PERSON 社員紹介

放送の最終出口をコントロールする
マスター業務
鈴木陽香

放送を止めないように、24時間365日見守る

私が担当しているマスター業務というのは、放送設備用のたくさんの機器が問題なく動いているか点検したり、問題があった場合はそれを改修する作業をメーカーと行っています。部署としては24時間365日、常に誰かが地上波とBSの放送を監視していて、何か問題があったらすぐに対応します。機器が自動で対応してくれる部分もありますが、自動対応できない部分もあるので最後は人の目で、監視をしています。
機器が壊れたとき、その機器が一つしかなかったら放送が止まってしまいますが、テレビ東京では常に同じ機器が「現用」「予備」「待機」として3種類動いています。一つが駄目になっても別の機器にボタン一つで切り替えられるようになっているため、最悪二つ壊れても、一つが残っていれば放送はできるようになっています。BS4Kは現用と予備の二重系統です。現在、地上波とBSとBS4Kの3つの放送を守っています。
放送技術センターは12階にあって、そのフロアに基本的に技術局の人間はいますが、マスターの人はマスター室という放送を監視する部屋があるのでそこに常にいて、何かあったときに対応できるように勤務しています。
マスター室には、触ったらすぐに放送に問題が発生してしまうようなボタンがいっぱいあります。最初はちょっと押したくなってしまうんですけど、勉強して知れば知るほど触るのが怖くなるボタンばかりですね。

緊急放送へのカットイン

マスター室は緊急時など、何かあったときに動く部署です。その時放送している番組を中断してニュースに切り替えることをカットインといいますが、そのカットインを行うのがマスターです。私達の独自の判断でカットインするわけではなく、編成や報道からの指示があるのですが、大きな臨時ニュースが出た瞬間などは、これはカットインするなというのが分かるので、ある程度準備しておきます。その後、すぐに編成が来てバタバタと慌ただしくなります。
地震やニュース速報等の情報を放送に加えているのもマスターで、この場合は報道の方から指示が来ます。速報内容によってCM中は入れてはいけないなどルールがあるので、的確な場所で入れるようにしています。
あとは、番組を送出する機器があって、通常であればそこに番組データを収録してその機器から送出します。しかし、番組素材の完成がギリギリになると、出来立てほやほやの映像を記録メディアに入れて、番組の制作担当の人がマスター室に直接来てその記録メディアから直接放送するなんてことも、月に1回ぐらいありますね。

エンドロールには載らないけれど責任のある仕事

入社当初はカメラマンとか、スタジオで働くことを希望していたので、第一志望の部署ではなかったですね。社外の人からは想像しにくい業務内容という事もあり、テレビ局を志望するときにマスター第一志望という人もなかなかいないと思いますが。夜勤があって大変らしいと聞いていたので、配属を言われたときは、夜は寝たいな…と正直思いました。でも、先輩方もいい人ばかりで、部署内での交流が楽しいのですぐに周囲に溶け込むことができました。だんだん仕事自体にもやりがいを覚え、現在は、すごく責任ある仕事だなと感じています。まだまだ勉強中で、自信をもって仕事ができないこともあるので、もっと勉強して知識と技術を身につけたいなと思うようになりました。今5年目ですけど、いまだに日々勉強だなと感じていますし、先輩方にいろいろと教えてもらいながら行っています。
エンドロールに名前が載ったり表に出る仕事ではないんですけど、今は本当に責任を持って、私が一つでもミスしたら放送はしないかもしれないと思って、その使命感のもと、楽しく仕事しています。

子育てとの両立

私は今、育休明けの子育て中で、時差出勤をしています。9時から17時の日勤を3日と、夜勤で17時から次の日の朝11時までというシフトで働いています。オフの日は娘と遊んで過ごしています。平日休みだと空いているので、いろいろなところに二人で行ったりしていますね。
夜勤だと、体力的に大変じゃないって言ったら嘘になりますけど、娘が寝てる間に働くことができるので、娘と過ごす時間は増えますね。子育てをしながらだと夜勤ができる曜日も限られてしまうので、その辺は周りの方々がうまく調節してくださっているからこそ働けると思っています。
妊娠報告をしたときも、すぐに夜勤を外してくださいました。周りの方は急なシフトの変更があって大変だったと思うんですけど、嫌な顔ひとつせず夜勤をカバーしてくださっていました。皆様の協力があってこその両立だと思います。

こんな人に来てほしい

テレビ局の技術部門、特にマスターは、何だか「専門職だ」っていうふうに思われがちですが、さまざまなことに興味を持ってやれる人だといいのかなと思います。本当に様々な機器があって、一つのことをやっていくというよりは、いろいろな場所で使われている様々な機器と関わり合いながら作業を行う形です。また、新しい技術にもアンテナを張りながら、それを取り入れていけるような人だといいのかなとは思いますね。

プロフィール


2018年入社
テック運営局放送技術センターでテレビ局の心臓部「マスター」業務に従事。番組やCM等放送運行データが予定通りに送出されているか監視し、災害や突発的な事件発生時には映像の切り替え操作を行うなど、24時間体制で運営を行う。また2022年より始動したテックラボでは新技術の調査・研究を進め、コンテンツ開発を⾏っている。

思い出の一枚


テレビ東京の各部署を紹介する番組内で、ナナナと一緒にマスターを紹介している場面。
 マスターの仕事はわかりづらい仕事ですが、この映像を娘に見せて「ママはこんな仕事をしているよ」と胸を張れるように過ごしていきたいと思っています。