「音楽」と名のつくものは・・・・・・
一体全体、世の中に
どのくらいあるのだろう?
そして、人は、その一生で
どれほどの 「音楽」を聴くことが
できるのだろう?
お気に入りのレコード屋で、
棚に並んだCDを見ながら、
私は想う。
「死ぬまでに
ここにあるすべてを聴くことなど
不可能なんだろうな」と。
こんなにも・・・・・・
こんなにも「音楽」を愛しているのに。
「ロック」・・・・・・あぁ、魅力的なその響き
主義主張は違えども、かの夢想家は歌ったっけ。
「想像してみるがいい。僕ひとりじゃないはずだ。」と。
数ある音楽ジャンルの中で、エレキギターのじゃかじゃかデカイ音を愛し続ける「ぼくら」は、決して、ひとりじゃない。
「ロック」という共通言語は、ひとりぼっちの「ぼくら」を、
互いに強い絆で結ばせる。流派は違っても、初めて会った奴らと仲間になれる。
素晴らしいことなんだ。本当に。
だって・・・・・・
「君、どんな音楽聴くの?」
その一言で理解し合えるんだぜ、 ぼ・く・ら・は!素敵じゃないか!
君の 「心の棚に並んだCD」を見せてくれないか?きっと分かり合えるはずだから・・・・・・ 今、以上に。
さて、22回目を迎えた今回のゲスト・・・・・・ 佐野史郎
ミュージシャンとしても、自分のバンド 「SANCH」を率いるほどの、本格派だ。
いみじくも、マーティは言う。
「佐野さんの音楽聴いたんですけど・・・・・・好きは好きなんですけど、
正直言ってますよ。社交辞令じゃないですよ。・・・・・・ホントに影響はどこから影響されたか、全然分からなかったんですよ」
「確かにいろんな曲調のアルバムですからねぇ」
「音のおもちゃ箱みたいな・・・・・・」すかさず 鮎貝のフォローが入る。
うまいこと言ってくれたなぁ、うまいこと言うなぁ、と 佐野と マーティ。
まさにそんな佐野の 「音のおもちゃ箱」をひっくり返してみようではないかと、
一体どんなおもちゃが好きなんだ!と、ロックまみれの半生をふりかえってみようじゃないかというコーナー
題して、 「佐野史郎のロック波乱万丈」
番組では、年表で佐野の音楽人生をたどっていく。
●65年 佐野10歳 ビートグループに絶叫
ビートルズ、フー、キンクスで腰をフリフリ
Day Tripperを弾くマーティの姿。
ここで、番組では ロック波乱万丈クイズと名うち、イントロ当てクイズが出題される。
マーティの弾くイントロに曲名を答え、 獲得ポイントに合わせた秒数、佐野のバンド「SANCH」紹介PVが
流れるという特典つき。
必要以上に長いイントロを披露するマーティ。
「出血大サービスだね」と 鮎貝。
しかしここで、佐野から思わぬ・・・・・・それも重大な発言がなされるのであった。
「今のフーだよね。曲名かぁ・・・・・・わかんねぇなぁ。
はじめに言い訳しておくけどね、曲とか一曲も言えないんだよね」
・・・・・・なんと、番組泣かせのお言葉
「非常に、番組が進めづらい状況ですが・・・・・・・」鮎貝も言葉につまる。
正解は、 I cant explain
ここで、マーティが日米の言語を超えたコメントを残す
「完全に、彼はI cant explain(説明できない)状態でしたじゃん!」
いかなる状況でも、盛り上げどころを作り出すマーティの手腕に感嘆する。
●67年 佐野12歳 ニューロックの夜明けを知る
ジミヘン、クリーム、ピンクフロイドに痺れる
「この年にオールナイトニッポンがはじまったんだよ。糸居五郎さんが、自分で皿回して、
バンバン新曲かけてくれるんだよねぇ。FENなんて入らないから。北京放送しか入らないんだから
貴重だったよ」と 佐野の青春の思い出。
●69年 佐野14歳 ハードロックで音のでかさにビックリ
ツェッペリン、ディープパープル、ブラックサバス、ユーライヤ・ヒープに感激
「ギターの音が歪んでいるか、いないかが、大きな違いだったねぇ」と佐野の談。
●72年 佐野17歳 グラムロックに大興奮
TーREX、デヴィット・ボウイ、ロキシーミュージックでギラギラ
まさに別の時間軸といった趣でギターを弾きまくるマーティに、
佐野が問いかける。
「ちなみに今の弾いている曲は?」
「 TーREXでしたけど・・・・・・チルドレン オブ ザ レボリューション」とマーティ。
「そ・そ・そ・・・・・・そうだよ!! ひどいねこりゃ。曲は知ってんだよ、もちろん」
番組進行的に言えば、 致命的な佐野の所業に、波乱万丈クイズの存在は 忘却の彼方に消えていた。
「この頃、日本じゃフォークブームですよ。高田渡とTーREXが、俺のなかで同じなんだよね。実際同じだしね、精神は・・・・・・」
自衛隊に入るマークボランを妄想しつつ、さらに番組は続く。
●75年 佐野20歳 ウエストコースト、サザンロックの誘惑
リトルフィート、オールマンブラザースバンドに陶酔
「弾けないんですよ」
ひとりロック史状態で、それまで弾きまくっていたマーティのギターが止んだ。
「全然、聴いてないんですよ。ウエストコーストだから」
ある意味、期待を裏切らないマーティ。確かにサザンロック大好きなマーティは、「つんくさん」に心酔する以上に衝撃だ。
●77年 佐野22歳 パンクロックの革命
ピストルズ、ラモーンズ、クラッシュで失神
さて、最後ばかりはと、忘却の彼方より舞い戻った 波乱万丈クイズ。
ラモーンズの曲を弾くマーティに、もどかしげに佐野が歌う 「オー!レッツゴー!」
「正しいです」すでに達観した趣でマーティが答える。
「曲名わかんないっすよ!」と佐野。
正解は 「電撃バップ」
かくして、0ポイントの結果に終わった佐野の 「番組出た意味ないじゃん」という悲しみの発言に、
「SANCH」ファーストアルバムのPVがなんとか、紹介されたのであった。
・・・・・・さて、ひとりの男のロック人生を垣間見て、いかがであったろうか?
一見、脈略の無さそうなラインアップ。しかし、私には、 佐野史郎という偉大なる男が身近に感じられた。
一貫したロックへの 愛。ロックの 魂。そこに並ぶ「ぼく」との共通言語。心の棚のレコードは、どんな言葉より、あなたを知りえる。
最後に、初代DJ 糸居五郎の言葉を記そう・・・・・・ 「太陽の代わりに音楽を、そして青空の代わりに夢を 」
音楽を愛するものに!
今週の 佐野史郎のロック波瀾万丈
で紹介した曲 |
| 1965: |
The Beatles 「Day Tripper」 |
| 問題1: |
The Who「I Can't Explain」 |
| 1967: |
Cream「Sunshine Of Your Love」 |
| 1969: |
Led Zeppelin「Black Dog」 |
| |
Led Zeppelin「Communication Breakdown」 |
| 1972: |
T. Rex「Children Of The Revolution」 |
| |
Neil Young「Hey Hey My My」 |
| 1977: |
The Sex Pistols 「Problems」 |
| 問題2: |
Ramones「Blitzkrieg Bop」 |
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