• これからも写真を通して世界の人々の人生を伝えていきたい

9/19 #101「ニュースにならない人々を撮る」
林典子さん

TOKYOガルリ。私のギャラリーへようこそ。
今回は、フォトジャーナリストの林典子さんがいらっしゃいました。林さんは世界各地で今起きている出来事とそれに関わる人々を取材しています。

林さんが取材している対象は、事件や事故といった出来事ではなく、その陰にいるニュースで報道されない人々が中心だそうです。林さんは「私たちと同じように個性ある人間だということを伝えたい」と言います。
私も林さんが撮影した写真を見ましたが、顔に硫酸をかけられた女性の写真や、誘拐されて結婚させられた花嫁の写真など、こういう人々が、今現実に世界のどこかで暮らしているんだと衝撃を受けました。

林さんがこの仕事をしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
将来NGOに入って発展途上国などを現地で直接支援する仕事に就きたいと考えていた林さんは、大学生の頃に西アフリカのガンビア・イスラム共和国へ研修旅行に行く機会があったそうです。2週間の研修期間では物足りず、終了後も現地に残ってもっと勉強したいと、地元の新聞社へ出かけ「私に出来ることはありませんか?」と尋ねたところ、「カメラを持っているならカメラマンになって下さい」と言われ新聞社のカメラマンになったそうです。すごい経緯ですね!

ガンビアは報道の規制が厳しい国だそうで、自分の伝えたいことをそのまま記事に書けない状態だったそうです。その時林さんは「この国から一歩外へ出れば、自由に伝えることができる」と、写真を通して自分の思いを伝えられる仕事がしたいと思ったのだそうです。

林さんの写真を見た方から「これはどういうことなんですか?この写真はどういう風に見たら良いのですか?」と聞かれることが多いそうですが、林さんは「私の視点で撮った写真を、見た方それぞれの感じ方でとらえてもらえればいいです」と言います。

今後の活動について林さんは「人生は続いて行くので、取材したその時だけではなく、これまで取材してきた方々の人生を、今後も見つめていきたい」と言います。林さんは先日、以前取材したカンボジアの男の子と7年ぶりに再会してきたそうです。
これからも林さんの写真を通して、たくさんの人生を見せてもらえたらと思います。

【東京都写真美術館がリニューアル・オープンしました】
「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展 11月13日(日)まで
「世界報道写真展2016」 10月23日(日)まで(※林典子さんの作品展示はありません)
休館日:毎週月曜日(9月19日開館、翌20日休館/10月10日開館、翌11日休館)
詳しい情報は、東京都写真美術館HPをご覧ください。http://topmuseum.jp/

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