日経スペシャル ガイアの夜明け・毎週火曜夜10時放送・闘い続ける人たちの物語
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都会のすき間に商機あり ~デッドスペースの錬金術師




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日経スペシャル「ガイアの夜明け」 10月2日放送 第283回

都会のすき間に商機あり ~デッドスペースの錬金術師

今、地価上昇が小売業に様々な影響を及ぼしている。巨大店舗に勝負をかける企業は土地の安い郊外を目指す動きを加速させている。その一方で、都心でのビジネス開拓に腐心する外食チェーンは、賃料負担が少なく出店リスクの小さい小型業態を開発し始めている。様々な小売業者が今、都会でのビジネスに苦心しているのだ。しかしそんな中、賃料負担も何のその! 大都会の小さな隙間のような場所で稼ぎまくる男たちがいた。一見、“死に場所=デッドスペース”にしか見えないその場所で、いかに彼らは稼ぐのか、知られざる大都会の錬金術師を追う。


【激安!1坪店舗で夢の大都会に出店・・・ベイシティサービス】

広さわずか1坪の箱型ユニットに、流しや冷蔵庫など飲食店に必要な設備一式を備えた「壱坪繁盛」という小型店舗が、今、都会に増えている(7店舗)。
駅前やビルの前などのちょっとした空きスペースに設置。朝、トラックで引っ張ってきて、夕方には商品の販売を始められる常設店。カレー、ラーメン、おにぎり、パスタなど、様々な業態を実現できるそのユニットの価格は350万円。大手外食チェーン(ペッパーランチ)によるFC展開向けもあれば、引退した団塊世代が夢を実現するために購入する場合もある。ある大学に設置した例では、昼の30分に毎日300食を売りつくしているという。
 このビジネスの肝は、社長の生田一誠さん(62歳)が開発した、液体飲食サーバー。4リットル分の液体食材(カレールーでも、ラーメン汁でも)を、自由に調理・保温できる機器(マックカフェも導入)だ。これによりコンロも不要になり、オペレーションが一気に簡素化できた。
 そんな1坪店舗で夢を叶えようというのが、群馬で「おこわ販売」の会社を経営する主婦の山田順子さん(56歳)。近所で美味しいと評判となった自作のおこわの販売で、小さな工場を構えるまでに成功した。彼女は、その自慢のおこわと、けんちん汁を武器に、9月中旬、1坪店舗で新橋への出店を果たす予定だ。カメラは“死に場所”探しからオープンまでを追った…果たして売れるのか?


【デッドスペースを金に換えろ!・・・東京メトロ】

都内に張り巡らされた地下鉄。その構内には、膨大な“デッドスペース=死に場所”が眠っている。今まで、売店などしか運営してこなかった東京メトロが、今、デッドスペースで金を産み出す様々なビジネスを展開しはじめた。大手町駅構内にずらっと並んだ「ガシャポン」。カプセル入り玩具の自動販売機だ。これが儲かっている。一箇所で月に20万円以上、多い時には60万円を稼ぐというのだ。この他にも、保険の代理店や、自動DVDレンタル機などなど…。その先頭に立つのは、関連事業部の平山和宏さん(48)。合言葉は“デッドスペースを無くせ。”
 そして、新たな業態に目をつけた。今まで写真のDPEを出店していた業者と手を組んで、「酸素カプセル」を設置しようというのだ。有名スポーツ選手が愛用するとして有名になった酸素カプセル。しかし、それを地下鉄駅構内に?
設置場所は有楽町線有楽町駅の片隅。今まで何も無かった場所で、人の流れは殆ど無い。9月18日の開業に向けて、必死の努力が続く。はたして、客を呼び込めるのか?

【超人気サンダル、ヒットの裏に隙間企業!・・・エイチディ・プランニング・ウエスト】

今年のヒット商品にも選ばれた、軽くて履き心地最高の“愛嬌サンダル”、クロックス。一日一店舗で1000足売れるとまで言うこのヒットの裏に、実はある“すき間”商売があった。それは、「ワゴン販売」。百貨店や巨大SCの使われてないスペースに出店する、かわいい屋台のような小型店舗。商業施設側からは、賑わいの少ないスペースに“賑わい効果”を出せるとあって、引っ張りだこ。このワゴン販売に新たなビジネスを仕掛け業績を伸ばしているのが、阪急百貨店の子会社、エイチディ・プランニング・ウエスト。現在、約200台のワゴンを出店、年商15億円。一箇所あたりの平均月商は約300万円。先のクロックスは、実はこのワゴン販売を店舗展開する以前から10数店舗で先行展開し、成功の足がかりを作った。この会社のビジネスの特徴は、すべて直営での運営形態をとり、どんな取引先でも、自らが出店し、店員を送り込むという形態をとる事。直営化による最大のメリットは、商材をどんどん入れ替えられる事。売れなければ一瞬にして、違う商材に変更。ワゴンだからこそ出来る、超低リスクの商売なのだ。面白い商材を発見すれば、商業施設に「ワゴンで売らせてくれ」と出店を持ちかけるケースも多い。次々と完成する巨大商業施設は、彼らにとって“すき間”の宝庫だ。

     
 




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