| 日経スペシャル「ガイアの夜明け」 2月5日放送 第300回

日本の動脈に商機あり~民営化2年・・・サービスエリアの攻防~
日本道路公団の民営化から2年。日本のハイウェイが様変わりしつつある。コンビニはもちろんのこと、人気カフェや老舗料亭の味が楽しめるレストラン、マッサージサービスなど、外部の民間企業から飲食やサービス業が続々と参入し、サービスエリアの多様化、個性化が進みつつある。
その背景には、“総額約40兆円もの債務を45年で完済しなければならない”という厳しい現実がある。通行料金による収益のおよそ8割は借金返済にまわされ、残りは維持管理費に消える。民営化によって誕生した東日本、中日本、西日本などの各高速道路会社が企業として生き残るためには、サービスエリア、パーキングエリアからの利益が経営戦略上の要なのだ。
そして、一日440万台が行き来する高速道路は、新たなビジネスの鉱脈として注目されつつあり、各企業は、虎視眈々と新規参入のチャンスを狙っている。いまや、サービスエリアはトイレ休憩のために立ち寄る場所ではなくなった!利用客の心をいかにつかみ取るのか!?
民営化によって激化する、サービスエリアの攻防に迫った。
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日本の大動脈、東名高速道路。一日の交通量は約8万台にも上り、サービスエリアにとって東名高速道路はまさにドル箱路線だ。なかでも東京から一番近くに位置する海老名サービスエリアは、都心の人気店をテナントとして次々と取り込むことで集客に成功。平日でも行列ができるほどで、一日の利用者数はおよそ2万5千人、まさに日本一のサービスエリアだ。さらに民営化によって新規テナントの参入が相次ぎ、サービスエリア内でのサービス合戦に拍車が掛かっている。
海老名サービスエリア拡大の一方で、利用客の獲得に苦心するサービスエリアがある。海老名から50キロ程先にある足柄サービスエリアだ。日本一の集客を誇る海老名サービスエリアのすぐ隣に位置するということもあり、平日の午後になると駐車場は閑散とし、利用客もまばらだ。
さらに民営化によって、これまで38年に渡り営業を続けてきた既存店の前に、昨年、コンビニと人気カフェがオープン。既存店の売上げは減少し、テナントマネージャーは苦境に立たされている。起死回生を図るべく、テナントマネージャーは店舗改革に乗り出した・・・。
ドル箱路線、東名高速道路で繰り広げられる、海老名と足柄のサービス合戦を追う。
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| 【民間の風よ、吹き込め! 凄腕経営者のスピード感ある改革】 |
一方、通行量の少ない路線を多く抱える西日本高速道路。そこでのサービスエリア改革を託されたのは、民営化によって会長に就任した石田孝さん(65)。大手鉄鋼会社で実績をあげてきた石田会長がまず最初に掲げたのは、「お客さま第一主義」。ホテル並のトイレ、接客態度の改善、サービスエリア内での“割引セール”など、日本道路公団時代にはおざなりにされていた利用客の満足度を上げるための改革を次々と実現。さらには、サービスエリア、パーキングエリアに“覆面調査員”を潜入させ、現状をリアルにチェック、A?Eランクで各店を徹底評価する。そして、Eランクが2年続けば、退店の勧告がなされるという厳しいものだ。
そしてもう一つ、石田会長がサービスエリア改革で最も力を入れているのが、コンビニの展開だ。東名高速道路や中央自動車道に比べ、通行量が少ない路線を多く抱える西日本にとって、24時間営業のコンビニは利用客を少しでも増やすための強力な武器となっている。これまでに21店のコンビニをオープンさせ、2010年までに50店舗展開する計画だ。
その西日本のコンビニ戦略を担うのは、ミスター・コンビニと呼ばれる石崎直喜さん(37)。高速道路という特殊な商圏で成功するコンビニを作り出すため、日々、既にオープンしたコンビニに足を運び、改善策を練っている。そして今回、新たに手がけることになったのは、徳島県の吉野川サービスエリアへの出店。吉野川サービスエリアが位置する徳島自動車道は、一日平均3000台しか通行量がない厳しい路線。そんな立地条件の悪さを克服するため、石崎さんが目を付けたのは、民営化前には実現が難しかった意外な所にあった・・・。果たしてその秘策とは!?
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