看護師の戸田鮎子(本仮屋ユイカ)が働く嵯峨野中央病院に、階段で足を踏み外した森島美香(ひがし由貴)が急患で運ばれてくる。看護師長の吉岡万里子(山村紅葉)の機転と産婦人科医の片山菜穂子(とよた真帆)により美香が妊娠していることがわかる。高齢での妊娠に不安な表情を見せる美香に、万里子は菜穂子が不妊治療や高齢出産の権威であることを告げ励ます。
同じ頃、とあるホテルでベストセラー作家・東田明(風間トオル)原作による映画の制作発表が華々しく行われていた。主演が紹介されたその時、東田の妻・弘美(野村真美)が険しい顔で現れ制作発表を中止するよう訴え、主演女優の宮野麻沙子(宮本真希)を交代しなければ原作は渡さないと宣言する。
そんな最中、会見に来ていた京都新報社会部記者の山川(井上幸太郎)が突然死んでしまう。ペットボトルに口をつけた直後に苦しみだしたというが…。
早速捜査を開始する京都府警捜査一課の狩矢警部(榎木孝明)は、山川の職場のデスクで、出産トラブルに関する本に気づく。それは山川の仕事とは全く関係のないものだった。
翌朝、嵯峨野中央病院に腹痛を訴える麻沙子が緊急搬送されてくる。麻沙子は万里子に自分が妊娠していることを告白し、即座に菜穂子により胎児に影響しない手術が行われ無事成功する。
その後特別室に入院する麻沙子のもとへ東田が来訪。看護師たちは子供の父親は東田ではないかと噂する。
翌日、麻沙子の病室に弘美が現れ堕胎を迫る。そこに菜穂子が駆けつけ弘美を取り押さえる。二人は高校の同級生だったというが…。
そんな中、麻沙子が以前アルバイトをしていたフランス料理店の店長・北村(宍戸開)がお見舞いに訪れる。北村の料理をおいしそうに食べる麻沙子だったが、同席していた鮎子が部屋を出た直後に急変し死亡してしまう。死因は山川と同じく毒物による急性中毒死だった。狩矢の事情聴取で北村は、料理を一通り食べ終えた後、東田のお見舞い品のチョコレートを口にしたところ苦しみだしたと説明。北村の料理にも手つかずのチョコレートからも毒物の反応は出なかったが、DNA検査でお腹の子の父親は東田であることと、麻沙子が食べたチョコレートの包み紙から東田の指紋が検出される。
鮎子は、どうしても納得がいかないことを確かめるため、鮎子の恋人で山川の同僚でもある田原(永井大)を誘い北村を訪ねる。山川の死が気になり独自に調査していた田原は、北村の店のオーナーが弘美である情報をつかみ鮎子に報告する。
そこへ狩矢も事情聴取のため北村のもとへやってきて二組は鉢合わせ。そそくさと帰った鮎子たちだったが、携帯を使い北村と狩矢の会話を盗聴し、北村が山川と知り合いであること、また山川が多額の借金を抱えていたことを知る。
さらに山川が出産に関することを調べていたと知った鮎子は、あることに気づき北村を再訪するのだが、想像を絶する事態が鮎子に降りかかる。はたして真犯人は…。