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巨大航空会社の苦闘 ~JALは復活するか?~




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日経スペシャル「ガイアの夜明け」 5月27日放送 第316回

巨大航空会社の苦闘 ~JALは復活するか?~

日本の空の顔、「JAL・日本航空」は2005年度・2006年度と2期連続で赤字に転落、有利子負債2兆円を抱え、危機的状況に陥った。運航面でもトラブルが続出し、華麗だったイメージを落とし続けてしまった。社内のゴタゴタも頂点に達し、社長交代を迫るクーデターまで勃発。そんな会社存亡の危機ともいえる非常時に、社長に就任したのが、財務畑を歩んできた西松遙さん(60歳)。巨大航空会社の経営を再建し、利用客の信頼を取り戻すという重責を担った。
しかし、その再生への道は茨の道だった。西松さんの前に立ちはだかったのは、「国が何とかしてくれる」といった“親方日の丸意識”と、8つの労働組合を抱えるという複雑な社内問題だった。1987年の民営化後、20年経ってもなかなか変わらなかった日本航空特有の問題に切り込むことができるのか・・・。また、信頼を回復し、赤字体質を建て直すことができるのか・・・。折りしも、航空業界は、世界的な航空自由化の荒波が押し寄せる大競争時代を迎えつつある。まさに正念場、崖っぷちからの復活に向かうJAL。その改革の現場を6ヶ月間にわたってみつめた。


【“親方日の丸”を脱却せよ】

2006年6月に社長となった西松さんが就任早々取り組んだのは、大胆なリストラ。55歳以上の部長級およそ250人と次課長級630人の早期退職を断行、会社全体の若返りを図った。自らの報酬も年収960万円とし、社用車を使わず電車通勤。さらに社内の風通しを良くするために、役員の個室を廃止し、「さん付け」運動と称して、職位で呼び合うことを禁じた。
そして、避けて通れない課題が、「社員の意識は、内向きが8割、外向きが2割」と西松さんが分析する、社内風土・体質の改革だった。内向きの社員たち、その背景にあるのが、変化を嫌う「親方日の丸意識」と、8つの組合を抱えるという複雑な組織内問題だった。就任早々、客室乗務員9千人の個人情報漏えいの問題が発覚。乗員の労働組合が、このファイルを作成したとして別の労働組合を裁判に訴えるという異常事態となった。同じ社員同士のゴタゴタ・・・、やはり日本航空のお家芸なのか・・・。社内融和への道は果たして・・・。


【パイロット、客室乗務員、地上職・・・社内の垣根を取り払え】

グループ従業員が5万人にも上る日本航空では、パイロット、客室乗務員、地上職など部門ごとの垣根も高く、他の部署がどんな仕事をしているのか分からない、といった状況が往々にしてあった。
ある日、客室乗務員のもとを、機内用品を準備しているスタッフが訪れた。準備スタッフと客室乗務員が交流を持つのは会社始まって以来のことである。部門間の交流と、業務を見直すカイゼン活動を通して、お互いがまったく無駄な作業を続けていたことを次々と発見する。
そこから、職場の垣根を取り除き、意識を改革する取り組みが始まった。
一方、「親方日の丸」意識を捨て、利用客に顔を向ける、その方策の目玉が若返り人事。クアラルンプール支店長の久利生道郎さんは45歳。これまで海外の支店長は退職前の部長クラスがほとんどだったが、社内改革による抜擢だった。久利生さんはまず、お得意様である地元の日系企業をまわりJALへの不満をヒアリングした。それによって成田に早朝到着する便の機内食についての問題があることを発見した。実は20年も前から問題になっていたにも関わらず、手がつけられずに来たことだった。お役所体質の壁を壊しながら、問題解決を図ろうとする過程で、これまで見えていなかったサービスの実態が浮かびあがる。社員達はそこからJAL再生の道を見出すことができるのか。 


【トラブル発生・・・その時社内は】

2月16日、思わぬトラブルが発生する。JAL機が新千歳空港で管制官の指示を違反し離陸しようとしたのだ。さらにわずか半月後、今度は小松空港で同じように滑走路進入に関するトラブルが発生。西松さんには、運航トラブルが続発し国から事業改善命令を受けた3年前の悪夢が蘇る。直ちに、トラブルの原因調査に着手した。その結果、2つのトラブルは、ともに機長席に訓練生が座っていた時に起きていた。実際の路線での訓練は法律で定められていて、そのこと自体は問題ではないが、同じような状況で、続けてトラブルが発生するということは、訓練の仕組みのどこかに問題が潜んでいる可能性があった。安全担当の岸田専務は、安全対策のためのワーキンググループを立ち上げた。そしてそれは、日本航空としては画期的なものとなった。4つの乗員労働組合に参加を求めたのだ。経営サイドと労組で対立が根深い日本航空では、安全対策とはいえ経営サイドの会議に、労組に属するパイロットなどが参加することはなかったのだ。
一方、若手機長たちは、このトラブルをきっかけに、運航部門と他部門の壁を少しでも取り払おうと動き始める。トラブルの原因を説明するため、地方の支店に自ら出向いていくといった活動を始めたのだった。これまで職人集団として特別な存在だった機長たちが、社員の一人として交流することで社内の一体感を強めようと考えたのだ。

   
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日経産業新聞 この番組と関連した記事が5月27日付の日経産業新聞に
掲載されます。
番組とあわせてそちらもぜひご覧ください。

 





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