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第36回(12/5放送分)  「冬の食中毒 家庭での対策は?」

今年もすでに報告されているノロウイルスによる食中毒。毎年発生するからこそ、対処法について適切な知識を身につけておきたい。
今回は、冬場に発生するノロウイルスによる食中毒とその対処法について国立感染症研究所感染症情報センター主任研究官 松野重夫さんに話を伺った。

冬場の食中毒といえば“ノロウイルス”が有名で、冬の始めと終わりに大流行する。
また、このほかに“ロタウイルス”の流行もある。どちらも、激しい腹痛やおう吐、下痢を起こす。ロタウイルスは、生後6か月から2歳ぐらいの乳幼児と、免疫力が落ちたお年寄りが主に感染する。ノロウイルスは、基本的に全年齢が感染するが、重症化するのはやはり乳幼児とお年寄りである。感染経路は、手から口に行く経路と、食品から口に行く経路がある。
これらのウイルスの感染を防ぐためには、一般的な感染症や食中毒の予防法と同じように、帰宅時に石鹸・流水で手を洗い、ウイルスを洗い流すことが重要である。調理する人も必ず手を洗うことは大事だが、調理器具を家庭用の塩素系漂白剤に漬けたり、75度ぐらいの熱湯に約1分間漬けたりして消毒することも大切である。
家庭内で感染者が出た場合は、二次感染を防ぐことが一番重要である。床上1メートルの高さからおう吐すると、約2メートル四方に飛び散るという実験結果もあるので、なるべく広い範囲を掃除すること。掃除の際はマスクと手袋を付け、おう吐物をビニール袋に入れ、密封して燃えるゴミに出したあと、家庭用の塩素系漂白剤を用いて飛び散った範囲をよく消毒してほしい。また、下痢やおう吐物で汚れた衣類は、おう吐物をふき取り、洗濯機の「注水すすぎ洗い」機能を使って洗うことで大半のウイルスは流れ落ちる。その後、乾燥機を使用すれば乾燥する時の熱でウイルスが死んでしまう。ただし洗濯槽にはウイルスが残っているので、市販の洗濯槽クリーナーで消毒してほしい。
大切なのは、おう吐物などをなるべく早く、慎重に処理することと、窓をあけて空気を入れ替えることである。これからの季節、特に気をつけたい。