極寒の撮影で山田孝之が凍傷に!?最強の看守VS昭和の脱獄王を描くテレ東開局記念日ドラマ特別企画「破獄」

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 テレビ東京開局記念日 ドラマ特別企画「破獄」の記者発表会が、4月5日に開催された。本作は読売文学賞を受賞した吉村昭の同名小説の32年ぶりのドラマ化。脱獄阻止のエキスパートである看守・浦田進(主演・ビートたけし)と、昭和の脱獄王と呼ばれた囚人・佐久間清太郎(山田孝之)の対決を通し、「命とは何か」「生きるとは何か」そして、「人と人の絆とは何か」を問う重厚なドラマを描く。

 原作は実在した脱獄王・白鳥由栄が実際に使用した手口などを取り入れており、その超人的な肉体と奇抜なアイデアで厳重な監獄から脱出する囚人を演じる山田の肉体にも注目が集まる。一方で囚人・佐久間とたけし演じる看守・浦田の関係性、そして浦田自身が抱える家族との溝についても描かれるなど、原作小説をさらに膨らませた脚本も魅力となっている。

 出演陣が登場する前には、田淵俊彦プロデューサーから挨拶も。「試写をご覧いただいたので、見どころについてはおまかせします」と自信を覗かせるようなコメントに続いて、注目点として「ビートたけしは、ドラマ主演としては3年ぶりにして、初の看守役」、「山田孝之がビートたけしとは初共演」、「吉田羊もビートたけしとは初共演」と、"3つの初"を強調し挨拶を締めくくった。

 続いて主演・浦田役のビートたけし、脱獄囚・佐久間を演じる山田孝之、そして浦田の娘美代子役と同時にナレーションも担当した吉田羊の3名が登場すると、さっそく役柄についてのコメントが求められる。


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ビートたけし(以下、たけし):えー、本日はみなさんご苦労様でした、渡辺謙です。大阪のナンバーワンホステスと、今は不倫の関係で......(一同笑)。

冗談は置いておいて、山田くんが演じた佐久間という男の役、最初(初ドラマ化時)は緒形拳さんがやったと思うんですけど、その次に僕に脱獄囚役の話が来たことがあったんですよ。でも雪の中を走るのが嫌だってんで、断った。また話が来た、脱獄囚役じゃ獄死しちゃうのがオチだから断ってくれと言ったら、今度は看守だと。取り締まる方の役はあまりやったことがないので、どう演じようかなと苦労しました。

山田くんや吉田さんたちが、あまりにも芝居が上手いので参った。見ている方は、重苦しいんだけど展開が早いので、私の演技のダメさは見過ごしてくれるだろうと思います。

山田孝之(以下、山田):脱獄犯の役なので、基本的に牢屋の中にいるか、逃げているか。シンプルではありましたが、役作りの面では意外とやることが多くて大変でした。やってよかったと思います。

吉田羊(以下、吉田):たけしさんと現場でご一緒させていただいた時間は短かったんですけど、たけしさんが演じる父は深く、力強く、お芝居として私の感情を引き出していただいたと思います。


Q.ビートたけしさんはドラマ主演が3年ぶり、テレビ東京ドラマでは初出演。「破獄」のどんな点に共感して「出てみようかな」と決断されましたか?

たけし:「破獄」は刑務所で、看守と囚人。人間関係がそんなに広がらないんで、その中で、執念深く脱獄する囚人に対して敵対するけど、片方では人間と人間の関係で、脱獄することを選ぶよりも、ちゃんと務めて残りの人生を家族のもとで歩ませる。やっていることは激しいけど、そこには家族愛がある。看守の側の家族もあるし、当時の戦争中という時代をキーとして置いたことで色々問題も出て来る。囚人に出す食事の方が看守よりカロリーが高いとか、初めて知ったけど、当時の日本のある種の裏の部分をかなり細かく描いている。自分にはちょっと荷が重かったが、やらせていただきました。

ドラマがドラマなんで、かなりキツいシーンもあるんだけど、知らず知らずに引っ張られる作品。軽いドラマが多い中でかなりズッシリくる作品なのが、いいんじゃないでしょうか。


Q.山田さんは役作りが大変とおっしゃっていましたが、具体的にはどういった部分が大変でしたか?

山田:やっぱり方言は大変でしたね。あと、体には金かけたなぁ、と。トレーニングや日焼けにですね。短期間でしたし、タダじゃできないので。脱いでいるシーンが多いんですけど、網走のマイナス10℃の中でふんどし一枚は、キレそうでした。(超人的な肉体を持つ脱獄囚の役だ、という説明に)資料を読むと、モデルとなった脱獄囚を皆さん超人だ、超人だとおっしゃっていたんです。でも超人だと思ってしまうと僕は演じられないんで、やればできることしかやっていない、もの凄く上手くて効率がいいけど、あくまで普通の人間だと捉えて演じました。


Q.たけしさんの娘役を演じられた吉田さんですが、だけしさんのどんな所に父親らしさを感じましたか?

吉田:父親らしく振る舞わない所が、むしろ父親らしいな、と。逆説的ですけど、浦田という人が父であったら、どんな父だろうかと考えた時に、そう感じました。実際にたけしさんは休憩時間などに多くを語るワケではないんですが、どこかで私のことを見てくださっていて、お話の中に入れてくださったり。わかりやすくない、不器用な気遣いをされる所が「この役はたけしさんだな」と思いました。

今回初めてご一緒させていただきましたが、初めての時って役者同士だと、ちょっと気を使い合うような空気があるんですね。でもその微妙な距離感が、この親子の微妙で繊細な関係に、うまくリンクしたなとは不思議でしたけど感じましたし、演じていてすごくしっくり来ました。


Q.たけしさんは山田さん、吉田さんとは初共演ですが、おふたりについて印象に残っている場面などがあれば教えてください。

たけし:今の役者さん、数多い中で競争に勝ち抜いてきた人たちですから、もちろん芝居は上手いし、雰囲気の出し方も独特のやり方で演技をこなしている。いろんなシーンを撮れば撮るほど、自分の努力の足りなさといい加減さが、堪えますよね。山田くんの、ひと言ごとに津軽弁の直しが入っている姿を見て、俺だったらキレてやめているだろうなって(一同笑)。


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