日経スペシャル ガイアの夜明け・毎週火曜夜10時放送・闘い続ける人たちの物語
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日経スペシャル「ガイアの夜明け」 3月22日放送 第460回

緊急取材!食糧動乱②食の怒りが国を揺るがす

2011年。中東で民衆の“怒り”が爆発した。1月にチュニジアで起こった「ジャスミン革命」。民衆のデモは、23年に及ぶベンアリ体制を倒した。2月には、エジプトで大統領の座に30年君臨したムバラク氏が、やはりデモに屈し、辞任に追い込まれた。そして今、デモは中東・北アフリカの各国に飛び火。世界の安定を揺るがす事態となった。
なぜ今、民衆の「怒り」は爆発したのか?そして連鎖したのか?真相を探るべく、ガイアの取材班が中東に飛んだ。そこで目撃したのは、「食い物の恨み」の根深さ…。食料動乱の実態だった。

 放送スケジュール



 毎週火曜日 午後10:00~



 テレビ東京
 テレビ大阪
 テレビ愛知
 テレビ北海道
 テレビせとうち
 TVQ九州放送



 毎週金曜日午後9:00~
(再放送 毎週日曜日 正午)



 BSジャパン



 毎週土曜日 正午~



 日経CNBC

【革命の裏に、「パン」の怒りあり】
革命の裏に、「パン」の怒りあり

革命1週間後のカイロ。お祝いムードが溢れる街中に、殺気立つ人だかりがある。公営のパン販売所だ。そこでは民衆が1ポンド(約15円)のコインを握りしめ、「エイシ」と呼ばれるパンに、我先にと群がる。毎朝ここに並び、15円で20枚のパンを買うマグダさん。自宅に帰ると、5人の子供が朝食を待っていた。夫を交通事故で亡くし、生活保護だけで暮らすマグダさんにとって、このパン販売所は生命線だ。エジプトでは、マグダさんのように1日2ドル(約166円)以下で暮らす貧困層が、国民の4割を占める。ムバラク政権は国民の生命線であるパンを、貧困層に格安で供給することで、国民の支持を繋ぎとめてきた。
しかし去年8月、ロシアが小麦の輸出を禁止したことから、事態は急変する。エジプトは世界最大の小麦輸入国であり、輸入量の半分をロシアに依存していたのだ。一般店のパンの価格は、2倍にまで急騰し、公営のパン販売所には貧困層だけでなく、中間層の市民も殺到した。パンを買うのに1~2時間並ぶという「パン争奪戦」が勃発し、国民の不満は急激に高まっていたのだ。


【勢力を拡大するイスラム原理主義勢力】
勢力を拡大するイスラム原理主義勢力

エジプトの隣国ヨルダンでもデモが続く。参加者に聞くと、「食品のすべてが値上がりしている」と、食の怒りが口をつく。そのデモの中心で気勢を上げ、注目を集める男がいた。ムスリム同胞団の政治組織、イスラム行動戦線(IAF)の、ハムザ・マンスール代表だ。急騰している砂糖など食品の価格抑制を政策に掲げるなど、貧困層の支持を拡大している。
ガイアの取材班は、日本のメディアとして初めて、ムスリム同胞団に潜入した。ムスリム同胞団が設立した福祉センターを訪ねると、貧困家庭に対し、肉を無償で配給していた。オーストラリア産の水牛の肉で、篤志家によって寄付されたものだという。
肉を受け取ったスアードさん。家に帰ると、建設現場の事故で半身不随になった夫と、6人の子供が待っていた。子供たちが取材班に自慢する新しい服。これも、ムスリム同胞団から貰ったものだという。この日一家は久々の肉料理を囲んだ。夫のアブデルカーデルさんが言う。「子供たちには立派な人間に育ってほしい。ムスリム同胞団のように」。
2月10日、ムスリム同胞団はエジプト大使館前で集会を開き、ムバラク政権の打倒を訴えていた。その集会の中に、アブデルカーデルさんの姿があった。

【中国でも… 猛烈な食料高騰】

中東で勃発した反体制デモの連鎖。その「飛び火」に、神経を尖らせているのが中国だ。インターネット上で、デモの呼びかけがあった場所には大量の警察を動員。外国メディアとの軋轢も辞さず、デモの封じこめに躍起となっている。この問題に、中国政府が敏感に反応する背景には、国内における食料価格の急騰がある。
香港のスーパーマーケット。食料品売り場には、大陸から来た中国人の買い物客が溢れていた。彼らは醤油や、食用油、卵、さらには餃子の皮や麺を作る小麦粉といった日常的な食料品を大量に買っていく。中国国内の食料品は、香港の価格をも上回る勢いで上昇していたのだ。 食料価格が高騰する中で、いま中国政府が注視しているのが、小麦の生育状況だ。小麦の生産大国である中国だが、ここ数年、毎年干ばつに見舞われている。今年も河南省などの穀倉地帯で雨が降らず、干ばつの被害は、作付面積の4割に達したという報道もある。
果たして、中国は食料の安定を維持できるのか?厳戒態勢の中国に、ガイアのカメラが飛んだ。


【日本のハイテクが食糧危機を救う】

食料の確保は、オイルマネーで潤う湾岸諸国でも緊急の課題となっている。 そんな湾岸諸国から、いま熱い視線を浴びているのが、日本が先行する「植物工場」の技術だ。三菱化学では、外界の気温の影響を受けず、水の使用量を10分の1に減らせる植物工場の技術を確立。更にコンテナ式の小型植物工場を開発した。現地に輸送するだけで、植物工場を開設できることから、湾岸諸国の50以上の企業が、導入を検討している。 その輸出第一号が、ドバイの企業に決まった。はたして、日本が誇る植物工場は、中東の救世主となりえるのか?


アルバムタイトル : Phoenix
アーティスト: 新井誠志
曲名: 夜空の花(Piano Trio Version)
本編48分頃、
エンディングに使用している曲は「夜空の花」。
毎週使用しているエンディングテーマ曲「夜空の花」の Piano Trio Version。
番組のサウンドトラック「Phoenix」に収録されている。
作曲者は新井誠志。
   




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