PERSON 社員紹介

メタバース空間から
リアルなライブハウスまで
放送の先を見越した事業展開

メタバース空間「池袋ミラーワールド」

私が手掛けている仕事は大きく分けて三つあります。
一つ目は「池袋ミラーワールド」というメタバースサービスのプロデュースと、そこで実施するイベントの企画です。地上波が世界卓球で盛り上がっているときには、スポーツ局と連携して「池袋ミラーワールド」の中にバーチャル応援会場を開いて選手の“歩く人生年表”を展示したり、空気階段さんと松平選手をお呼びして特別番組を配信したりしました。
池袋ミラーワールドのユーザー層はばらけていて、30〜40代男性が多いですね。これは推測ですが、メタバースのビジネスに興味がある方や経営層が調査のために使っているのではないかなと。あとは20代女性も多く、池袋がアニメなどジャパンポップカルチャーの街としても知られているので、声優さんを起用した番組やイベントを行なってきた背景もあり、そのファンの方が利用して下さっているのかなと思います。
テレビ東京としてメタバース関連の展示イベントや技術系のイベントに出展することもあるのですが、そこで話される内容の多くは専門的で、うまく対応ができないと落ち込むこともあります。知識がないと追いつけない世界だと思うので、番組制作だけでなく、技術も理解し多方面で情報をインプットし続けないといけないですね。

池袋「Mixalive TOKYO」を拠点に大人の文化祭を

二つ目はリアルの池袋にあるライブハウス「Mixalive TOKYO」のプロデュースです。「Mixalive TOKYO」は、ビルの中に劇場やライブハウスなどの施設がいくつか入っていて、講談社やキングレコード、ネルケプランニング、テレビ東京、といった会社がそれぞれのフロアを手掛けています。今は、ここを拠点に「池袋文化祭」という街ぐるみのイベントを企画しています。
池袋は、西口に行けばサウナやビジネスが発展している。東口に行けばアニメ、ラーメン、お笑いなどといったカルチャーがあって、東と西でも全然違う街のようなんです。そんな文化の街だからこそ、ジャンルや知名度を問わず、クリエイターが活躍できる大人の文化祭みたいなことができないかなと構想中です。例えば、知名度抜群のクリエイターから、まだ知られていないけど、将来のエンタメ界を背負って立つであろう若い才能のある人たちを集めて映画部やダンス、アカペラ部といった感じに分かれ、それぞれの公演を行う、など。これが今まさに動いていて、実施は2023年3月頃の予定です。

放送だけで終わるのではなくその後の展開も見据えて

三つ目が新規事業の開発です。 番組放送時の広告収入がテレビ局にとっては大きな収入源ですが、それだけではなく、他の方法も見据えていかないといけないと思い、番組放送以外の領域でいかに稼げるか、日々チャレンジしています。とはいえ、地上波の放送局だからこそ活かせる資源やノウハウを最大限活用する、という軸は大切ですが。私も今『アルコ&ピースのメガホン二郎』というバラエティを担当していて、この番組は池袋文化祭に向けて何ができるかという番組です。
私が手がけた『イケボ王国の王様がヒマをもてあましておりますっ!!』という番組があります。当時、声優さんが地上波に出るのはあまり一般的ではありませんでした。そんな中で、高いポテンシャルを秘めた声優さんにしかできない新規事業をできないかなと考え、企画した番組です。初めは単発の有料配信イベントからスタートしたものが、レギュラーの配信番組になって、地上波の番組になって深夜の生放送も行いました。キー局としては比較的新しい分野に取り組みながら、放送・配信・イベント・グッズ・メタバースと様々な展開を掛け合わせた企画を実施しました。この番組一つだけじゃなく、その周辺事業へいかに展開していくかというのをひたすら考えて、3年ぐらい経ってようやく1つの新規事業ができたかなっていう感じでした。
今、テレビvsウェブという対立構造みたいな見られ方をすることもありますが、敵対する必要はなくて、テレビwithウェブみたいな世界が築き上げられたらいいなと。その数あるエンタメの中の一つの媒体として、テレビが受け入れられるようになればいいかなと思っています。ビジネス開発局としては、番組を放送して終わりじゃなくて、放送からウェブの配信に繋げていこうとか、ウェブを活用したマーチャンダイジングで稼いでいこうとか、二次展開・三次展開を含めたビジネスの全体を設計しています。

