一番勝負
- 世は八代将軍・徳川吉宗の時代。直参旗本の若隠居・土屋主水之助は、放浪癖があり武者修行と称して全国各地を旅するうちに、吉宗と出会い、彼の危機を救ったことから絶大な信頼を寄せられていた。主水之助は、吉宗から亀田藩藩主・岩城康隆が暗殺されたことを明かされる。岩城は剣豪であったが、一太刀で斬り殺されたという。
岩城の死に疑念を抱いた主水之助は、15年前に刀を合わせた剣鬼・大峰ノ善鬼の仕業と悟るが、善鬼は5年前に死罪になったはずだった…。善鬼は“暗殺請負”を生業に全国を渡り歩いていた。主水之助は、善鬼を討つことを決意し、再び旅に出る。
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【ゲスト】
○徳川吉宗…中村雅俊 ○人面狼之助…西村和彦
○千早…北川弘美
人面狼之助(西村和彦)
藩内随一の剣の使い手で、元は松葉左近という同心だった。
与力で義兄の倉田孝右衛門が刺客に殺された夜、人面狼之助と名を変えた。
その後、河原で、妻・千早を縛り上げ、満月の夜に首を刎ねる、助けたければ真剣にて立ち合えと、剣豪に闘いを挑む。
何故その様な暴挙に出ているのか謎だが、陰気で野獣の様にギラギラした狼之助の双眸の奥には、孤独で深い哀しみを湛えていた。