- 2010年1月7日放送
- #10
『くるま屋』
明治の始め、文明開化と共に登場した「人力車」。スローライフが見直される今、再び人力車の
新しい時代を切り開こうとしている「くるま屋」を紹介します。
日本独自の交通文化を復活させたい。
新年イチバン最初の「イチバン」は、お正月にふさわしい街、
浅草から、(とっておきのイチバンを、)文明開化の産物である人力車に乗せてお届け!
さあご案内です!
多くの業者がしのぎを削る
人力車激戦区、浅草。
そこに、人力車の魅力にとりつかれ、
人力車に人生をかけた男がいた。

(株)くるま屋 社長 松岡文武さん
「昔から変わらないデザインで人力車が今も走ってる。
その姿を見て感動しまして正に走る骨董品だなと思いました。」
明治初期に、文明開化の日本橋で交通機関として発展。
その様子を描いた錦絵に魅せられた松岡さんは、当時作られた人力車を探しては修復し、蘇らせている。
松岡文武さん
「これ、明治時代の人力車の本体ですよ。ここに、7月31日、七本日って書いてあります。江戸とか日本古来の物が好きというか、この歴史有っての東京だなって所があって、それを、人に広げることが出来るし、あと体動かすことが好きなんで。
小学校の先生の免許を大学で通信でとってるんで、コミュニケーション能力とか、あと外国のお客さんとか乗せて、英語を勉強したかった。」
「アイ・ゴット・ア・ダイビングライセンス」
「オー、イエー、グー」
松岡文武さん
「人力車自体は、日本独自の文化で発明された物ですから、明治半ばには、海外に人力車自体を輸出しているんですよ。」
「観光人力車という形で、一度失った文化が、復活した。
これからは、今度は、また更に、輸出の時代に入るんじゃないかと思いまして。ですから人力車ルネッサンスと銘打って、希望に燃えて頑張っていきます。
ありがとうございました。」
走る骨董品に命を吹き込み
人力車の新しい歴史を創りたい。
新しい年を迎えて、
あなたは、どんな情熱を燃やしますか?
撮影後記
今週のイチバンは、「株式会社 くるま屋」。
新年イチバンの放送で気合いを入れていざロケへ!
11月19日、「あー、もう年明けの放送分の撮影かぁ。今年も一年あっという間だなぁ。」としみじみ思いながら、人力車を撮影するにあたり、バイクを手配し並走準備、さらには、新年の雰囲気を出すためにスタッフにも着物を着せ、万全の準備。
松岡社長の人力車への熱い想いをインタビューし、人力車の歴史を知り、感慨深いものを感じ、そしていよいよ浅草の町を人力車で駆け抜ける画を撮ろうと外に出ると、ザーザーとかなりの大雨。僕の気合いとは裏腹に天候に恵まれず、なくなくロケ中断。次こそ、青空の下で、浅草の町を人力車で走りたーい!!
そして12月2日。朝から、晴天。待ち望んでいた青空。しかも12月に入り浅草はお正月の飾りつけに変わり、なんだか年末年始の雰囲気。「最高のロケーションだぁ!!」スタッフみんな気合いが入り、ロケスタート。
雷門の横を颯爽と風を切り、人力車で走ってもらう。「いい画だぁ。」自分でも身震いするカットが撮れた。カメラマンとともに僕も人力車を追って走る。
浅草の町をこんなに走り回るなんて…。足が筋肉痛になった分、本当に納得する画が多く撮れた。
日本の古い伝統文化に触れ、それを守る、さらには、新しい命を吹き込み、より良いものにし、未来へつなぐ。人力車という『走る骨董品』に魅せられた松岡社長の熱い想い。本当に素晴らしい。
日本人としての誇りを実感した最高のロケだった。




