美の巨人たち 90分スペシャル
情熱の北アフリカ ~画家が目指した光の大地~
2011年1月22日 (土) 夜10:00 テレビ東京系列にて放送
出演・ナレーション
小林薫
内容
19世紀前半から、絵画の歴史を彩る巨匠たちが次々と海を渡り北アフリカを目指しました。
画家たちはなぜ北アフリカを目指したのか?
その秘密を探りにモロッコ、アルジェリア、そしてチュニジアを訪ね、画家たちが残した貴重な日記や水彩スケッチを参考に、その足跡を番組ナレーターの小林薫が追います。
今回は、北アフリカを訪れたドラクロワを出発点とする画家たちの代表作を取り上げ、彼らの起こした絵画革命の核心へ迫ります。
モロッコ
全ての出発点となった作品、ドラクロワ作『アルジェの女たち』。
そこに描かれているのは、憂鬱さとなまめかしさを持った美しいハーレムの女性たち。
モネ、マティス、ゴーギャンといった名だたる画家たちは皆一様にこの絵を「絵画の革命」だと讃えているのです。
それはなぜなのか?
小林薫がモロッコを訪れその謎に迫ります。
また今回、177年の時を経てくすんでしまった『アルジェの女たち』の色彩をコンピューターで完全再現。
ドラクロワが描いた革新的な色彩の秘密に迫ります。
アルジェリア・チュニジア
ドラクロワから遅れることおよそ半世紀。
ドラクロワの作品に衝撃を受け、北アフリカに強い憧れを抱いていた印象派の巨匠・ルノワールは、アルジェリアに暮らす人々の生き生きと生活する姿や、北アフリカ文化に強い影響を受け、傑作『浴女たち』を描き上げました。
アルジェリアの地で彼は、活気に溢れた異文化に触れ多大な影響を受けたのです。
そして、印象派の画家たちの北アフリカへの憧れは20世紀の画家たちへと引き継がれます。
モダンアートの旗手・クレーが20世紀初頭にチュニジアを訪れました。
この旅行をきっかけに彼の作風は大きく変わります。
晩年に描いた『グラスファサード』は、彼が感じた北アフリカのエッセンス全てを注ぎ込んだと思わせるものです。
偉大な巨匠たちの心をこれほどまで惹き付けた北アフリカとは、いったいどんな魅力にあふれているのでしょうか?