第42回(1/23放送分) 「気をつけよう 低温やけど」

寒さが厳しいこの季節。使い捨てカイロが
手放せないという人も多いのではないか。
しかし、カイロや電気あんかなどで低温や
けどになったという相談が国民生活セン
ターに寄せられている。
今回は、低温やけどのメカニズムとその
対策について、東邦大学医療センター
大橋病院皮膚科教授 向井秀樹さんに話
を伺った。
低温やけどと聞くと、「低温」ということから「しもやけ」や「凍傷」などを思い浮かべるかもしれないが、実際は60度以下の熱源によって起こるやけどのことをいう。お風呂に入るとき、私たちは40度ぐらいで入ることが多いが、44度で6時間入るとやけどを起こしやすい状態になる。また熱源が身体に近いところにあるときに、熟睡などで身体を動かさなくなる状態が続くと、そこに熱がこもって低温やけどを起こす。
低温やけどになると、最初は少し違和感があるものの、皮膚が多少赤色または白色に変色する程度であまり変化はない。しかし、1週間ぐらいすると明らかに皮膚が変わって白くなり、かさぶたがついたり、あるいは潰瘍ができたりと、非常に治りにくいものになっていく。
具体的には、使い捨てカイロ、電気あんか、湯たんぽ、ホットカーペット、そして保温便座など、いわゆる日常よく使うもので、危険性がないと感じている商品が原因となることが意外に多い。
これらは、冷え症の女性がよく使うものであり、血の流れが悪い、あるいは感覚が鈍いことが引き金となり、脚などで多く起こる 。特に、「すね」など皮膚に骨が近い部位で起こりやすい。
さらに、基礎疾患に糖尿病や神経障害がある人も低温やけどを起こしやすい。
注意することは、使い捨てカイロや湯たんぽなどを直接肌に触れさせない工夫をすることである。例えば、使い捨てカイロは、肌着を着用し、固定せずに移動させること、湯たんぽは、タオルを巻いて少し温度を下げることが大切だ。さらに、コタツやホットカーペットで寝ない、使い捨てカイロを貼ったまま寝ないことも大切である。電気あんかや電気毛布などの暖房器具は早めにセットし、寝るときには電源を切るか、タイマーをセットするようにしたい。
低温やけどを起こしたときは冷やすことが原則だが、早めに皮膚科専門医を受診してほしい。
<今日のキーワード>
湯たんぽや使い捨てカイロなどは、直接皮膚に触れないようにする
暖房器具はつけっぱなしにしないで、コタツやホットカーペットでは眠らない
異常を感じたらすぐに皮膚科に行く