荷が解かれ新しい値札に付け替えられる。ジャケットの値段は、定価の半額にあたる約5000円。これがアウトレット店での販売価格となるのだ。新しい値札を付けたジャケットはすぐさま店頭に出された。正規店では売れ行きが止まっていたジャケットが、アウトレット店では新商品となる。お買い得の商品にお客さんが手を伸ばしはじめた。エディー・バウアーでは週単位で正規店からアウトレット店への商品移管を図っているという。
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三重県桑名市にあるジャズドリーム長島では、9月20日のスケールアップオープンに向けて増床計画が進められている。この増床によって現在の145店舗に加え、45店舗を新たに増やそうというのだ。
ジャズドリーム長島の運営を手掛けるのは三井不動産。このモールをラグジュアリー(豪華)アウトレットと称し、高級ブランドのテナント誘致を図ってきた。そのひとつが世界の子供服・マ・メールである。マ・メールはアルマーニ・ジュニアやシモネッタといった高級ブランドの子供服を直輸入し、一流ホテルなどに店を構えて販売している会社。カットソーでも3万円前後。ブルゾンやコートになれば10万円を超える価格の商品が普通。そんなマ・メールがアウトレットに進出するねらいは、正規店は敷居が高すぎて敬遠しているお客をアウトレットで取り込み、正規店につなげようというものだ。そのためには安売りではなくブランドイメージをアピールする店舗を作らなくてはならない。しかし、アウトレットに出せる商品は限られており店内ディスプレイには正規店以上の工夫と知恵が求められる。この困難な課題にマ・メールはどのように取り組むのか?9月20日のオープンに向けての挑戦を追う。
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関西を地場にする家電量販店、上新電機では既存店をアウトレット店にリニューアルする動きが進んでいる。その背景にあるのは競合大型店の進出。近所に大型店が進出し厳しい状況にある中型店、小型店をアウトレット専門店に変えることで生き残りを図っているのだ。上新のアウトレット店で販売しているのは、1世代前のパソコンや白物家電。自社の正規店で売れ残った商品ばかりではない。競合他社のブランドで売られていた商品まで仕入れてきて売っているのだ。全国区の大手家電量販店が席捲する中で唯一、関西資本として生き残った上新電機。そのしたたかなアウトレット商法とは。
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