テレビ東京が2016年9月28日(水)夜9時から放送する、ドラマスペシャル 湊かなえサスペンス『望郷』。同名の原作より珠玉の三編、「みかんの花」「海の星」「雲の糸」をオムニバスドラマ化してお贈りします。
その三編の中の「雲の糸」で、大野拓朗の出演が決定しました。大野拓朗と言えば、これまで物語の世界観に明るさや温かみを持たせる役どころが多かった人気俳優。しかし、ここ最近は、終戦をテーマにしたドキュメンタリードラマの海軍役での主演や、来年1月には、初主演ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」が控えるなど、これまでのイメージを次々と覆す作品にチャレンジしています。
そんな大野がこの「雲の糸」で人生に於いて初めての役柄に挑戦しました。
島出身の人気アーティスト・黒崎ヒロタカを追い詰める“イヤな奴”です。
大野拓朗が演じるのは、ヒロタカの同級生で、島で幅を効かせている的場鉄工所の息子・的場裕也役。会社の50周年記念パーティーを開くからと、島出身のヒロタカを迎賓として招くが、磯貝家の過去に付け入り、人気歌手のヒロタカ相手に何かと無理難題を押し付け、ヒロタカの人気をやっかんでいるかのようにヒロタカを追い詰めることになる、という見ていて実にイラッとくる“イヤな奴の役”です。
イメージが変わってしまう…!?大野拓朗の“イヤなヤツ度”をじっくりとご堪能ください。
◆大野拓朗 コメント
念願の“イヤなヤツの役”を頂きました。すごく嬉しかったです。役で見てくださる方を裏切る、或いは裏切れる、というのは役者冥利に尽きると思っています。本当の拓朗くんってどんな人なんだろうっていう視点から見てもらえることは、僕の、役者としての一番の目標でもあります。
今まで自分が出会ってきた人たちの、言動・行動・心理を自分なりに改めて分析してみて、いろんな人の要素を含めて“的場裕也”を作り上げてみました。
いつも役に対する履歴書を作るんですが、今回、僕のイメージと湊先生のイメージが全く一緒だったんです!的場くんの家族構成や血液型、星座、学歴などです。感激しました。それだけでもモチベーション上がりまくりでした。
島に住んでる人、都会に住んでる人、田舎に住んでる人…、誰が見てもとても楽しめる、湊ワールド炸裂!な人間ドラマとなりました。しかも、今回“救い”があります。そこに湊先生の故郷の島に対する光、温かさを感じています。是非見てください。読後感スッキリします!

湊:
大野くん演じる的場裕也には、実は悪意はないんです。
誰よりも島のことを思っていて、島を盛り上げようとしています。
でも、気持ちだけが空回りして突っ走ってしまう。相手が不幸になって初めて気付くのですが、あまり反省をしないタイプなのでまた同じことを繰り返す、純粋な役柄なんです。
大野:
僕も、的場裕也はただ真っ直ぐな人間なんだろうなって感じていました。
純粋であるが故に真っ直ぐに突き進み、知らないうちに他人に与えてしまう暴力、そして残酷さを持っている。
なので、どうやってこの純粋さを伝えられるか、考えながら演じていました。
湊:
全編を通して、登場人物たちが“島”をどの距離から見ているかというのはすごく意識しました。
大野:
島への思いは人それぞれで、それこそ多種多様だと思うのですが、先生はどうやって、そのいろんな人たちの感情を深く掘り下げられるのでしょうか。
湊:
島を出なかった自分を想像したり、都会に出ていたら故郷の島をどう思うんだろうとか、島を出た時点で出た人の“島”はそこで止まっているんだろうな、とか、いろんな角度からいろんな人たちのお互いの温度差や落差というものは常に考えています。
大野:
感度抜群のアンテナが無数に広がっているんですね。(一部抜粋)
■対談記事は、9月28日の放送までのどこかで、毎日新聞、朝日新聞の夕刊にて掲載の予定です。
■番組HP
http://www.tv-tokyo.co.jp/boukyou/
【ドラマスペシャル】湊かなえサスペンス『望郷』