安心!くらし情報 ~あなたのたしかな目~ 毎週金曜日 午前11時30分~11時35分

バックナンバー

第39回(12/26放送分)  「どう防ぐ?着衣着火」

ガスコンロなどの火が、着ている服などに燃え移ることを「着衣着火」というが、毎年、多くの事故が報告されている。今回は、再現したテスト結果を交え、日常生活における着衣着火の注意点について国民生活センター商品テスト部 池田正慶さんに話を伺った。

消防庁によると、2002年以降、着衣着火による死亡者数は毎年120人以上に上り、そのうち、65歳以上の高齢者が70%以上を占めているという。また、国民生活センターには、2003年度から2008年度までに着衣着火による事故事例が58件寄せられている。その中には、「台所でコーヒーを沸かそうとしたところ、ガスコンロの火が着ていた衣服に燃え移り、全身やけどを負って死亡した」などの死亡事例が8件も寄せられている。
現在、住宅火災による死亡者を減らすために「防炎製品」というものがあり、ふとん、毛布などのほかに、パジャマやアームカバーなどの衣類も販売されている。今回は、防炎製品の効果を調べるために、防炎製品と防炎製品ではない衣類について、燃焼性の違いを調べた。
テストは、マネキンに衣類を着せ、袖口にライターの炎を10秒間当てて行った。防炎製品のアームカバーでは、炎が当たっている箇所は燃えるが、炎を離すとすぐに燃焼が終わった。一方、防炎製品ではないアームカバーでは、炎を当てると溶けながら燃え広がった。また、防炎製品ではないパジャマでは、炎を当ててから約1分で肩まで燃え広がり、9分後にはほぼ全焼した。

今回のテスト結果から、防炎製品は防炎製品ではない衣類に比べて防炎性能が優れていることがわかった。火の近くで作業する時や、身体能力が低下した高齢者などは、必要に応じて利用するのが望ましい。また、防炎製品ではない衣類では、着衣着火によってやけどを負う危険があるので、衣類が炎に近づかないように気をつけることが大切である。万が一、衣類に火がついたときには、落ち着いて風呂や台所などの身近な水で消火してほしい。

<今日のキーワード>
着衣着火の危険をよく知り、衣類が炎に近づきすぎないように気をつける
必要に応じて燃えにくい防炎製品を利用する