新着ニュース

永瀬 貴規 インタビュー「81kg級は自分が一番強いということを証明したい」

2016.12.1
柔道グランドスラム東京2016 - 永瀬 貴規 インタビュー「81kg級は自分が一番強いということを証明したい」

──リオデジャネイロ五輪の戦いをあらためて振り返っていただきたいのですが、ご自身初めての五輪の舞台は、緊張しましたか?

 

自分の中では、五輪といっても通常の国際大会と同じ感覚としてとらえていました。それでも初戦は、自分が思い描いていた柔道ができずに動きが固かったので、多少は緊張していたと思います。

 

 

──リオ五輪では、1、2回戦は順調に勝ち進むも、準々決勝で敗れてしまいました。

 

一瞬の隙を突かれて、(セルジュ)トマ選手(UAE)に投げられてしまって…。そこから時間が過ぎていくにつれて焦りもありましたし、自分の柔道が雑になってしまう反面、相手はとても冷静で、間合いもとられて詰めることができませんでした。負けた瞬間、その時点で金メダルの可能性がなくなったので、本当に悔しかったですね。

 

 

──そこから敗者復活戦に向けて、どのように気持ちを切り替えたのでしょうか?

 

井上康生監督から、敗者復活戦は多くて2試合、少なくても1試合なので、メダルのことは考えなくていい、自分の持っている力をすべて出し切ってほしいと言われました。その言葉を聞いて、すごく気持ちがラクになりましたね。心のどこかで『負けられない』というマイナス思考から自分の力を出し切って負けたら仕方ない、という気持ちになれました。その言葉は、本当に大きかったですね。

 

 

──敗者復活戦で勝利して3位決定戦では、強豪の(アブタンディル)チリキシビリ(ジョージア)選手を破って最後は銅メダルで終わりました。

 

本来なら、チリキシビリ選手は決勝で戦いたかった相手でした。まさか、3位決定戦で戦うことになるとは予想していませんでした。そういう意味でも、五輪は何が起こるかわからない大会だと実感できましたし、ただ純粋に3位決定戦ではどちらかが強いのか、決着をつけたいと思いました。

 

 

──リオ五輪では、金メダルには届きませんでしたが、何が足りなかったと思いますか?

 

自分が勝てなかったのは弱かったからなので、一番は実力が足りなかったと思います。それに加えて、大舞台で力を発揮できる精神的な強さも足りませんでした。表彰式では、最初に3位からメダルをかけてもらうんですけど、最後に優勝した選手が金メダルをかけてもらっているのを横目で見ていて、なおさら悔しかった…。井上監督から、金メダルを獲らせてあげられなくてごめん、という言葉をいただいたとき、自分に期待してくれていたこと、その期待に応えたかったな、と思いました。

 

 

──「グランドスラム東京2016」に出場しようと思った理由は?

 

来年の世界選手権に向けて、すでに勝負は始まっているので、自分が出ないことで他の選手にチャンスを与えたくない、という気持ちがあったからです。今年の講道館杯で若手の活躍を見ていて、選手層も厚いし少し危機感もおぼえました。

 

 

──それでは、最後に大会での目標を教えてください。

 

リオ五輪で負けたトマ選手にリベンジを果たしたいですね。一回負けた相手に次は負けたくないですし、出場するからには優勝したい。4年後の東京五輪に向けて、81kgは自分が一番強いということを『グランドスラム東京2016』で証明したいと思います。

 

 

永瀬 貴規

生年月日:1993年10月14日

出身地:長崎県

階級:81kg級

所属:旭化成

ニュース一覧