途上国から世界に通用するブランドを!一流バッグ作りを思い立った女性企業家の奮闘に迫る!:カンブリア宮殿
カンブリア宮殿【途上国からブランドを!日本版マザーテレサの社会貢献ビジネス】
放送日時:2017年9月14日(木)22:00~22:54
「途上国から世界に通用するブランドをつくる」。アジア最貧国と言われるバングラデシュ。現地の労働力を使って、一流のバッグ作りを思い立った女性企業家の奮闘に迫る!
人気のバッグはバングラデシュ製!その生産現場へ
ファッションの発信地、横浜の元町で評判のバッグ屋がある。国内に22店舗を構えるマザーハウスだ。
「軽くて、色合いが美しい」「高級感があるのに値段がリーズナブル」客を魅了するのはそのクオリティの高さと値頃感。
このバッグ、タグを見ると全てバングラデシュ製。アジア最貧国と言われる途上国で製造された商品だ。
マザーハウスの社長、山口は途上国の生産にこだわり、かつ上質なモノづくりを掲げる。
貧しい途上国の人達に世界に通用する一流の技術を伝え、豊かになって欲しいという思いがあるからだ。
今回、バングラデシュにあるマザーハウスの生産工場を取材し、驚きの人材育成術と工場で働く人の生活の変貌を追った。
いじめ、不良、柔道...女性企業家の波瀾万丈記!
マザーハウスの代表、山口は全国各地から講演会の誘いが頻繁にあるという。
その聞き手は、女性が大半で、どの講演会も客で埋め尽くす。山口が語るのは、歩んできた苦難の道、そして、自分自身を鼓舞する信念だ。
そもそも、なぜ、山口は途上国のバングラデシュでビジネスを始めたのか。それは、紆余曲折の半生に起因する。
山口は小学生時代にイジメに会い、その反動もあり、中学生では非行に走った。そんな彼女を変えたのは、柔道との出会い。猛烈な練習の末、全国7位の成績を収め、勉学にも精力を注いだ。工業高校から慶応大学に合格。
そして、学生時代にバングラデシュに渡った時、途上国の貧困問題にどう自分が向き合えるのか考え始めたと言う。
ネパールの繭農家とウィンウィン。上質なストールを!
マザーハウスはバングラデシュで作るバッグだけでなく、スリランカやインドネシアなどの途上国でも、ジュエリーなどを生産している。
そして、今、日本のマザーハウスで注目を浴びているのが高級素材で作るストールだ。評判の素材は、ネパールの繭農家が生産するシルクだ。2015年にネパールで起きた大地震は、今、生産農家にどんな影響を及ぼしているのか。山口は、ネパールに飛び立ち、農家の夫人に面会する。
出演者
【ゲスト】マザーハウス 社長兼デザイナー 山口絵理子
【メインインタビュアー】村上龍
【サブインタビュアー】小池栄子