学生時代のインフルエンサー活動が今に生かされる

大学では土木を専攻していましたが、学べば学ぶほど私のやりたいことはこちらじゃないぞということに気づき、将来はテレビの仕事がやりたいと思うようになりました。しかし華々しい経歴があるわけでもなく、どう自己アピールをするべきか考え、SHOWROOMというライブ配信サービスでインフルエンサー活動を始めました。例えば火曜日は弾き語りの日、また別の曜日は企画で、ひとりロシアンルーレットとか。毎日いろいろと試行錯誤していました。
SHOWROOMでは、一つの配信をある時間見るとポイントがもらえて、その貯まったポイントを自分の推しの配信者に費やせるような仕組みになっているので、ポイント稼ぎのために訪れる人も結構いるんです。その数秒でいかに新しいファンをつかむか、まず見てもらうためにはサムネイルやタイトルを工夫して、といったことをしていました。このタイトルのときは、見続けてくれる人が多かったなとか、流動数が数値化できるので、そういった数値は全部グラフにして分析していましたね。短時間、短文でいかに人の心をつかむのかというそのときの経験は、今の仕事も結構活かされていると思います。

ビジネス開発局はまるで「ひとりテレビ局」

ビジネス開発局は本当に新しいことにチャレンジしないと意味がないので、誰もやり方が分からないことを聞き回ることが多いです。「これはまずどの部署に聞けばいいですか?」など。それこそ声優さんの番組を制作するにあたってまず何をするかというと、声優事務所のサイトを調べて、お問い合わせ窓口に「テレビ東京の加瀬です。ご担当者の方お繋ぎいただけますでしょうか」とお声がけするところから始まり、全部体当たりで進めていました。「この企業はこのイベントやこの企画と合いそうだな」と思ったら、まず電話をかけ、営業を自分で行うこともあります。本当に全部体当たりでやっていくっていうのがビジネス開発局ならではです。
部署的には、今後何をしていくべきなのだろうか?という事を常に考えていく必要があります。例えば「2.5次元俳優のこういう企画があるんですけど、どうですか」というように上司にプレゼンしたり。変な話“ひとりテレビ局”というか、正直お金さえ都合がつけば、あとはもう自分の行動力次第で、実施に向けて頑張ると、割と企画自体は通りやすい部署です。働き方としては、基本は単独行動が多いです。仕事をする中でそれぞれに得意なジャンルを見つけて活躍している先輩社員がいるので、番組制作とか企画・文章作りとかはこの人に聞こう、技術はこの人に聞こうみたいに、相談したい先輩を見つけて、共作しながら業務を進めています。
新しいものをあんまり食わず嫌いしない人と働けたら嬉しいですね。日本人って新しいものを受け入れるのをためらいがちなところがあると思うのですが、新しいものと出会うことや吸収することに対して、食わず嫌いせず、むしろそれを楽しいと思える人に出会いたいです。

プロフィール


2019年入社
新規事業の開発を担当。主にメタバースサービス「池袋ミラーワールド」・ライブエンターテイメントビル「Mixalive TOKYO」のプロデュース、及び新規事業に関連する番組の制作業務に携わる。『イケボ王国の王様がヒマをもてあましておりますっ!!』『アルコ&ピースのメガホン二郎』プロデューサー。

思い出の一枚


当時新規事業として携わっていたビジネスオンデマンド(現:テレ東BIZ)のCM撮影で、新潟の雲海を撮影しに行った時の一枚。普通の部署だと機会の少ないCM制作に関われるのも、この部署ならではです。