• 聴覚障害によるコミュニケーションの壁をなくしたい

12/5 #112「聴覚障害者のバリアフリー」
三浦宏之さん

TOKYOガルリ。私のギャラリーへようこそ。
今回は、IT企業を経営する三浦宏之さんがいらっしゃいました。三浦さんは聴覚障害者との通信コミュニケーションサービス、遠隔地からインターネットを通じての手話通訳や代理電話サービスなどを提供しています。

代理電話サービスとはどんなものでしょうか。文字通り、代わりに電話をしてくれるものなんだそうですが、三浦さんが、体験しながら説明してくださいました。
今まで、聴覚障害者の方はファックスなどで連絡をとっていたそうですが、最近はスマートフォンやタブレットを使ってコミュニケーションができるようになってきたそうです。

実際に手話通訳のオペレーターの方を呼び出して会話を体験させて頂きました。オペレーターの方とテレビ電話でつながり、私の言葉とほぼ同時に聴覚障害者の方へ手話で通訳してくれます。

三浦さんがお客様役で、ラーメン屋さんから出前を取る設定で、私が店員役をしました。
お客様がオペレーターへラーメンの出前を取りたいことを伝えると、オペレーターがラーメン屋さんへ電話をかけます。代理通話であることを伝え、注文のやりとりが始まります。
例えば、私がラーメンの注文を受け「今から40分くらいかかります」と伝えると、お客様から「ええ、40分ですか?もうちょっと早くして頂けないでしょうか?」といったように、今までやりにくかった双方向の交渉をすることができます。オペレーターの方がニュアンスも含めて伝えてくれてコミュニケーションがとてもスムーズに進みました。
「このシステムを使って、リアルタイムにコミュニケーションが取れたのと、交渉もできたんですね。」と三浦さんは解説します。これが、今まで聴覚障害者の方ができなかったことなのだそうです。
「こうしたサービスを使って、できなかったことができるようになれば良いですね。そして自分の周りにも聞こえない人がいたんだ、と気づいて頂きたいと思います。」と三浦さんは言います。

三浦さんが私たちに伝えたいことはなんでしょうか。
「聴覚障害に限らず、色んな障害の人、彼らは特別ではなくて、僕らと同じように暮らして同じように生きているので、どう接して欲しいかというと、普通に接して欲しいんですよね。だから、言葉が通じないからってあきらめないで。」と三浦さんは話します。
自分から壁を作るのではなく、身振り手振りでも一生懸命コミュニケーションを取ろうとする気持ちが大切ですよね。
最近はダイバーシティという言葉が使われることが多いそうです。多様化を受け入れてその能力を活かしていくという意味ですが、それを実現するためには「色々なマイノリティーを我々が理解していくということが大事だと思うんですよね。」と三浦さんは続けます。「だから自然体で接するということを多くの人にして頂きたいと思います。」

三浦さんの今後の夢は何でしょうか。
「最近ではクレジットカード会社に電話できたり、ホテルの受付で話ができたり、あとは東京都や港区にもタブレットが置いてあったりと、コミュニケーションができるようになっています。でも、まだまだ広がっていないです。ほんの一部なので、日本中どこでも聴覚障害者の方が健常者の方とコミュニケーションできる社会にしていきたいと思っています。」と三浦さんは優しい口調ながら力強く語ってくださいました。

12月3日から9日は障害者週間です

三浦さんの代理電話サービスについては下記をご参照ください。
http://www.plusvoice.co.jp/service/dairi/

東京都ICT遠隔手話通訳等については下記をご参照ください。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2016/07/20q7f300.htm

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