6月4日から10日までは、歯の衛生週間。
子どもの歯の健康管理は、赤ちゃんに歯が生え始めた時から始まり、虫歯予防には、目まぐるしく
変わる口の中の変化に合わせたケアが必要である。
今回は、歯が生え揃うまでの口の中の状態とケアの方法について、
昭和大学歯学部教授で小児成育歯科が専門の井上美津子先生に話を伺った。
まず、歯が生え始める前はそれほどケアに神経質にならず、赤ちゃんの口や口の周りをスキンシップの
一環として触ってあげることで、触られるのに慣れさせる。
歯が生えてきたら、授乳後や離乳食の後に、ガーゼで軽く歯を拭いてあげたり、少し柔らかめの乳児用
歯ブラシを使うのも良い。
そして、1歳前後になったら、母親が手を添えて歯ブラシを手に持たせたり、口にくわえさせたりして、
遊び感覚で歯ブラシの感触に慣らしていく。仕上げみがきをしてあげることは必要ではあるが、特に
糖分の多い食べ物を与えなければ、それほどしつこい汚れはつきにくく、食生活を少し気をつけるだけ
で、口の中の環境の悪化は防げる。
1歳から3歳の歯が生え揃う時期になり奥歯が生えてくると、食べられるものの種類が広がり、甘い
食べ物や飲み物が増えるため、虫歯が出来やすくなる。
この頃になると、子どもには「自分で歯をみがく」という意欲はでてくるものの、まだ十分に手が動かず、
きれいにみがけないので、仕上げみがきが必要である。みがきやすい前歯に対して、奥歯のかむ面に
は溝があり食べかすが残りやすいので、奥歯は特に丁寧にみがく。
大人と同じような食事が摂れるようになる3歳から6歳頃は、乳歯が一番活躍する時期で、奥歯の
歯と歯の間は、デンタルフロスを使うのが効果的である。
また、この頃、一番奥に生えてくる6歳臼歯は食べかすが溜まりやすく虫歯になりやすいので、仕上げ
みがきの際は特に気をつける。
6歳以降は、乳歯と永久歯が混在する時期で、歯並びの個人差も非常に大きくなる。
食生活や歯みがきを子どもまかせにしないで、規則正しい生活を送るように気を配り、特に永久歯の
生え始めには、入念な歯みがきを習慣づけてあげるようにすることが大切である。
<今日のキーワード>
「1歳前後から遊び感覚で歯ブラシの感触に慣らす」
「仕上げみがきは奥歯もていねいにみがく」
「永久歯の生え始めの歯みがきは入念に」