PERSON 社員紹介

たまたま見た番組が、人生を変える力を持つ
それがテレビの魅力

人の懐に刺さるメディアだと感じ、テレビ報道の道へ

学生時代から報道志望で、新聞かテレビの記者になりたいと考えていました。最終的にテレビを選んだのは「映像の力」に惹かれたのが大きいと思います。たまたま見た番組が人生に影響する……みたいな、人の懐に刺さるメディアだなと感じていました。学生時代からドキュメンタリーをよく観ていたのですが、特に影響を受けたのが、森達也監督です。確か、テレビ東京の最終面接を受ける当日の朝に森達也監督の『ドキュメンタリーは嘘をつく』という番組がテレビ東京で放送されていたんです。そのことに縁を感じて、テレ東への志望が強くなりました。学生時代はテレ東が映らない地域に住んでいたのですが(笑)。

記者もディレクターも。時にはカメラを回すことも

テレビ報道は、一次情報を追いかける記者と、情報をどうしたらわかりやすく伝えられるのか(映像編集やスタジオ演出、台本など)を考えるディレクターの二つの役割をわけるのが一般的です。ただ、テレ東の場合は、役割をわけない事もあります。
例えば『ガイアの夜明け』だと、企画会議で自分の企画が通った場合は、企画を通した本人がそのまま取材に行くケースがほとんどです。編集は専門の編集マンと一緒に作業していましたが、時間がないときは自分で編集することもあります。飛行機や新幹線の中で編集したこともあります。また、自分自身でカメラを回す時もあります。ソフトバンクの「Pepper」発売を追った際には1年近く密着しましたが、どうしても大きなテレビカメラだと被写体が圧迫感を感じてしまう場面だと判断した時は自分で回していました。それに加えて同時に3〜4本の企画が動いていたりするので、別件で上海取材をしていたときにソフトバンクのパリ取材が急遽入り、上海ー東京便をキャンセルして急遽パリに行くとか。めちゃくちゃですね(笑)。

テロップが「選挙特番」を変えていった

池上彰さんをメインに据えた選挙特番には2010年の立ち上げ当初から関わっています。今でこそ他局でも当たり前になっているユニークな候補者紹介テロップの企画・導入も担当しました。
私がそれまでの選挙特番に対して感じていたのは、当選確実の際に候補者の顔、名前、政党名が表示されても、この人が何者で何を考えているのかよくわからないということでした。2012年の総選挙の時に候補者自身のマニフェストをコメント撮りして放送しようと企画していたのですが、直接足を運んで一人ずつ撮影するのが、人もお金も他局に劣るテレ東では難しく(笑)。アンケートをとって、その内容をテロップで流すことくらいはできるのでは……と考えたのが発端でした。しかしながらアンケートも、1000人超の候補者をカバーするのは大変で、皆でローラー作戦で進めたものの作業が追いつかなくなり、候補者のホームページもみて参考にしたり、確認をとったりしました。当時はインターネットでの選挙活動がスタートして間もない頃だったので、候補者もネットの使い方を模索していたのか、経歴や主義主張を載せている人もいれば、ユニークな趣味や、娘とビジュアル系バンドのコンサートに行った写真を載せている人もいました。結果的にプロフィールのテロップが、真面目なものと脱力するようなものが混在する形となりました。ちなみに「なんでこんなくだらないことをやるんだ」とも言われましたが、放送直後にテロップがネットで話題になり、以降は扱いがかなり変わりました(笑)。選挙という各テレビ局が同じテーマを同じタイミングで扱う、横一線の環境でも「テレ東らしさ」を出せた瞬間でした。

テレビ局の「ネット配信」は今、まさに転換期

『テレ東NEWS』にも立ち上げから関わっています。先ほどテレビは「たまたま見て影響を受ける」ところに魅力があると話しましたが、ネットでもそれを再現できると感じるようになったのが手を挙げたきっかけです。2019年4月頃から手探りで自社サイトで無料配信しつつ認知向上の為、YouTubeやYahoo!ニュース上でも展開しています。また最近では独自ニュースを放送より先にネットで出す事もあります。ネットで先出しすることに慎重な意見もありましたが、視聴者のニーズをくみ取れば、放送も配信も関係なく質の高い情報を得られる仕組みがあったほうがいいと考えていましたので、各所を調整しました。ちなみにYouTubeチャンネルですが、今では登録者が80万人を超えています。(2021年1月現在)
月500円の有料配信『テレビ東京ビジネスオンデマンド』は、『WBS』や『ガイアの夜明け』など経済番組の見逃し配信を柱に2013年からサービスを開始しています。最近では番組から派生したネットオリジナル動画やマーケット情報に関するオンラインセミナーも展開しています。テレビだとどうしても時間的な制約があります。作り手目線でいうと制約の中で“番組のフォーマット”みたいな一種の型にはまりがちですが、ネットだと言い方は大げさですけど作家性が追求できる。また視聴者目線だと、オンラインセミナーはリアルタイムで質問を受け付けて、わかるまで解説できるのがメリットですね。
テレビ局のネット配信は今、まさに転換期を迎えています。放送以外の領域でもビジネスを成り立たせないといけません。それぞれのサービスを伸ばすことはもちろんですが、コンテンツの評価方法の見直しなど、テレビ局における配信の制度設計そのものも進めていかなければと考えています。

就職活動でも視野を狭めず、好奇心を持って欲しい

テレ東の報道で働くことの魅力は…とにかく裁量が与えられるので、失敗を含めてチャレンジが推奨されるということ。多様な経験を積みたい人にはいい環境だと思います。
一緒に働きたいなと思うのは、ベタな言い方をすると「自分の頭でものを考えられる人」。人が少ないので、手取り足取り教えられる時間は正直少ないです。でもその中で、「自分だったら何を提案できるか」を常に考えられる人がいいなと。自分は何が得意で、どれくらいが限界かなど、“自分の程度”を把握しようとする人がいいですね。もちろん仕事の中で失敗を重ねて得意な事を見つけていく事にはなりますが、いきなりバッターボックスに立たされることも多いですから(笑)。
就職活動をしている学生さんに伝えたいのは、今のうちに色んな人と喋ったほうがいいということです。私はマスコミ志望で就職活動をしましたが、他の業種の説明会にも顔を出してとにかく色んな人と話をしました。知らないことに出会えるチャンスだと思います。
コロナ禍で様々な制約がある中、知恵を働かせてどのように機会を設けるのかを考える事も今後の資産になると思います。特に報道志望であれば、関心の幅を狭めないことが大切です。仕事かプライベートの区別がつかなくなることもありますが、それが苦にならないことが資質かなと。なによりも好奇心ですね。仕事を通して知識も教養も深めることができる、他にはない魅力がある職業だと思います。

プロフィール


2007年入社/総合職採用
入社後、報道局配属。警視庁担当記者、『WBS』『ガイアの夜明け』『ゆうがたサテライト』ディレクター、『池上彰の選挙特番』演出などを経て、現在はテレビ東京の総合ニュースサイト『テレ東NEWS』プロデューサー、サブスクリプション型の経済番組配信サービス『テレビ東京ビジネスオンデマンド』副編集長。

担当サービス


テレ東NEWS
ビジネスオンデマンド

思い出の一枚


『池上彰の選挙特番』で、池上彰氏とテレビ東京選挙特番チームが菊池寛賞を受賞した時の一枚。受賞者に漫画『こち亀』の秋本治先生もいらっしゃって、この後、一緒に写真を撮ってもらったのが思い出です(笑)

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