国産バターはなぜ高い? 自由な流通から、遂に「安くておいしい」バター誕生!:ガイアの夜明け

20180814_gaia_thm.jpg

現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」(毎週火曜夜10時)。8月14日(火)は、2016年11月放送から続く「巨大"規制"に挑む!」シリーズの第3弾を放送。国産バターをめぐって繰り広げられている駆け引きを追跡取材し、酪農の現場に横たわる課題と未来像についてレポートする。

酪農家VS農協...新たな壮絶バトルの行方は?

ここ数年、たびたび社会問題となった「バター不足」。その背景には、全国の生乳流通の96%を取り扱う「指定団体」や地域の農協が抱える問題が絡んでいることが、2016年11月放送の「巨大"規制"に挑む!」シリーズ第1弾で明らかに。番組では、生乳を自由に取り引きすることで、酪農家は収入がアップし、消費者はより安いバターを買える新たな仕組みづくりを目指す「MMJ(ミルク・マーケット・ジャパン)」の挑戦を描いた。

2017年6月放送のシリーズ第2弾では、輸入バターの流通をめぐる "仕組み"を取り上げ、農林水産省所管の「農畜産業振興機構」(ALIC)が一手に輸入業務を担っていること、その幹部の多くが農水省出身者で占められていることを指摘。そうした国内の現状を見限って、巨大"規制"と決別、海外で日本の牛乳を売ろうと動き出した酪農家たちの挑戦を追った。

そして今回、シリーズ第3弾では、「今ある商品より安い」国産バターの実現に向けた動きに密着する。しかしその行く手には、半世紀以上にわたってそびえる"規制"の壁が...。

生乳の出荷先を、農協系の指定団体・ホクレンからMMJに切り替えた北海道の酪農家・福田貴仁さん。地元の阿寒農協のトップからは「リスクは背負ってもらう」と告げられていた。阿寒農協が打ち出したのは、「賦課金」という負担金を徴収すること。農協に出荷しない福田さんにも年間120万円の支払いを求める、というものだった。

これに対して、福田さんが取った行動が、意外な形で阿寒農協を動かすことに...。

20180814_gaia_tyo.jpg

閉鎖された乳業メーカー 背景に"巨大組織"の影...

一方、MMJと新たに取引を始めようとした企業にも、"巨大組織"の影が...。1970年創業の「福島乳業」。東日本大震災後、風評被害などで赤字経営が続いていた。会長の岩澤俊夫さんが狙った"起死回生"の一手は、MMJとの取引。これまでは農協系の指定団体・東北生乳販連から生乳を仕入れていたが、MMJからも質の高い生乳を買い入れ、新たなブランド商品を作ろうというのだ。

20180814_gaia_bura.jpg

去年12月にはMMJの生乳を使ったヨーグルトの生産が始まり、今年3月から、「北海道産のブランド牛乳」を発売するという、社運をかけた計画が動き出すはずだった。

20180814_gaia_yo-gu.jpg

しかし、東北生乳販連も動いていた。福島乳業には、東北生乳販連に1億7000万円の借金が。返済の猶予を相談した際、ある書類にサインするよう、東北生乳販連に求められた。それがきっかけで、福島乳業は売上金がほとんど入らない状況に追い込まれることに...。

20180814_gaia_uri.jpg

福島乳業の資金繰りは、急速に悪化。岩澤会長は「(福島乳業を)とにかく潰そうという魂胆で来た」と指摘。MMJと取引を始めた福島乳業を、東北生乳販連が追い込んでいる、というのだ。

20180814_gaia_tubu.jpg

そしてついに今年5月、福島乳業の工場は閉鎖状態となり、従業員も全員解雇された。企業の債権回収に詳しい専門家は、東北生乳販連のやり方に「疑問」があるという。一連の手続きが、法に触れる恐れもある、というのだ。 果たして東北生乳販連は、福島乳業を「潰す」ために動いたのか、それともビジネスとして問題のない取り引きだったのか。東北生乳販連の幹部の答えは...。

20180814_gaia_han.jpg

農協は誰のためのもの? 組合員の"苦悩"

今年4月、生乳の流通制度に、半世紀ぶりの大きな「変化」があった。これまで生乳の卸売団体として国が定めていたのは、農協系の「指定団体」10組織のみ。これが、4月の法改正で、MMJも指定団体と同様の事業者として国から認められたのだ。「国が"お墨付き"を与えるなら」と、新たにMMJとの取引を考えていたのは、阿寒町の酪農家、宮高敏祝さん。農協系の指定団体「ホクレン」よりも高い生乳の買取価格にも魅力を感じていた。

20180814_gaia_tizu.jpg

宮高さんは、地元の阿寒農協を通してMMJに出荷することで、長年付き合いのあった阿寒農協との対立も避ける考えだ。しかし、阿寒農協の組合長は「制度改革は、『生産者がどこにでも売れますよ』ということで、農協がそういう形をとるという指導はない」と拒否。MMJに出荷することで収入をアップさせようと考えていた宮高さんが導き出した「結論」とは。

20180814_gaia_ushi.jpg

そしてついに、3年にわたるMMJの茂木さんの挑戦が報われる時が。「北海道デイリー みんなのBUTTER」という試作品づくりにこぎつけたのだ。それは主婦も驚くような価格だった...。シリーズ最新作は、今夜10時から放送。どうぞお見逃しなく!


シリーズ第1弾を見るなら「ネットもテレ東」、第2弾を見るなら「ビジネスオンデマンド」へ!

20180814_gaia_bana.jpg.png

※このページの掲載内容は、更新当時の情報です。
x
x