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第46回(2/20放送分)  「赤ちゃんの抱っこは?」

赤ちゃんを抱っこするとき、抱き方によって

は成長してからの歩行に支障が出るな

ど、深刻な影響を及ぼす可能性がある。

今回は、赤ちゃんの抱っこについて、松戸

市立病院整形外科 品田 良之さんに話を伺った。



最近、赤ちゃんを抱っこするための道具がいろいろ出ている。中には布1枚で赤ちゃんを包むようにして抱っこするものもある。「良く寝て、首が据わっていない時期からも使える」として愛用している人もいるようだが、横抱きの状態で長時間抱っこすると、赤ちゃんが股関節脱臼を起こしてしまう可能性がある。股関節脱臼とは、股関節の大腿骨のあたまの部分「骨頭」が、脱臼して上の外側にずれる状態である。横抱きにすると赤ちゃんの両足がそろうような形になり、大腿骨の上部に、骨盤の外に押し出す力がかかる。赤ちゃんの股関節は大変柔らかく、受け皿になる骨が小さくて浅いので、場合によっては骨頭の部分がはずれてしまう。
赤ちゃんの足がM字型になっているのは、生まれる前の母親のおなかの中で、長い間足を曲げているためで、生まれてからしばらくの間は、その形の方が赤ちゃんにとって自然な形だからである。乳児期の検診で、医者が赤ちゃんの両足の股関節を軸に動かし、動きの確認をしているが、これは股関節がはずれていないかどうかを調べているのである。
赤ちゃんの骨は急速に成長するので、脱臼したままの状態が長く続くと、元に戻りにくくなってしまう。また、戻せたとしても、大人になって変形が残る場合もある。
股関節脱臼を防ぐには、できれば歩き出す前までは、両足をそろえずに、股を開いた状態で抱っこして欲しい。これを「コアラ抱っこ」と呼ぶ。この「コアラ抱っこ」なら、赤ちゃんの足が自然に曲がり、大腿骨が骨盤にしっかりとはまって脱臼することなく安定し、成長する。

<今日のキーワード>
赤ちゃんの股関節は、柔らかくて浅いので両足をそろえて伸ばすと脱臼しやすい。
股関節脱臼を起こすと治りづらい。
赤ちゃんを抱っこするときは、横抱きではなく、出来るだけ縦抱きの「コアラ抱っこ」にする。