これまでにない家電で業界をリードしている「バルミューダ」、躍進し続ける秘密に迫る!:カンブリア宮殿
カンブリア宮殿【革新的家電を続々開発!躍進するバルミューダの秘密】
放送日時:2017年10月19日(木)22:00~22:54
いま大人気の新興家電メーカー「バルミューダ」。従来家電の常識を覆す商品で、しかもよく売れている。次々とヒットを生み出す家電ベンチャーの裏側に迫る。
いま大人気の新興家電メーカー、バルミューダとは
今、家電が革新的な進化を遂げている。
最先端の家電を多く集める東京・二子玉川の蔦屋家電。ここでは『ノックすると扉が透けて中が見える冷蔵庫』や『映し出された鍵盤をたたくと実際に音が鳴るプロジェクター』など、これまでには想像もできなかった商品が並ぶ。
その中でも注目を集めるメーカーがある。『バルミューダ』という家電ベンチャーだ。

自然な風を独自技術で再現する扇風機や、食パンをふっくらと焼き上げるトースター、水蒸気で炊き上げる炊飯器など、どれも従来家電の常識を覆す商品ばかり。しかもよく売れている。
一昨年発売した『トースター』は、独自のスチーム噴射によってこれまでにない食感に焼きあげる特徴が受け、30万台以上の大ヒットとなった。税込み2万4000円超と高額にもかかわらず売れに売れ、大手メーカーも類似商品を販売したほど。
また、今では一般的になったDCモーターを使う高額な扇風機も、7年前にバルミューダが発売した『グリーンファン』(38880円・税込み)のヒットがもとになっている。
東京・武蔵野市。ここにバルミューダの本社がある。社員わずか69人。

オフィスの一角、立てかけられたエレキギターの横に座るのが社長の寺尾玄(44歳)だ。
寺尾は、「常識を疑うことからものづくりは始まる」と話す。大ヒットとなったトースターは、土砂降りの中で行われた社員同士のバーベキューの際に、炭火グリルで焼いたパンがおいしかったことがヒントになって生まれたという。
多くの大手家電メーカーが不振に陥る中、次々とヒットを生み出すバルミューダの裏側に迫る。
バルミューダの創業秘話

2003年のバルミューダ創業時、寺尾は、家電メーカーなどに勤めた経験のないズブの素人だった。
17歳で高校を中退しヨーロッパを放浪後、10年間、ミュージシャンとして活動していたからだ。
音楽活動に限界を感じ、一転ものづくりを志した寺尾は、工作機械を貸してくれる親切な町工場に出会い、パソコン冷却台を自作。これが第1号商品となった。
その後、LEDライトなどを製作し、新たな夢は軌道に乗ったかに見えたが、2008年のリーマンショックで倒産寸前に・・・。
落ち込む寺尾は、たまたま通りがかったファミレスの前で、あることに気づく。
「自分の商品が売れなかったのは本当に必要とされる商品ではなかったからだ」。
そして最後の望みをかけて、「自然の風を再現する扇風機」の開発に乗り出した。試行錯誤の末、画期的な扇風機の開発に成功。
多くの人の支援も得て発売にこぎつけ、大ヒットとなった。寺尾は大きな危機を成長のチャンスに変えたのだ。
バルミューダ最新製品に込められた思い

これまでにない家電で業界をリードし続けるバルミューダ。9月に発表された最新の製品は、「オーブンレンジ」だった。
革新的が代名詞のバルミューダだが、オーブンレンジとしての機能はいたって普通。
ただ、一つだけ違うのが、「チン」という無機質な音の代わりに、アコースティックギターによる「音楽」を採用した点だった。
「モノを売るのではなく、体験を売る」と語る寺尾。今後、バルミューダが目指すものづくりの姿とは?
出演者
【ゲスト】バルミューダ社長 寺尾玄
【メインインタビュアー】村上龍
【サブインタビュアー】小池栄子
