PERSON 社員紹介

カメラマンに求められるのは
「普通の感性」
I技術局 制作技術センター 西村光平
「カメラマンに求められるのは「普通の感性」」

3ヶ月で独り立ち。怒られながらも現場へ

学生のころからテレビが好きだったので、就職先もテレビ局しか考えていませんでした。「テレビといえばやっぱりカメラ」というイメージがあり、技術職で採用されたときも第一志望はカメラマン。といっても、大学の専攻はカメラと全く関係ありません。当時の技術職採用者でテレビに直結する研究していた人って、ほぼいないんです。 私の場合は配属されて3ヶ月くらいは先輩の元で撮影技術を学び、9月には独り立ちして番組に入りました。現場を重ねなければ技術は身に付かないので、周りから怒られつつも必死に頑張りました。私が失敗すると、フォローしてくださる面倒見のよい先輩が多く、厳しくも温かい環境でした。テレ東は先輩後輩の垣根があまりなく、仕事中は厳しくても仕事が終われば笑い話もします。1年目に、10歳くらい年上の先輩と2人で海外旅行に行ったのを覚えています。

カメラマンからスイッチャー、技術統括へ

カメラ部門の大まかな流れとしては、配属2〜3年でチーフカメラマン、6~7年でスイッチャーを任されるようになります。スイッチャーは、ビジョンミキサーを使ってカメラの映像を切り替える仕事です。普通の撮影だと切り替えるカメラは6台くらい。大型特番になると10台、選挙なら全国の中継先の映像も切り替えるのでもっとたくさんのボタンを操作します。冷静な判断が求められる責任重大な仕事ということには間違いないですが、スポーツの中継で興奮したり、感動もののVTRを見て泣きながら操作している人もいます(笑)。 スイッチャーをある程度経験したら、中継や大型番組の技術統括も行うようになります。中継の事前準備として他部署や社外の組織委員会と連絡を取り合い、進行の管理も行うまとめ役です。海外での撮影の場合は現地の技術プロダクションとのやり取りも行います。私が中継の統括を行うようになったのは9〜10年目ですね。

制作陣とはあくまで対等。綿密に話し合い信頼を深める

テレ東のカメラマンは人数が少ないこともあって、スポーツや音楽などあらゆる番組に対応できるよう日々腕を磨いています。新しい撮影技術も常に取り入れていて、先日放送された卓球中継ではワイヤーカムを使った撮影にも取り組みました。

制作陣と技術スタッフの関係も非常に密で、番組作りに企画段階から関わり、撮影方法のアドバイスをすることもあります。テレ東全体の社員も多くないので、長く仕事をしていればディレクターの好みもわかってくるもの。「あのディレクターはこういう画が好みだから多めに撮ろうかな」と撮影中に気に掛けることもあります。

また、これは職種の一線を超えているかもしれませんが、私たちのほうから演出について意見を出すこともあります。それができるのがテレビ局の制作技術部員だとも思います。制作陣と技術スタッフはあくまで対等の関係です。 意見をぶつけてお互い納得したうえで作るからこそ、信頼関係が生まれてくるのだと思っています。

感極まった瞬間。

とくに思い出深い現場は2017年の世界卓球ドイツ大会。石川佳純選手と吉村真晴選手がミックスダブルスで優勝したときですね。世界卓球で日本人が優勝するという本当に歴史的な大会で、自分は初めてメインスイッチャーを担当していました。私は世界卓球を2011年からずっと担当していたこともあって、卓球に対する思いもひとしおで……。卓球は基本的にラリーが続くので、画があまり変わりません。そこをいかにカメラワークやスイッチングを駆使して視聴者が飽きないように観せるかが課題になります。緊迫感を伝えるために常に気を張っていましたが、自分が表現したかったものをしっかり表現できましたね。
今後のオリンピック・パラリンピックにも、カメラマンかスイッチャーとして関わることになると思います。生きているうちに東京でこの一大イベントを撮ることなんてもうないはず。これまでとはまた違った感覚になると思います。

求められるのは「普通の感性」

「テレビ局ってちょっと変わっている人が多いんだろうな」という印象を持っている人も多いと思いますが、私は普通の感性を持っていることが大切だと思っています。奇抜な発想を持っている人ばかりでは視聴者も付いてきてくれません。視聴者の目線、つまり一般的な感性を持っている人こそ、テレビ局に向いていると思います。
学生のころにやっておけば良かったのは、目的を持って遊ぶことですね。留学や旅行もそうですけど、学生のときにしかできないことがあります。自分の見聞を広げたり、異文化に触れたり、自分の視野を広げるように学生生活を費やしてください!

プロフィール


2009年入社/技術職採用
入社以来、技術局制作技術部に所属。
バラエティー・報道・音楽番組・国内外のスポーツ中継などを担当し、ソチ五輪、リオ五輪はカメラマンとして参加。カメラマン、スイッチャー、テクニカルディレクターを経て、現在は世界卓球の技術統括を担当し、海外の技術プロダクション・大会組織委員会と連携し、世界卓球を制作している。

ある1日の仕事の流れ


10:00-12:00
収録準備
12:00-12:30
技術打ち合わせ
12:30-13:00
位置決め
13:00-13:30
カメラリハーサル
13:30-14:30
昼休
14:30-15:45
収録1本目
16:00-17:15
収録2本目
17:15-18:00
機材撤収

オフショット


ソチ五輪。オリンピックパーク内にて。

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