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第41回(1/16放送分)  「家庭内で多い!高齢者の事故」

安全と思われがちな家の中で、高齢者の

事故が起こっている。国民生活センターに

よると高齢者の事故の6割以上が、敷地

内を含む住宅で起きているという。

今回は、家庭内で多い高齢者の事故と注

意点について、東京都老人総合研究所

「福祉と生活ケア」研究チーム研究部長

高橋 龍太郎さんに話を伺った。



家庭内事故は、危険な動作を行なっている時より、居間などでの何気ない活動中にちょっとした音に気を取られたり、ほかの事を考えている時などに起こることが多い。
日常生活の中では「立ち上がるとき」「お風呂に入るとき」「食事を摂った後」「排泄や排尿のあと」などに、血圧が急に上がったり下がったりすることがきっかけで、失神や目まいを起こすことがある。立ち上がる時には血圧が下がることがあり、また、食事を摂った後も胃腸に血液が集まるので、血圧が下がるきっかけになる。排泄・排尿した後はリラックスするので、血圧が下がる傾向があり、入浴中は一時血圧が上がるが、その後血圧がさらに下がることが多い。
さらに、高齢になると視力や視覚機能が衰えてくる。「少し見えにくい」という自覚がある時には気をつけるので意外と事故は起きにくい。かえって「自分は大丈夫」と思っていたり、何かほかの事に気をとられている時は事故につながりやすい。安全に行動するためには「見えやすい」ことは重要である。コントラストがあまりない段差や足元が暗い場合には、「見えているようでも見えていない」ということが起こり危険である。
家庭内事故を予防するためには、食事を摂った後にすぐお風呂に入る、排泄した後にすぐに立ち上がるなど、二重に負担がかかるような行動は避け、少しタイミングをずらすことが大切である。
また、家の中の温度を一定に保つ、足元ランプを付ける、階段などの段差に色のコントラストを付けるなどの工夫も必要である。そして、何よりも大切なのは、毎日の生活の中で生き生きと張りを持って暮らす、という意欲のある生活をすることである。
高齢者の家庭内事故は、ややもすると生命の危険にもつながるので、生活習慣や部屋の温度、明るさなどを見直し、事故が起きないように心がけてほしい。