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第6回(5/9放送分) 「はしかの予防接種の重要性」

去年の春も流行した「はしか」だが、今年も1月~3月の3ヶ月間で5000人を超す感染者が報告されている。肺炎や脳炎などの合併症を起こして亡くなることもある「はしか」。

その発病を防ぐ予防接種について紹介する。

国立感染症研究所感染症情報センター第三室 多屋馨子室長に話を伺った。

「はしか」は医学的に「麻しん」といわれている病気で、麻しんウイルスによって起こる感染症。

空気中を漂っているウイルスや、咳やくしゃみのしぶきの中に含まれるウイルスを吸い込むことで感染する。

「はしか」にかかると10日程無症状の状態が続いたあと、熱・せき・鼻水といった風邪に良く似た症状が出る。その後、口の中に「コプリック斑」という白いぶつぶつが出始め、次いで39度~40度の高い熱が出て、体中に赤い発疹ができ、その状態が4~5日ぐらい続く。咳もどんどんひどくなって、肺炎や脳炎といった重い合併症を引き起こすこともある。

「はしか」の特徴は、1人の患者が発症すると、その周りの12人~18人ぐらいの人が感染してしまう程の強い感染力を持っていることである。

この「はしか」の発病を防ぐには予防接種を受けるしか方法がない。

しかし、予防接種を受けたことがある人の中でも5%未満の人は免疫がついていなかったり、接種後年数が経つと免疫が下がってきている人もいる。

今の中学生や高校生の中で予防接種を受けたことのある人の2割前後は免疫が不十分であり、今「はしか」にかかる人の半分は、予防接種を受けたことのない人である。

現在の小学校3年生以上の人は1回しか接種を受ける機会がなかったか、あるいは一度も受けていない人がいる。したがって、予防接種は2回受けることが重要である。

「はしか」ワクチンの2回接種は2006年から始まり、1回目は1歳の時、2回目は小学校に入学する1年前に受けることになった。

日本では2012年までに「はしか」を排除するという目標をたて、今年の4月から5年間に限り、定期予防接種の制度を変更し、その年度に13歳と18歳になる人を対象者に加えた。

この制度は原則的に費用の全額または一部を自治体が負担してくれるので、制度の対象になっている人は忘れずに「はしか」の予防接種を受けること。


<今日のキーワード>

「1歳と小学校入学前、13歳と18歳になる年度の人は必ず予防接種を受ける。」

「1回も受けていない人、1回しか受けていない人も必ず予防接種を受ける。」