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日経スペシャル「ガイアの夜明け」 11月23日放送 第136回

うまい焼酎あります ~渾身の一滴でブームを超えろ~
「オヤジの酒」、「安酒」の代名詞とされてきた焼酎。この見下されてきた酒がいま、脚光を集めている。若い女性などの間で人気が高まり、出荷量では昨年ついに、いわゆる日本酒(清酒)を抜いた。いま、まさに「焼酎ブーム」が日本列島全体に広がっている。
しかしそんなブームに沸いているかと思いきや、焼酎作りの現場では戸惑いと悩みが広がっている。あまりの人気で極度の品薄状態となり、人気銘柄の偽物までが登場する始末。ブームの真っ只中で危機感を抱き奔走する営業担当者たち、朝から晩まで酒作りに没頭する杜氏、そして焼酎を世界に売り込もうと意気込む「焼酎商社マン」など、焼酎に賭ける男たちを半年に渡って取材した。
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【焼酎ブーム、その光と陰】

かつてないほどの焼酎ブーム。その中心は「乙類」と分類されるいわゆる「本格焼酎」、中でもかつてはにおいやクセが強く人気の低かった芋焼酎だ。人気の蔵には全国から注文が殺到し品薄状態。女性のファンクラブが出来ている蔵もあるほどだ。
そうした人気の焼酎蔵の一つが大海酒造。焼酎造り本番の秋、杜氏の大牟礼良行さん(50歳)は3カ月の間ずっと蔵で寝起きし、焼酎造りに集中する。今年のテーマは、これまでにない香りの焼酎。最高の焼酎を造ろうとストイックに打ち込む杜氏の姿を追った。
一方、営業を担当する大海酒販常務の山下正博さん(52歳)は、ひそかに危機感を募らせている。多くの焼酎蔵が増産に走る一方、大手酒造会社も本格焼酎分野に進出、さらにはアジア産の格安焼酎が出回り始めるなど競争激化が必至だからだ。しかし、急激な増産は品質の低下につながりかねず、同時に競争を過熱させることにもなる。これでは「焼酎ブーム」は「焼酎バブル」に終わってしまう懸念すらある。山下さんはいま、大きなジレンマに悩んでいる。
一方、最高の焼酎造りに取り組んでいた杜氏の大牟礼さん。10月、いよいよ自信の一品が出来上がった。しかし、その出来に山下さんの評価は「不合格」。造り直しに取り掛かる大牟礼さん。ブームを乗り越えるには、良い酒を造り続けるしかない。暗中模索する蔵の人たちに迫る。
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【焼酎で世界を酔わせろ】

三井物産九州支社・マーケティング営業部長の中村鉄哉さん(45歳)は自称「焼酎の伝導師」。複数の九州の酒蔵と連携し、商社マンとしてのノウハウを生かして焼酎のブランド化や販路開拓に奔走している。そんな中村さんがいま仕掛けているのが、焼酎の海外展開だ。
宮崎の京屋酒造も連携先の一つ。社長の渡辺眞一郎さん(56歳)は慶応大学出身の元銀行マン。蔵を継いでからは、自分たちが造った酒をいつの日か世界中の人たちに飲んでもらいたいと、ずっと海外への展開を夢見ていた。
そんな彼らがこの夏、欧米へ焼酎の売り込みツアーを実施した。アメリカ、イギリス、そしてフランス――。そして商談の答えがこの秋に出る。はたして世界は焼酎に微笑んでくれるのか?
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