• 釘を一切使わずに木と木を組み合わせて作る伝統工芸“ 江戸指物”

8/10 #044「伝統の技を未来へ」
益田大祐さん

TOKYOガルリ。私のギャラリーへようこそ。
今回は江戸の伝統工芸、江戸指物(えどさしもの)の職人、益田大祐さんがいらっしゃいました。
指物とは、釘を一切使わずに木と木を組み合わせて作る、家具・調度品のことです。


はじめに益田さんが作ったお重を見せていただきました。 驚いたのは、木と木を組み合わせて作ったものなのに、お重の角が丸くなっていたことです。
周囲を見ても継ぎ目がわからなかったので、どうやって作ったのか伺うと、益田さんは「分からないようにやるのが職人の技」とおっしゃっていました。まさに「粋」ですね!

益田さんが江戸指物職人になったのは、家業として代々指物作りをしていたからではなく、ある日たまたま江戸指物組合の展示会を見て「どうやって作っているのだろう」と衝撃を受けたのがきっかけだそうです。
当時益田さんは、インテリアや家具をデザイン・製造する会社に勤めていたそうですが、展示してあった江戸指物を見てその魅力に嵌ってしまい、数週間後には仕事を辞めていたそうです。
そして、後に師匠となる江戸指物師渡辺昇さんの工房に弟子入りを志願し許されました。

修業時代のお話を伺うと、益田さんは「親方は厳しかったけど、失敗させて学ばせてくれた」とおっしゃっていました。材料や手間の損失になるのを分かっていながら自分で作らせ、失敗しても「最初からもう一回作りな」と笑いながら言う親方だったそうです。益田さんは「今考えるとよくやらせてくれたなと思う」と当時を振り返っていました。

最後に、益田さんに今後の夢や目標を聞いてみました。
木の枠組みは江戸指物、ガラスの部分は江戸切子という、伝統工芸がコラボした電気スタンドを見せてくださいました。益田さんは、「若い方は指物を知らない人が多いので、工夫して若い方にも興味を持ってもらえるような指物作りを目指して行きたい」と仰っていました。
これからどんどん江戸指物が若い人たちにも知ってもらい、広がって行くと良いですね。
それと、ぜひ後進の育成にも力を入れていただきたいですね。

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