テレビ東京『日経スペシャル ガイアの夜明け「マネーの魔力」』第56回ギャラクシー賞 報道活動部門 優秀賞を受賞!

2019.06.06
テレビ東京『日経スペシャル ガイアの夜明け「マネーの魔力」』第56回ギャラクシー賞 報道活動部門 優秀賞を受賞!
テレビ東京の経済報道ドキュメンタリー『日経スペシャル ガイアの夜明け』(毎週火曜夜10時)でこれまでに3回にわたって放送された、シリーズ「マネーの魔力」が本日、第56回ギャラクシー賞の報道活動部門で優秀賞を受賞いたしました。「マネーの魔力」は、番組が新たに取り組んだ調査報道によるシリーズ企画で、毎回、視聴者のみなさまから多くの反響をいただきました。

オーナーとの契約トラブルや、違法建築アパートの隠ぺいを追及した「レオパレス21」の問題、スルガ銀行のシェハウス「かぼちゃの馬車」を巡る不正融資問題など、番組のスクープがきっかけで行政が動き、不動産・金融業界の健全化に向けた動きにつながったともいえるシリーズです。

テレビ東京の報道番組が、報道活動部門で優秀賞を受賞するのは初めてとなります。

【ギャラクシー賞 報道活動部門とは?】
ギャラクシー賞報道活動部門は、持続的な調査報道、キャンペーン報道、他メディアと連動した新しい展開など、「番組」の枠組みでは捉えきれない一連の「報道活動」を丸ごと評価することを目的としています。放送批評懇談会の創立40周年に当たる2002年に創設され、今年で17回目を迎えました。

テレビ東京「ガイアの夜明け『マネーの魔力』」。日本経済に巣食う不動産投資の闇に迫ったタイムリーなシリーズ企画である。特に賃貸アパート大手「レオパレス21」による長年の大規模な違法建築、隠蔽の疑いを、独自調査によって明らかにしたスクープ報道は大きな成果をあげた。

<シリーズ各回の概要>
2017年12月26日(火)夜10時~11時24分放送(視聴率:5.4%)
ガイアの夜明け 拡大スペシャル【スクープ取材!マネーの「魔力」】


アベノミクスで続く「マイナス金利政策」の負の側面。不動産バブルの実態とその裏側にある、“金あまりニッポン”の真実に迫ったシリーズ初回。“バブルの申し子”“ジュリアナ東京の仕掛け人”元グッドウィルグループ会長・折口雅博氏、そしてバブル全盛期に政財界や、裏社会で「フィクサー」とも言われた許永中氏に、テレビ初の独占取材を敢行。平成の時代、マネーの魔力に魅入られた「カネと日本人」を生々しく描いた。

そして不動産投資ブームの裏で起きた、レオパレス21とオーナーとの「トラブル」に注目。「家賃保証30年」のキャッチフレーズの裏で、アパートオーナーへの賃貸料を一方的に減額、解約するなどの「終了プロジェクト」をスクープ取材。これが後に、大規模な建築基準法違反の物件が見つかる「端緒」だった。

2018年5月29日(火)夜10時~10時54分放送(視聴率:5.6%)
ガイアの夜明け【マネーの魔力2 ~追跡!不動産投資の深い闇~】



レオパレス21が長きにわたり隠蔽を続けてきたとみられる、建築基準法違反のアパート。シリーズ第2弾では、その知られざる事実を暴いた。内部文書を入手した取材班が物件の屋根裏を独自調査すると、建築図面と異なり、本来あるべき「界壁」がない。

「界壁」は遮音や火災から居住者を守るために、建築基準法で設置が義務づけられたものだ。「レオパレスはこの問題を認識していたが、およそ20年間も放置してきた」とレオパレス関係者が会社ぐるみの隠ぺいを初めて証言。国土交通省もガイアの取材に対し、調査を指示・行政指導する事態に発展した。

レオパレスは放送当日に緊急会見を開き、この場で初めて「建築基準法違反の疑い」の物件があることを認めた。番組は急遽、この会見を放送ギリギリまで取材・編集して当日の放送に入れ込んだ。

また、スルガ銀行のシェハウス「かぼちゃの馬車」を巡る不正融資問題も独自取材。詳細な預金通帳の「改ざん」テクニックを、スルガ銀行員と取引していた不動産販売関係者がカメラの前で暴露した。レオパレス21と併せて、ガイア放送後に報道各社が追随取材、「マネーの魔力」シリーズに大きな注目が集まった。

2019年2月5日(火)夜10時~10時54分放送(視聴率:5.3%)
ガイアの夜明け【マネーの魔力3 ~アパート・シェアハウス投資問題「その後」~】



スルガ銀行の不正融資問題をさらに追跡。シェアハウスへの不正融資だけでなく、お金が必要ではない若い女性に、勝手に融資の目的を作り書類を改ざん。その資金が特定業者に渡っていたという、「デート商法」の手口もスクープ。

さらに一戸建中古マンション投資の取材では、口座残高を改ざんした不正融資は、「スルガ銀行だけではない」と証言する不動産販売会社を追及した。そして、第3弾となったレオパレス21の界壁問題。

アパートの「全棟調査・不備の解消」を約束しながら、発表した進捗と一部のオーナーたちに提出された資料に大きな乖離があることを独自取材。レオパレス21の対応の問題点を追及した。また、過去にレオパレス社内で界壁が存在しない物件が存在することについて協議した内部文書もスクープ。

この間、深山社長はガイアの取材要求を拒否し続けた。この放送の2日後、レオパレス21の深山社長は、初めて記者会見を開き謝罪。第三者委員会を立ち上げ、問題の洗い出しや、オーナー、居住者の引越しに対応することを明らかにした。

その後、深山社長は一連の問題への責任を取る形で退任。第三者の調査委員会も、「収益拡大を急ぐあまり施工不備に走った」「順法意識が欠如していた」などと厳しく糾弾した。


<プロデューサー 野田雄輔 コメント>
マネーの魔力は、約1年半かけて継続取材・制作してきたシリーズ企画です。ドキュメンタリー番組でありながら、調査報道という手法を取り入れ、番組を新しい時代に向かって進化させていく狙いがありました。今回、私たちの報道活動に多大なるご評価を頂き、身の引き締まる思いです。

引き続き取材、番組制作に精進して参ります。今後のガイアの夜明けに、ご期待ください。

テレビ東京 報道局報道番組センター 『ガイアの夜明け』チーフプロデューサー

【番組概要】
『日経スペシャル ガイアの夜明け』毎週(火)夜10時~10時:54分放送(BSテレビ東京 毎週(金)夕方6時~6時:54分放送)

案内人:江口洋介
ナレーター:杉本哲太、末武里佳子(テレビ東京アナウンサー)
音楽:新井誠志
テーマ曲:
◆オープニング曲「鼓動~ガイアの夜明け」(作曲/岸利至)
◆エンディング曲「夜空の花」(作曲/新井誠志)

【『ガイアの夜明け』とは】
『ガイアの夜明け』は、2002年4月14日にスタートした、経済報道ドキュメンタリー番組です。経済の現場で奮闘している人たちを通して、様々な経済ニュースの裏側に迫っていきます。
“ガイア”のもともとの意味はギリシャ神話に登場する「大地の女神」のことでしたが、後にノーベル賞作家のウィリアム・ゴールディングが「地球」を「GAIA・ガイア」と呼んだことから、「ガイア=地球」という解釈が定着しています。

つまり、『ガイアの夜明け』という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉え、「夜明け=ニッポンの再生」を目指して奮闘する人たちを追う意味が込められています。