今や病院や薬局だけでなくコンビニなどの身近な所でも手に入れることが出来るようになった薬だが、この“薬”について、私たちはどれだけのことを知っているだろうか?
今回は、薬の素朴な疑問について、日本学校薬剤師会 田中俊昭会長に話を伺った。
薬の開発には、約10年の時間と100億円以上のお金がかかるといわれている。
このようにして作られた薬には、素晴らしい薬理効果があるものの、使い方を間違えると効かなかったり、副作用がでることもある。
薬のうち、内服薬には散剤、錠剤、カプセル剤などがあり、これらは口から入り、胃や小腸で吸収される。これに対し、外用薬には点眼薬、点鼻薬、軟膏剤、貼付剤、座薬などがあり、これらは皮膚または粘膜から吸収される。
こうして吸収された薬は血管に入って体内で働き、肝臓で解毒され腎臓を通り、尿や便によって排泄される。
薬は “水またはぬるま湯で飲む” というのが正しい飲み方だが、冷たい水で飲むと胃が収縮して痛くなったり、薬の吸収が悪くなる。
また、水やぬるま湯の量が少ないと、薬がのどにくっつき食道を荒らしてしまうことがある。
さらに水またはぬるま湯のかわりに、お茶やコーヒー、ジュース、牛乳などで薬を飲むと、薬の成分が反応して効果がなくなったり、逆に強くなったりすることもある。
また、薬は用法と用量を正しく守って飲むことが大切である。
・「食前」は食事の30分前
・「食後」は食事後30分程度
・「食間」は食事と食事の間、食事が終わってから約2時間後
・「就寝前」は寝る30分から1時間前
「食前」の薬は胃の中に食べ物がないこと、「食後」の薬は胃の中に食べ物があることが条件の薬であり、飲み方を間違えると胃に負担をかけたり効かなかったりする。
日本学校薬剤師会では、「薬は、正しい知識を知ることで本来の効能を得ることができる」ということを教えるため、小学生と中学生を対象に、出前授業を始めている。
<今日のキーワード>
「食前・食後などの用法・用量は必ず守る」
「薬はコップ1杯の水またはぬるま湯で飲む」